フードリテラシーのすすめ
文章を書くというのは僕にとっては苦しい作業で、こればっかりは何年やってても一向に楽になる気配がありません。
それがたとえ1000文字の記事であっても3行のキャプションであっても同じで、まず貴重な時間を割いてまで読んでもらえて、さらにきちんと伝えたいことを読み手に伝えることはシンプルに難儀です。
実は昨年の段階から出版の企画があって、書籍の執筆をやっているのですが、これがまた苦しくて一向に筆が進みません。
今日はその苦しみながら生み出す過程を皆さんと共有したくて、冒頭の一節を少し引用してさわりの部分だけ紹介させてもらいます。
健康ブームの罠
日本でもここ10年くらいでの健康志向の高まりは目覚ましく、これは一時的なブームではなく今後も続く長期トレンドです。
特に食べ物に関して、「ヘルシー(=健康的)」であるということは多くの人にとっての大きな関心事です。
しかし一方で、日本の健康ブームを見ていると「あれ?」と思うような問題意識もあります。
テレビ番組の特集やインフルエンサーがおすすめしていた食品・商品を真に受けて、「どうやら〇〇がいいらしい!」という断片的な情報だけで買い物をしたり、
「誰でも楽して痩せる!」そんな健康食品の誇大広告を見て、思わずポチッと購入を押してしまったり、
暴食してしまった翌日に「トクホ (特定保健用食品)」、「機能性表示食品」や「野菜ジュース」を飲んで「帳消し」「罪滅ぼし」をした気になっていたり、
「痩せるために白米を控える!」と宣言していながら、なぜか食後の甘いものはOKになってしまっていたり、
「カロリーゼロ」「糖質〇〇%カット」と言った訴求文言に踊らされて、1日3食そればかりを食べていたり、
「グルテンフリー」「ビーガン対応」「オーガニック」「スーパーフード」。最近流行りのこんなワードに魅かれてそれがいいと信じてはいるものの、実はあまり意味がよくわかっていなかったり、
人々の「健康になりたい」という意識は高まってはいるものの、なんだか理にかなっていない、むしろ健康とは逆行するかのような行動を取ってしまっている人がいます。
「健康志向の高まり」は社会全体として歓迎すべきことのはずなのですが、はたしてそれだけで人々が健康的に暮らす理想郷に近づくことはできるのでしょうか?
フードリテラシーのすすめ
本書では、人の健康を構成する要素の中でも特に「食」についてフォーカスし、食について正しく知るための素養を「フードリテラシー」と呼び、日本の方々に「食において健康のために自走する基礎能力」を養っていただきたいという願いから執筆いたしました。
次のセルフチェック項目に3つ以上当てはまった方は、ぜひ本書を読んでいただくことをおすすめします。
本書が、「健康でありたい」と願う人、健康についてふだんあまり考えることのない人が、今後の人生においてより豊かに暮らすためのきっかけになればと願っています。
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フードリテラシー宣言!
「ダイエットがうまくいかない」「忙しくて食生活が乱れがち」「何を食べたらいいのか、何を食べてはいけないのかよくわからない」そんな悩みを抱え…
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