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お母さんにもホッとできる時間を

先週、帰国してから数年振りに会う友人、というか先輩にあたる人とランチ。見た目30代、実年齢50代というイケてる大人。

いつの時代にもパイオニアとして世界に挑み、
”日本人でも世界で戦えるんだ!!”と、世界への道を切り開いてくれた人達がいますよね。
野球だと野茂選手であったり、サッカーだと中田選手でしょうか。

実は彼もその1人。ワォ!
日本人として世界のダンス大会で初優勝を勝ち取った伝説的ブレイクダンスチームのリーダー。イギリスで開催された世界大会でトップに君臨。その後もドイツ、フランス、アメリカなど数多くの大会で優勝等の実績を残し、世界を舞台に大活躍。

今から30年程前の時代。ダンスで生きていくことに対して、当時は周囲からの色んな批判もあったんじゃないかな、、。
彼にはそれ以上にそれを乗り越える大きく強い覚悟があったんでしょうね。自分の道を切り開き、そして世界の頂上にたった先輩。それだけで無条件で尊敬してました。

そんな彼と久しぶりに渋谷でランチ。

現在彼は、ダンススクールを日本全国に展開し、様々なダンスコンテストの審査員等も務める等、相変わらずの超多忙の生活で活躍されているとのこと。改めてパワーをもらいました。

今度は僕の話にうつり。
僕が取組んでいる、”giveでまわる、繋がる世界”について共有。
あまりにも、違う次元というか毛色の違う話。ダンスの世界とも遠いのでイメージわかないかもなぁ、、、。

ジーッと話を黙って聞いたあと、彼は
”関係あるか分からないけど、僕は障害を持つ方向けに数年前からダンス教えてるんですよ”と言う。

自分も知らなかった。彼がそんな活動をされているなんて。
元世界チャンピオンとして輝かしい世界で生きてきた彼が日の目を見ない、誰も知らないところで、そんな活動をしてることに当然興味を持ちました。

”なんでその活動を始めたんですか?”


彼はゆっくり話し始め、
”ある時バイクで走ってたんですよね。信号が赤になって停止して、通行人が渡り終えるのを待ってたんですよ。そこに障害を持ってる子とそのお母さんらしき人が信号青のうちに渡り切ろうと必死だったんですよね。”

”歩行スピードが遅かったので、よく信号で遅れを取ってしまうことも多いのかもなと、ぼんやり眺めてたんです。そしたら、横断歩道をわたってる時にその子の靴が脱げちゃったみたいで、それに気づいたお母さんは慌てながら、その子を引き連れてまた、脱げた靴を取りに戻ってたんですよ。”

僕も同じような光景見たことあるなと思った。特別な光景ということでもないかもしれない。

そして彼は続けて、
自分も親だし、子育ての重要さも大変さも一通りわかってるつもり。だけど障害を持つ子供の親にはなったことはない。このお母さんたちにも、多くの苦労があるんだろうと思ったんだよね。(もちろん逆に多くの楽しみや喜びもあるはず)

その時に、ふと思ったんですよね。
身体が不自由な方のために!というより、
そんな子のお母さんにも少しの間でもホッとできる時間があると良いな。と。それだけですね。

それから障害を持つ方々を支援する団体の方にコンタクトを取り、
ダンスに興味がある方を募って教えることはできるか?と確認されたのだという。

誰に頼まれるわけでもなく、プロを極めた人が自分の特技で、誰かのために役に立とうする。

きっかは横断歩道での光景。

”お母さんたち、少しでも楽になるかな?”で始めましたけど、
今は純粋に障害を持つの方にダンスを教えるの楽しいですよ。と、曇りのない笑顔で答えてくれる。

先週ブログにも描いた、ソニアの”自分のできることで人や地域と繋がっているだけだよ”という言葉が頭をよぎった。
僕の周りにはあたたかい気持ちを持つ人が多いと改めて感じた週末のランチ。

こういった活動、お金にはならないけど、障害を持つ方にも、そのお母さんにも社会的にも価値はある。お金が儲からなかったとしても、きちんと価値あることができる、それがやり易い、そんな新しい価値の提供する仕組みをみんなと創っていきます。

イラスト編はこちらからどうぞ(^^)

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