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【表現評論】メモリーズオフ6 T-wave  コアレビューその16 クロエルート6(終) 【全作再プレイシリーズ】

●メモオフシリーズ、その他作品、様々なネタバレが含まれます。

⚫︎前回の記事

⚫︎奏雲祭

最初に出てくるのがルサック出店の信くん。売り上げゼロらしい。過去の悪行が知れ渡ってるんじゃないのか。売ってるのはおふくろの味手作りおむすびと餃子。ファミレス感もゼロ。食ってみると意外と美味いとか。長年飲食で働いんてるんだから意外でもないけど。

日中のイベントはそれだけ。すぐにメインの後夜祭が始まります。オープニングセレモニーは馬に乗ったクロエパイセンが馬上から矢を放って灯りがつくというものでした。馬はどこから持ってきたんだ。運ぶのにまあまあお金かかりそうですけど、その予算はあったのか。どうせならついでに全員の前で告白してくださいよ。告白。浜咲の伝説を超える、澄空の伝説を作るって俺と約束したでしょうが。してないけど。

後夜祭で踊るっつっても、そんなに男女の組み合わせなんか起きるもんですかね。こいつら全員カップルなのかい。学校というのはそこまでカップルが多発するところなのか。ゲームしかしてなかった僕にはわかりません。

1学年400人だとして、1200人で男女が600人ずついると仮定しよう。その中でカップルが10%発生すると考えると、60組いるのか。120人踊ってればまあまあな数ですね。これを機に発生するカップルも含めるともっといるわけで。こうなるとあぶれた人たちが可哀想じゃないですか。幸せな姿を見せつけやがってよぉ。後夜祭中止〜!

「……塚本志雄君」

「私と、踊っていただけませんか?」

「喜んで」

メモリーズオフ6 T-wave

人生で踊っていただけませんか? と質問される機会なんかあるのか。人生が100回あったとしても訪れそうにないんですが。意外にもクロエ先輩の方から誘ってきました。自分から行くのはプライドが邪魔しないのか。待ってても絶対誘われるんだから待っていればいいものを。欲しいものは自分で取りにいくタイプらしい。まあでも踊っていただけませんかとしか言ってないからね。好きとは言ってない。最後の一言は相手に言わせる。

「俺は、クロエ先輩が一番です。他のどんなことよりも、先輩が幸せになることを一番に考えています」
「大好き、ですから」

「私も、志雄が一番」

メモリーズオフ6 T-wave

誰かの一番になりたいというクロエの願いが叶ったということで、最後にキスして無事ハッピーエンドでした。澄空の伝説はなかったけど、後夜祭で堂々とキスするのもまあまあではある。弁天堂で願った甲斐があったんじゃないのか。最後の一言はやっぱり相手に言わせるんですね。

先輩のキャラソンも名曲です。Blue moon。歌詞の中にデルフィニウムという花が出てきますが、これなんなんだ。デンドロビウムしか知らないけど。調べると結婚式のブーケで使われる青い花のようです。どういう意味があるんだろう。青い月というタイトルに込められた意味は、正直わかりません。青い月はクロエを表してるのか? それは置いておくとしても、T-waveは名曲だらけですね。鈴も結乃もよかったし。

⚫︎エピローグ

お父さんが目を覚ましたという知らせがきます。まず意識不明の状態だったことを初めて知ったんですが。そこまで重症だったのか。奏雲祭は無事成功したことを伝えると、よかったなと返されます。

「いつか、パパの仕事を手伝えるようになりたい」

メモリーズオフ6 T-wave

いやぁ。これはお父さん感涙ものでしょう。あんだけ仕事頑張っても理解されなかったと思いきや、しっかりと娘には伝わってましたというメッセージです。お父ちゃん頑張ったかいあったで。

「……なんて、冗談。……本当は私、志雄の家に行ったあの日から、私の中には志雄しかいなかった」
「だから、これからもよろしくね」

メモリーズオフ6 T-wave

やっぱり最初から惚れてたんじゃないですかー! 当たり前だけどさ。どうでもいい男の家に泊まりにくる訳がないんだよなぁ。常識的に考えて。初日に告ったらOKだったレベルですよ。

それにしても、最後まで一目惚れのエピソードがなかったですね。あれ実はファンディスクの話だったのか。完全に忘れてた。え〜、申し訳ございません。コアレビューは本編だけを参考にしてレビューすると言っておきながら、今までの記事は一部、ファンディスクの内容が含まれていたことになります。本当に一部だけど。まあいいや。クロエルートだけはファンディスクまで込みということにしましょう。いいじゃないですか。一番人気の正史ヒロインなんだから。クロエパイセンだけファンディスクもやりますよ。特別待遇。全作終わってから一番最後にやるかもしれないけど。

⚫︎クロエルートまとめ

やっぱりね、格が違いましたね。メインヒロインを薙ぎ倒して正史ヒロインになったキャラクターは格が違いすぎた。ルックス最強、シナリオもツッコミどころ無し、おいしいシチュエーションてんこ盛り、展開にも無理がない、BGMの使い所もいい、キャラソンも素晴らしい、志雄君もかっこいい、クロエ先輩もかわいい、ということで、最高のルートでした。力の入れようがサブヒロインのそれじゃないんだよな。どう考えても。作った方も、こいつは行けるで、と思って特別に力入れただろってレベルの内容です。最高。シンプルにそれ。


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