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海外ヘルシーショップレポート #2

今回から不定期で、海外で巡った120のショップリストの中から1つ1つのお店を取り上げてショップレポートをアップしていきます。

僕自身が、「ヘルシーファストフード」をコンセプトに掲げ、日本にまだない「本格スムージー専門店」という業態を創るまでにどんなお店を見てどんな部分に影響を受けてきたのか、その過程がわかるようにお話しできたらと思います。

最初のお店は、「Robeks Juice」(ロベックスジュース) です。



Robeks Juice

米国のスムージーチェーンと言えば、全米50店舗以上の規模で展開している大手ブランドで6社くらいあって、その合計は5,000店舗くらいの規模があります。

スターバックスコーヒーが全米で 15,000店舗(2021)ですから、およそスタバ3軒に1軒くらいの割合でスムージー専門店が街中にあることになります。

「Robeks Juice」はその大手ブランドの一角を占める、1996年ロサンゼルス発祥の正統派本格スムージーブランドで、拠点数は西海岸を中心に83店舗(2021)あります。

さっそく、ロサンゼルスの中心地にほど近い「Robeks Juice」のお店を覗いてみましょう。

入ってすぐに気になるのは、果物や野菜のフレッシュな「香り」です。
お店に入った瞬間にすーっと入ってくる嗅覚の体験が、一気にブランドの世界観へと誘ってくれるのです。

この写真は朝の時間帯ですが、ネクタイを締めた出勤前のビジネスパーソンの姿も見られますね。みなさん、お仕事に向かう前にフレッシュにエネルギーをチャージしている文化がそこに垣間見られます。
(これこそ僕が日本で再現したかった風景なのですが、その夢は2013年に FICO & POMUM 1号店のグラントウキョウノースタワー店をオープンした時に叶えることができました)

店構えは、いかにも「ファストフード」「セルフサービス型カフェ」業態らしい横長のカウンターが配置され、カウンター手前でオーダーをしてからドリンクを製造してくれ、奥側に受け渡しカウンターがあります。

ここで気づくのは、新鮮な野菜そのものの素材がディスプレイとして並んでいること。
セロリの茎、ケールの葉っぱなどがそのまま豪快に置かれています。これだけでも視覚的に伝わるものがありますよね。

そして注目したいのが、何やら中央に生えている草wwww

これは Wheetgrass (大麦若葉) と言って、Robeks ではこのグリーンをそのまま搾汁して1杯分の「ショット」にしてくれるんです。

ショットといえば、テキーラくらいしか思いつかない人も多いでしょう?(笑)
ギューっと凝縮した野菜をショットグラスでクイッといただく飲み方は、日本ではあまり見ないですが西海岸のジュースショップではポピュラーなメニューです。

続いて、物販コーナーに行ってみます。

プロテイン、イミューン、パワー、ファイバーといった独自メソッドのパウダー商品が販売されています。
これらは「Boosts」(ブースト) と言って、もちろんお店でオーダーしてスムージーにオプション追加することができます。

なんといっても、サイズが大きいですね・・・!
アメリカのJuniorサイズは、日本のLサイズくらいにあたります。
Large サイズでオーダーすれば、1食分としてはもう十分すぎるくらいじゃないでしょうか。

とにかく、朝食として申し分ないエネルギーをヘルシーにチャージすることができて、その日1日が活気にあふれてスタートできます!

さてさて、この Robeks は 2011年に日本進出を果たしました。
その時の正直な感想は・・・
「大好きな Robeks が東京で飲める期待!」もありましたが、当時同じくスムージー専門店の構想を始めていた僕としてはやはり
「しまった、先を越された・・」というところが強かったです。

そして FICO & POMUM がオープンしてから数年の間は、同じ業界を切り拓き盛り上げていく同志・同期としての良いライバル関係にあった (と勝手に思っている) のですが、残念ながら Robeks さんは4店舗を展開した2015年に日本から撤退となりました。


ちなみに日本の Robeks は、日本のリードフランチャイザーさんが日本版にローカライズ開発をされたものですが、このように並べて比較すると 本国US に比べてやはり ビジュアルアイデンティティ的にもオペレーション的にもだいぶ日本化されてしまったなーという感はあります。

当時、自由が丘の旗艦店にお邪魔すると、なんだか西海岸から新しい文化がやってきたぞ、という雰囲気は確かに感じることができました。
しかしそれでもやはりアメリカ現地で感じる本格感と比べると、日本では伝えきれない部分が大きいなあという印象です。

日本でこの業態をやるときの難しさは少なくないことは僕自身もよくわかっていますが、本国本家のファンとしてはちょっと残念に思う気持ちもあります。

最初のショップレポートは、本格スムージー本番のアメリカ西海岸でも僕自身がとても大好きでリスペクトしていて影響を受けた「Robeks Juice」を紹介しました。

それでは、次回もどうかお楽しみに・・・🤞😉



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