インスタ広告運用代行の手数料をどこまで安くできるか考えてみた
インスタ広告やGoogle広告のような運用型広告を代理店なりに外注すると当然ですが代理店や運用者の取り分である運用代行費(手数料)が発生します。
手数料の相場
この手数料は広告費の20%を相場として広告費に応じて多少の前後があります。30万円の広告費でインスタ広告を外注すると
30万円+30万円*0.2=36万円
という感じになります。
ちなみに手数料が20%である根拠や理由はなく、ネット以前のテレビや雑誌中心の広告代理店時代からの名残みたいです。
代理店はできるだけ手数料を高くとりたい(工数を少なくしたい)、発注側である企業はできるだけ手数料を安くしたいと思うのが当然です。
同じ100万円のインスタ広告を運用するといっても必要な作業や実際の工数は案件によってかなりの差があります。20%の手数料が高すぎることも安すぎることもあるのです。
中小企業とか少額予算のインスタ広告には100万円のLPも華美なレポートも週次の報告も必要ありません。かといって「うちは手数料10%です!!」みたいな安さだけで受注してなにもできない新卒みたいなのを担当としてつけられるくらいならやらないほうがましです。
ということでクオリティはある程度保ちつつどのくらいまでコストを抑えられるのかなと考えてみました。
想定しているのは、月予算10〜30万円程度のネット広告を始めてみようかなみたいな中小零細企業です。サービスや商品がひどく弱い場合は広告の前にまずそこをどうにかしてください。
いらないもの
レポート
状況や所感をまとめた個別のレポートなどは不要です。おそらくレポートを読んでもわかりません。
リアルタイムで数値を把握したければ管理画面をみればOKです。
訪問
毎月訪問しての打ち合わせもやめましょう。行き帰りの移動と資料の準備で5hかかるとすると、それだけで2〜3万安くすることができます。
打ち合わせ
週次とか隔週の打ち合わせもいらなそうです。必要があればオンラインなどで30分くらい打ち合わせをしたほうが良いと思います。おおまかな方向性などを話す必要はあると思いますが個別の施策や判断の根拠について話しても無駄です。
凝った広告バナー
デザイナーがつくる広告クリエイティブもそこまで必要ないかもしれません。広告も運用できるようなデザイナーがつくるクリエイティブなら効果もありそうですが、クリエイティブひとつに5,000円とか1万円かけたらもったいないです。そんなことより無料のツールなどを使ってさまざまな画像/訴求のパターンで当たりを探すほうが少額予算の場合には向いています。
間接コスト
そもそも代理店の手数料の大半は管理する人間や仕事をしない社員の給与、豪華なオフィスの家賃、新人の教育コストのような間接的な費用が大半を占めます。
これらがないだけでコストは大幅に抑えられます。
できあがったプラン
ここまでを踏まえてどんなプランを提供できるのか考えてみた。
初期設定:5万円
・1〜2回程度のオンラインの打ち合わせ
・広告アカウントの開設から設定
・最適化のための諸設定
インスタ広告では配信を開始するまでと最初の1〜2ヶ月くらいの労力が大きいい。そこでうまくいけばその後はチューニングを加えながらの自動運転になります。
月額費用:3万円
・配信のチューニング
・クリエイティブ追加
・30分程度のオンラインミーティング
最初の設定が正しくできているのであれば、あとやることは「LPをよくしていくこと」と「当たり広告クリエイティブを探すこと」くらいです。追加する広告クリエイティブの数は商材と広告費によって変化します。
インスタ広告の運用代行をしている企業ネットで検索すると「月額手数料5万円で運用代行します!」みたいな企業が無数に出てきます。安くはない広告費をかけてまで集客するのはたまに紛れる大型案件がほしいからで本当に5万円でいい運用ができるというわけではありません。普通に考えて成り立たないじゃないですか。
できるだけシンプルにして無駄を削げば月3万円の手数料でも運用代行を提供できるんじゃないかと思います。(広告費は別です)
契約期間の縛りとかも必要ないので結構気軽に始められるのではないでしょうか?検討中の方がいればご連絡ください。
関連記事(外部サイト):インスタ広告にかかる費用と外注する場合の金額相場【1万円でも可能】
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