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本の記録「リライト」

SF史上最悪のパラドックスの謳い文句にひかれて、
購入した「リライト」


伴名練先生の「滑らかな世界と、その敵」以降、SFに惹かれてます。

タイムリープ、タイムトラベルはいいですよ。非現実なのに現実的に読めますし、ハッピーエンドが多いですから(盛大なフラグ)

法条遥先生の本は初めて拝読したのですが、いろいろ気になる本を出していらっしゃいます。また、読みたい本が……

感想&あらすじ(ネタバレ含む)

SF史上最悪のパラドックスなんて言われたら、もう読むしかないじゃないですか。そういうの、大好きなんです。

(あらすじ)
主人公 石田美雪(小説家)の視点から始まり、記憶を遡る形で物語が進行します。不思議な未来からやってきた素敵な少年、保彦。美雪は崩壊する旧校舎から保彦を救うために、過去でリライトしていました。そのときに将来の自分の部屋でスマートフォンを持ち去ったので、将来(現在)で過去の自分のためにスマートフォンを渡さないといけないんです。
しかし、いくら待っても過去の自分は来ません。どうしよう、過去が無くなってしまう。というところから始まります。

(感想)
名前に異変を感じて、メモを付けながら読みました。いろいろな女子生徒が出てくるなぁ。ん?美雪どこいった?と思いながら。
現在軸と過去軸が交互に進行していくのですが、常に不穏です。(笑)リライトしているのは誰だ?と思いながら読み進めたので、ミステリ要素も感じました。
まぁ、保彦プレーボーイだったので、なんかやらかしてパラドックスに陥るのかな。と思ったら、違いましたね。まさか、そんなことになるなんて。

最悪のパラドックスは、未来である事実が生じることによって、ようやく過去に遡及するなんて。

まったくハッピーエンドではないですが、こういう結末好きです。頭を抱えたくなるような、どうしようもなさ。絶望。好きです。

なにより、「時をかける少女」のオマージュであること。
「未来で待ってる」のところに、痺れました。おおっと、意味が変わってくるぞ、と。

続編を買おうと、紀伊國屋オンラインでポチったのに、二部を飛ばして三部と四部を買うミスを冒しました。

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