見出し画像

【表現評論】メモリーズオフ#5 とぎれたフィルム コアレビューその13 麻尋ルート2【全作再プレイシリーズ】

●メモオフシリーズ、その他作品、様々なネタバレが含まれます。

⚫︎前回の記事

⚫︎あすかのペンダント

あすかが無くしたはずのペンダントを麻尋が持っているという謎。春人君、昔からあすかの番組は欠かさずチェックしていたらしいけど、普通にファンなのでは。修司よりもファンなんじゃないのか。もはや。

⚫︎麻尋と雄介

なんで雄介がプレゼントしたペンダントを麻尋が持ってるんだよ。一体どんな関係だったんだ。はぁはぁ。くそっ。気になって夜しか眠れねえ。という状態になってます。大体、なんでこんなに麻尋が気になるんだ。よくよく考えたら、ファムファタルの映像見た時から惚れてたのかもしれねえ。そうなるとますますどんな関係だったのか気になる。気になる気になる。ああ二人の関係を考えるだけでイライラする。という嫉妬まみれの状態に。男の嫉妬は恐ろしいのぉ。麻尋と雄介の関係は鷹也と英に近いですね。星天自体が♯5に似てるんだけど。

⚫︎麻尋がアパートに来訪

はよ映画撮るぞと言わんばかりに、壊れたカメラの代わりを持ってきます。自分で買ったらしいが、いくらすんのよ。アマチュアとはいえ、映画撮影に使えるカメラなんか、一桁万円台ではなさそうだけど。ルサックのバイト代がカメラに消えていく。

でも春人君はやる気ナッシング。頭が完全に恋愛脳になってしまっている。この男は監督に不向きなのではないか。プライベートが仕事に影響するタイプっぽいし。不機嫌になったらスタッフに当たり散らかしそうだし。まあでも映画監督は理不尽な怒りを撒き散らすタイプが多そうですね(偏見)。

麻尋が雄介君雄介君うるさいので、お前は雄介の何なんだよ! 雄介と付き合ってたのかよ! とついにブチ切れ。こいついつもキレてんな。麻尋もそれがお前に何の関係があるんだよ! とブチ切れ。お前の方こそ、あすかとキスしてたけど、付き合ってないとか最低やなと。麻尋もいつもキレてるのでお似合いの二人なのかもしれない。あすかの方から強引に、とか言い訳モードに入ってますが、流石にそれはカッコ悪いすぎないか。

あーだこーだのやりとりから、麻尋の方も春人に好意を持っていることがほのめかされますが、結局私は誰も好きにならないと言って立ち去って行きました。色んな意味でめんどくせー女である。仕方ないけど。おもしれー女ではない。メモリーズオフのおもしれー女枠は誰だろう。雅と霞かな。最強のめんどくせー女はカナタ。

⚫︎ゴールデンウィーク

とは映画会社の偉い人が命名したものが定着したのだとか。調べた限り民明書房ではなさそう。

⚫︎春人の世代

この記事で世代考察に触れたんですが

よくよく考えたら1個下に木瀬師匠がいるんだから、春人は一蹴君より一個上なのは確定してますね。だからこれで合ってるはずです。

21歳世代 智也 信 健ちゃん ショーゴ
20歳世代 春人
19歳世代 一蹴君

#5はそれからの直後でしょう。

⚫︎撮影は淡々と進む

麻尋は塩対応。凄まじい序盤の塩対応から、徐々に対応が柔らかくなっていく雅師匠と異なり、塩対応と神対応を交互に繰り返す女です。安定感が赤特になってる。良い時はパーフェクトピッチング、悪い時は四球連発で初回1/3イニング9失点くらいするタイプのピッチャー。

⚫︎体育会系の女

♯5はみんな面倒な女(&男)ばっかりなので、裏表のない木瀬さんが清涼剤になっている。なんでこの人わざわざ過去作から引っ張ってきたんですかと思ったけど、適材適所だったらしい。性格悪すぎて友達も恋人もできへんとちゃう〜、とか暴言吐いてた黒歴史は忘れよう。反省してるし。

⚫︎あすかの告白

を麻尋の前で断って、麻尋が好きだと伝える春人君。お前は人の助けを借りないと何にも出来ないのかい。この場合はあすかが仕組んだんだからしょうがないけど。あすかなりの気遣いなんでしょうが、急に心変わりした理由が全くわからん。ちょっと雑すぎるというか、都合良すぎないか。確かに、あすかが許してくれれば事態の大半は解決するわけですが、他力本願というか、主人公がそれで良いんですかね。何もせず、ただ待ってるだけで急に許してくれたという感じは否めない。

麻尋はどうしたらいいのかわかんないよ、と言って立ち去りました。このパターン多すぎないか。本心をはぐらかして逃亡するという様式美。はぐらかすというか、本心をそのまま言えない性格なんだろうけども。やーい。フラれてやんの〜。

でもさぁ。正直言って春人君にはあまり魅力がありませんわ。すまん。すぐキレるし女々しいしナチュラルに修司を見下してるし言い訳大王だし。肝心の行動力も、作中ではあまり発揮されていないし。特に男気も感じないし。じゃあなぜモテるのか。顔。やっぱり春人はショーゴ君の仲間だったか〜。性格に難があるところも同じ。人間味があると言えばそうですが、それは主人公に求められる要素なのだろうか。ライバルとか友人ならまだわかるけど。かといって莉一のような暗黒面の塊までは求めていない。

⚫︎三日待った結果

撮影に来ない麻尋を待ち続けて、三日目にようやく撮影現場で麻尋を発見します。よくよく考えると、私もやっぱり河合くんが好き、みたいな話になりました。あっさりすぎない? もうちょっと何かないんか。あすかルートでも同じことを言った気がするので、このゲーム全体的にそういう構成なのかもしれない。いきなり仲良くキス。急に盛り上がりますねこいつら。こっちの気持ちが追いつきません。

麻尋は雄介君とは何もなかったよ、と言い訳? しています。男の嫉妬に配慮する女。もしかしたら好きだったかもしれないとは言ってますが、そんな余裕はなかったと。それはそう。

⚫︎撮影終了

無事に雄介の命日の前に、最高のラストシーンを撮って撮影は終了しました。春人は麻尋と一緒に雄介の命日に参ることを約束します。ところがどっこい、命日に麻尋は現れず、墓前にはぐちゃぐちゃに踏み躙られた花束だけがありました。さよなら、というメールだけ残して、麻尋は音信不通に。やっぱりお前が雄介を殺したのか、という疑念を再び抱いたところで麻尋ルートは終わります。このルートでは謎は何一つ解明されません。

ということで、いよいよリバースカットに入ります。長かった。ようやく#5の本編が来たよ。全ての謎が解き明かされるルートです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?