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貧乏だから大学に行けないは嘘

 国公立大学の話をします。
多くの国公立大学には授業料免除があります。
それに加え、「給付型奨学金(返済不要)」制度があり、給付型奨学金の対象となれば、入学料・授業料の免除または減額されます。
これは国が支援をしており、申請するには世帯の収入が証明されるものなどが必要となります。


 そもそも、奨学金とは優れた学生が経済的理由で進学をあきらめてしまわないように救済される制度です。ですから、留年したり素行不良で処分されるような学生には、与えられません。貸与型の奨学金、または民間の奨学金制度は借金です。大学を卒業すると毎月の返済が始まります。とはいえ、経済的に困難な場合、相談すれば延納などの措置がとられたりしますが。


 「給付型奨学金」について、もう少し詳しく説明します。
 給付型ということで免除や減額に加え、月々お小遣いが支給されます。
これは、学業に必要な教科書などの費用に充てるなど使い道は個人次第です。 
 この制度ができてから、救済されている学生が増えました。
独自の授業料免除に加え、国からの救済。どちらか有利な方が採択される。学部生、それから修士、博士課程まで全額免除で卒業した学生も多くいます。
授業料の心配をすることなく、学業に専念できる優秀な学生が増えることは、将来、日本のためにもなる。

 ですが、近ごろ、日本の研究者や博士課程に進学する学生が減少しています。これには、ポスドクの有期雇用による将来の不安が関係している。
せっかく苦労して博士号をとり研究所で仕事を得たのに、3年後に契約終了。そこからまた別の場所で研究職の空きを探さなければならない。
この問題については、様々な場所で議論されています。

 大学に行く理由は人それぞれだと思いますが、貧乏だから大学に行けないはもう理由にならない。
 私立大学のことは知らないので何とも言えませんが、大学に行ってやりたいことがあるのなら、合格するため勉強するしかない。

 もちろん大学へ行くことが全てとはいいません。学歴よりも重要なことは世の中に沢山ありますから。



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