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【表現評論】メモリーズオフ2nd コアレビューその15 まとめ(完結)【全作再プレイシリーズ】

●メモオフシリーズ、その他作品、様々なネタバレが含まれます。

⚫︎前回の記事

●2024年から見たメモリーズオフ2ndの感想

1stと違ってそこまで古くささは感じませんでしたね。特に大きいのは携帯電話の普及でしょうか。スマホじゃないので、ネットで何かを調べるということはできませんが、誰とでもいつでも連絡が取れるという点で、決定的に世界観が違いました。待ちぼうけで1日すぎるとかないですしね。メールという響きがなかなか古くさくはありましたが。

内容ですが、これが2024年に最新作として発売されていても、普通に耐えうるかな、という質を感じました。特にほたる、つばめ、巴、静流あたりは今見ても、ほぼ文句はないと思います。鷹乃と希はちょっと打ち切りエンドすぎましたね。打ち切りエンドと言っても、小夜美ほどの短さではないですが。6キャラいて、ほぼ全員がきちんと描かれているという点で、1stとは次元が違う作品です。CGのクオリティ、テキストの品質、ボリューム、全てがハイレベルになっています。特にグラフィックの向上が凄まじいです。背景とか、立ち絵の多さとか、一枚絵の綺麗さとか、段違いのクオリティになっています。OPには3DCGを入れたりもしてますし、時間とお金がかかっているんでしょう。1stが売れたおかげですかね。

で、ここまでが客観的(とは何か)な評価ですが、コアレビューの肝要な点は、再プレイで昔とどう見方が変わったのか、という点にあります。1stはほとんど思い出のままで、唯笑の評価がかなり上がったかな、くらいの変化でしたが、2ndは結構変わった点がありました。ただ、全体的に微妙な作品である、というところまでは変わってないですね。

再プレイ前に出した、元々の番付はこれです。

神 ゆびきり それから 星天
良 ♯5 1st
普 想君
理解不能 T-wave 2nd
メモオフではない何か IF

これで言えば、理解不能から普くらいには上がっています。ただ絶対的には上がってるものの、相対的に想君よりは下です。同じ理解不能枠だけど、元々T-waveよりは上なので、つまり順位は変化せず。1stは神に入れてもいいかもしれない。どっちかというと特別審査枠か。

2ndの再プレイで変わった点は、2ndは非常に惜しいシナリオが多いと気づいた点です。鷹乃、希、はもう少し最後を丁寧にやっていたら、かなり素晴らしいシナリオだったと思います。特に希。ほたるもそうですね。つばめと静流はそのままで十分素晴らしいです。特に静流ルートの完成度は、2ndで一番高いと思います。ただ、やはりイナケンは、基本的に応援したくならない主人公である、ということが、大概のルートで一致しているので、作品全体にデバフがかかっています。唯一の例外が静流ルートだけというね。どうやっても良までは上がらなそう。翔太が主人公で良かったんじゃないか。

正直、この作品は制作に時間をかけすぎたんじゃないかと思ってます。かけすぎてさっさと出さんかいと言われた結果、駆け足ルートが多くなったんじゃないのか。それともライターの思想なのか。わかりませんが、尻切れトンボが多い作品というイメージは拭えません。

もうひとつ言えるのが、これは1stの思想や魂みたいなものを受け継いだ作品ではないということです。全くの別物です。別物だから売れたわけですが。1stの根幹にあるのは、唯笑の自己犠牲であり、それがどう報われるかがテーマだったと考えていますが、2ndはそうではありません。ほたるには自己犠牲というテーマは被せられていません。その担当はどちらかと言えば姉の静流です。そして実は一番その魂を受け継いでいるのは翔太でした。まさかの真打登場。この2キャラは非常にお気に入りです。

⚫︎ほたるルート どこか物足りないシナリオ

天真爛漫なピアノの天才。ちょっとわがままで、主人公を振り回す。変なボケも入れてくる。ありそうでなさそうな造形です。さらに最初から付き合っているという、恋愛ADVとしての不幸を一身に背負わされている人でもあります。留学というネタバレが他のルートで開示されるので、一番最初に攻略すべきかもしれません。このテキストは全てがネタバレなので、ここで言ってもあまり意味はありませんが。

2ndのコアにあるのは、「主人公は付き合ってるけど、そこまで思い入れがない。ほたるはめちゃくちゃ主人公が好き」という状態です。それが全てのルートに影響しています。ほたるのルートでは、その事実を主人公が認識していく、それを必死に繋ぎ止めようとするほたる、という対比で描かれていきます。この人たちの関係は、ゲーム開始時点から、ほたるが何らかの形で我慢を強いられる、という歪な形で始まっています。惚れた弱みってやつですね。意識的にではないにせよ、主人公はそれに乗っかってる感じがして、どうにも好感が持てません。そしてほぼ全てのルートで、ほたるが我慢できなくなったことにより、二人の関係は終わりを迎えます。主人公が自発的に終わらせに行ったルートは、あんまり多くないのでは。静流ルートくらい? つばめもそうかな。時計返したし。ただ男気を見せたと言ってもいいのは、静流ルートくらいだと思います。全体的に関係の終わらせ方にも問題がありますね。この世の別れ話なんて大体揉めるんですけども。

ほたるルートの別れのシーンは一番酷い。いきなり逆ギレし、最初から好きじゃなかったんだよ! オメーが付き合ってて言うから付き合ったんじゃコラ! くらいの勢いでした。流石に人間としてどうなのよ。後からあれは嘘だったと言ってますが、正直僕は8割くらい本音だと思ってます。そこから再燃して、再度くっつくというお話なんですが、一旦別れ話をしてからの展開が駆け足すぎて、何とも微妙でした。このシナリオは、元々そこまで恋愛的な意味では好きじゃなかったけど、改めて主人公がほたるに恋をするというところを描かないと不完全だと思います。元々好きだったはちょっと弱いでしょ。そうせざるを得なかったのは、ほたるがそこまで(恋愛な意味で)好かれていないという核心に踏み込むのが遅すぎたからだと思います。ほとんど終盤で指摘していますからね。これを序盤中盤あたりで指摘していれば、もう少しその後も描けたんではないか。ルートの終盤では、ほたるに塩対応していたのは、ほたるがピアニストとして上昇していくのを見て、捨てられるのが怖くなって、捨てられた時のショックを和らげたいからだったという、あまりにも情けない理由を吐露しています。人間味はありますけどね。これも感情の後付けっぽいんだよな。

一方演出は素晴らしくて、告白された登波離橋での別れのシーンとか、ウィーンから帰ってきて派手に告白するシーンとか、動物園でのデートとか、美味しい場面がたくさんあります。それも込みだと、そんなに悪くないシナリオですかね。ほたるも可愛いし。ただ私は常々、作品の評価はほとんどメインヒロインのシナリオの質で決まると言っているので、その面では物足りなさが残りました。ただ傑作になる可能性はあったと思います。でもなぁ。イナケンデバフがあるからなぁ。

健ちゃん愛No. 1ヒロインです。

⚫︎つばめルート 真ヒロインと真ヒーロー

ダウナーな先生。仮面を脱ぐとお姉さんモードになるという、二面性を持つキャラです。モードによって声が変わるんで、そこも魅力ですかね。声優の力量を感じる部分です。発売当時では多分一番有名な声優ですよね。池澤さん。自分はマリーのアトリエで知りました。お姉さんモードの上擦った声は一生聴いてられます。これを永遠(僕が言いたいのは永遠)とリピートしたい。仮面モードの時は、先生らしく問答と説法を駆使してきます。国語教師らしく、詩的な説教もあります。きちんと読み解けば、意味は分かるはず。

昔は全く気付いてませんでしたが、つばめはほたると並ぶメインヒロインだと思います。物語の立ち位置的にも、シナリオの構造的にも、力の入れ具合から見ても、ダブルヒロインと呼んでもいいレベルの影響力がありました。

そんな真ヒロインのオーラを持つつばめですが、一方、メモオフ史上、最もヘビーな過去を持つキャラと言えます。15歳になってから父親に「拷問」を受けたという描写がありました。亡き妻の面影を求めたと付記していたので、なんの拷問かは推してしるべしという。メモリーズオフにはさまざまな過去を持つキャラクターがいますが、ここまでエグいのは、ないんじゃないですかね。同じレベルなのは麻尋とか。イノサンフィーユの人たちとか。正直それよりもショックは大きかった。というかなぜ俺はこんな重要な設定をよく覚えてなかったのか。ハードな教育を受けたくらいに思ってました。

そんな環境で心が崩壊しかけたつばめは、17歳の頃に出会い、楽しい時間を過ごすことができた、とある少年との想い出を頼りに、朝凪荘にやってきます。それがつばめのストーリーの始まり。

普通なら少年を主人公にするところですが、このシナリオが上手いのは、想い出の少年を翔太にしているところです。これ考えたの、本当に凄いですね。プロの業ですわ。考えても、実際にそのようなプロットを通せるかというところでも、凄みを感じます。自分がライターだったら、絶対この少年は主人公にしてますもん。直前でヒヨる自信がある。そんな機会ないけど。

翔太は17歳のつばめと出会い、つばめに外の世界を教え、救いを与えた人物です。その関係は父親によって引き裂かれますが、翔太はいつか救いにいきたいと思っていました。そしてつばめも同様に、少年に救いを求めていたのだと思います。翔太にとって、つばめはいつか救うべきお姉ちゃんとして、トラウマのように刻み込まれていました。

翔太は朝凪荘に来た時、偶然つばめを目撃し、つばめがあの時のお姉ちゃんだと確信しています。そして、実際のところ、つばめも翔太があの時の少年であると気づいていました。主人公はつばめとさまざまな会話を通して仲を深めていきますが、裏では翔太も同様の行動をとっていた節はあります。これ、リバースカットが欲しいよね。リメイクしたら絶対に翔太視点も入れて欲しい。

ただ、そんな中で、つばめが好きになっていたのは、主人公の方でした。なぜかはわかりません。ただ、父親が再度やってきた時、救ったのは翔太ではなく主人公の方でした。救ったのが翔太だったら話は違っていたのか。わかりません。個人的にはそれが翔太だったとしても、話は変わっていなかったのだと思います。

このルートの最大の見どころは、ラスト付近の翔太とつばめの会話です。焼け落ちた朝凪荘から逃げ出した翔太と、つばめはこんな会話をしています。

つばめ:「ごめんなさい」

翔太:「全てを、許してほしいんだ」

翔太:「俺も全てを、受け入れるから」

翔太:「今の先生に必要なのは……過去の思い出じゃなくて……」

多くは語られませんが、こんな内容です。これを僕はこう読みました。

つばめ:「(あなた以外の人を好きになってしまって)ごめんなさい」

翔太:「全て(昔、つばめ守れなかったこと、それからも迎えに行けなかったこと)を、許してほしいんだ」

翔太:「俺も全て(つばめが主人公を好きになってしまったことを)を、受け入れるから」

翔太:「今の先生に必要なのは……過去の思い出(俺)じゃなくて(主人公だから)……」

かつての少年以外の人間を愛してしまったつばめの罪悪感と、お姉ちゃんを救えなかった翔太の無力感と、失踪するほどの苦悩の果てにたどり着いた翔太の許しが、短い会話の中に全て表れています。ライターであれば、一度はこのレベルの会話を書いてみたいと思わせるほどの内容です。ライターでもなんでもないですけど。これだけでもつばめルートをやった価値があります。2ndに唯笑の精神(自己犠牲)が宿るキャラクターがいるとすれば、間違いなく翔太です。この許しは、まさに男気あふれるヒーローの姿でした。主人公? まあ、最後に翔太を救ったのは男気見せましたね。それ以外は通常運転です。ほたるをしっかり振ったのは及第点か。

シナリオNo. 1ヒロインです。

⚫︎巴ルート 絶対に幸せになって欲しくない男

ほたるの親友。唯笑の顔とかおるの性格を併せ持ったような女です。あと声がいい。仲良くなりたいし、明るい気分なれるような声をしている。役者になりたいという夢があり、それに向けて一生懸命に頑張っている、生命力にあふれるヒロインです。

ただね、このルートがね、ほんまに主人公が終わっててね、絶対こいつには幸せになって欲しくないと思わせるほどのレベルでした。おわおわり。

一言で言えば明示的に浮気をするシナリオで、3回会っただけで告白され、ほたるに何をいうわけでもなくそれを受け入れるところからルートが始まります。この二人の匂わせ会話がほんまにきつい。いやー、好きだけどな〜。ほたるに悪いしな〜。友達でいましょうね。ちらっ。みたいな巴と、あ〜、巴が僕を好きならほたると別れるんだけどな〜。ちらっ。みたいな主人公の、匂わせ会話が延々と続きます。ほたるは主人公が自分が好きではないことは受け入れてますが、浮気していいとは言ってませんからね。このルートのイナケンは倫理的にも崩壊しています。どうやって応援するんだよ。この主人公。

巴の前で惚気話するほたるとか、どんな気分なんでしょう。でもほたるは、基本的にそういうのは全部気づいてるっぽいですからね。哀れなピエロを演じる真ヒロイン。流石にかわいそうでした。シナリオはまあ、そんなに見るところはないですね。浮気がバレてからのほたると巴の修羅場、ほたると別れた後も付き合えないと言う巴、そこをなんとか落としていく主人公というのが見どころでしょうか。基本的にほたるの好感度だけが上がっていくシナリオでした。浮気したい人におすすめ。俺は別にしたくない。あとボリュームは凄かったですね。尻切れトンボの感じは全くなかった。

スタイル最強ヒロインです。

⚫︎鷹乃ルート 打ち切りエンド

ハスキーボイスでなじってくる、ドM御用達のツンデレキャラ。水泳部なので唯一の競泳水着持ち。とんでもない大食い。水泳は特待生に選ばれそうなほどの実力の持ち主です。そしてつばめに続くほどのハードな過去アリ。親父は蒸発。母親も蒸発。叔父と叔母に育てられています。

溺れかけた過去があり、その時助けられなかった母親は精神的におかしくなり、離婚した父親は鷹乃を一人では育てられないので、叔父叔母に預け、力をつけて帰ってくるとアメリカに渡ったというのが真相です。鷹乃は溺れていた少女を海で見かけたことで過去のトラウマが再発し、泳げなくなってしまいます。トラウマを克服していくのがテーマ。

このルートでは、ほたるのことが本気で好きなわけではない、ということが強調されています。それを鷹乃に見抜かれたあたりで、鷹乃に好意を持つようになったような気はしますね。しかしふらふらな状態で鷹乃に告白して、フルボッコにされるという、スカッと展開があります。幸せになって欲しくない男。父親が迎えにきたりもしますが、今更行く訳ないと追い返したりもしています。

主人公はこのルートは珍しく男気は見せます。泳げなくなった鷹乃に対し、プールの底に沈んで助けを待つという愚行をやらかしました。いうほど男気か? これで鷹乃に助けられるわけですが、まあ結局水に入れたのはその時だけで根本的解決になってないんだけど。このトラウマを克服するには、母親との関係に蹴りをつけなければならないということで、母親に会いに行きます。母親はすでに別の家庭を持ってました。別の家庭でもうけた子どもに対し、鷹乃と名付けていた母親を見て、鷹乃のトラウマは解消します。これで泳げるようになってめでたしめでたしと。でもな〜。これも最後駆け足なんだよね。特待生の選考会とか全部カットして、いきなり落ちたことになってるし。流石にブランクがありすぎて通らなかったらしい。その後の楽しそうなイベントもなく、父親と再度和解し、年代スキップして大学生になったところで物語は終わります。もうちょっとなんかあってもよかったんじゃないのか。余韻的にここで終わるのがベストなのか。ちなみに大学生になったのは鷹乃だけで、主人公は浪人しました。男だけ浪人って、これ絶対別れるやつやん。

ドM向けNo. 1ヒロインです。

⚫︎希ルート 最高傑作の世界線

ちょっと気弱そうな、でも明るく振る舞うバイトの後輩キャラ。人格が不安定なので二重人格疑惑がかけられますが、実は双子です。気弱そうな方は妹の望、気の強い方が姉の希であることが後々判明します。たびたび入れ替わっていた訳です。

過去に姉の方が病気にかかり、望がドナーとなって治療しています。次に望の方が別の病気になりましたが、同じようには治療できないことはわかります。望の病気の原因ははっきりしてませんが、望がドナーとなったことが原因だと考えるのが妥当だしょう。姉の希はそれで負い目を背負うようになり、病院から出られない不憫な妹を思って、入れ替わることを提案していました、というのが真相です。ただし、健康で家族から顧みられることがなかった希は、入れ替わったことで家族から愛されるようになり、不健康な満足感を得ることになってしまいました。しまいには愛されたいがために入れ替わりを提案するようになっていたことが、主人公との会話で開示されます。

このルートで肝なのは、主人公は意図せずに二人の女の子を好きになってしまってたことです。二人から真相を告げられたとき、希と望の二人共に「少なくとも君といるときは君のことが好きだった」といっています。二人の人間を同時に好きになるというのは、一般的な倫理としてはアウトだと思いますが、それをうまく交わすようなシナリオになっていますね。だからこれを綺麗に料理して、三角関係を描いていけば、正直最高傑作と言ってもいいほどのシナリオになったと思うんですよ。ところがどっこい。伝説の踏切が現れ、いきなり片方が亡くなります。もしくは二人が合体するエンディングを迎えます。何これ。ソードマスターヤマトってレベルじゃねーぞ。希と望は、最高傑作の世界線を放棄して、謎のエンディングを迎えるルートでした。色んな解釈があることは知ってますが、多くは語りません。ただ残念なシナリオだった、ということにしておきます。

可能性No. 1ヒロインです。

⚫︎静流ルート 主人公の男気

ほたるの姉。お菓子作りが得意で、年上で、人を甘やかすのが得意な人です。こんなん絶対好きになりますやん。プロレス好きなのはスルーで。かつてピアノをやっており、ほたるよりも全然うまくて、将来プロになれると言われてたようですが、ほたるが成長していくにつれてあっさり抜かれてしまい、自信とプライドを粉砕されたという悲しき過去があります。その時に可愛い妹を責めてしまった罪が転じて、妹のためならなんでもする激甘姉になってしまったという経緯です。

姉に鞍替えするというね、倫理的には一番アウトなシナリオですが、実のところ一番完成度が高く、一番まともなシナリオです。というのも、主人公がフラフラすることがないんですよね。静流が好きだと自覚してから、ほたるとの関係をスッパリ切って、静流に攻め込んでいきます。たとえ静流に振られたとしても、もうほたるのところには戻らないと言い切っているくらいです。自分の悪に自覚的というかね、やっぱり無自覚な悪とか、無自覚な無道徳ほど許されないものはないですね。このルートの主人公は、自分の中では一番まともな主人公です。

美味しいイベントが数多く用意されてるし、主人公もまともになってるし、描写的に物足りないところもないので、非常に完成度の高いシナリオでした。ほたるとの関係も、それほど気まずくはならなかったし。

完成度No. 1ヒロインです。

⚫︎まとめのまとめ

大人になってプレイすると、色々と新しいものが見えてくる作品でした。つばめと翔太とかね。こいつこの時点でこいつを好きになったんだろうな、とかね。そして全てにおいてクオリティが高いことは、誰の目にも明らかな作品だったと思います。個人的には、以前よりも好きになった作品でした。ただメモオフ内の相対的な順位は変わらないんですが。

最後にベスト○○をいくつか挙げて終わりにしたいと思います。

●ベストシナリオ つばめ
●ベストキャラ 翔太
●ベストBGM With Memories

つばめと翔太のゲームだったか。

⚫︎2/26 追記 メモオフの今昔

2ndは最高傑作と呼ぶ人もいると思いますが、やはり後半の作品群、特にイノサンフィーユと比べると、荒い部分が多いですね。特にシナリオがあっさり終わったり、打ち切りになったり、十分に描写しきれていないところは、イノサンフィーユと比べるとかなりの差を感じました。個人的にイノサンフィーユはメモオフじゃないけど。個人的には。ただ完成度が高いのは間違いないので、比較すると見劣りする部分は多い。とはいえ、それだけメモオフが進化しているという証左でもあります。いや、どうだろう。明らかイノサンフィーユは作り込みが違うんだよな。出るまでとんでもなく時間空いたし。構想も含めた開発期間の長さという意味で、今後もイノサンフィーユの完成度を超える作品は現れないのかもしれない。

2ndはリメイクしたら一番面白くなる作品かもしれません。恋愛ADVのリメイクって存在するんですかね。

⚫︎次のシリーズへ


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