発酵のこと
お疲れさまです!
教室で使用している白神こだま酵母というのは、マイナス30℃のなかでも生きていける菌類(かび)です。
青森県と秋田県の間にある白神山地という豪雪地帯から溶け出る雪解け水ときれいな空気で育つ木々たちは縄文の時代から続く豊かな腐葉土を育みました。
そして、その中から奇跡的に生まれてきたのだそうです…
そんな厳しい環境で暮らしている菌にとってパン教室というのは、とても心地よくリラックスできるようなSPA に来ているようなものかもしれないですね♪
酸素と水と栄養物を適宜に与えられ、ゆっくりとした時間を過ごし、やさしく慈しむように滑らかな生地に仕上がったら長時間の眠り込むような低温発酵に入ります。
発酵に使用する容器には油脂なども塗りません。出来たら高さのあるものが理想的です。
発酵によって膨らんでいく過程で容器の壁をよじ登るようにして張りのある細やかなグルテンの形成を行うことで、美しい網目状の骨格があらわれます。
ゆとりある空間でこそ伸びやかで繊細な柔らかいパンに焼き上がります。
酵母は生きものです。
楽しんでのびのびとした自由な場所では、より美味しいパンになってくれるのです♡♡
あっ!前と同じこと…言ってる 笑っ
重要なことは、
何をもって生まれたかではなく、
与えられたものを
どう使いこなすかである。
(『生きるために大切なこと』 アルフレッド・アドラー )