西成を配信するYouTubeをしようとしていたが辞めた理由

結論から言うと、
"動画は被写体の全てを映してしまう"からだ。

最近はなくなったが、1、2年前はなぜか「YouTubeをしてください」「YouTubeはしないのか？」とよくDMがきていた。

また駆け出しユーチューバーの方からのDMもよくきており、内容は"ドヤで生活している人を紹介してください"が多かった。

当時はYouTubeに興味があった事もあり、
仲の良いドヤ暮らしの方に話をし、
ユーチューバーへ紹介をした事がある。

文章力はないが、その話を絡めて書いてみようと思う。

紹介したのは、元ヤクザだが今は老いて丸くなった陽気な老人Aだ

なんでも面白がり協力する姿勢の老人Aを見て、私は後は任せて撮影には参加しなかった。

そのユーチューバーからは紹介したっきり、
動画をアップした報告などはなかった。

数ヶ月後に、またまたオススメにでてきた動画でアップされている事をしった。

その時はもう再生回数は三桁万を超えていた覚えがある。

私の知らないうちに2本目の企画の撮影をしていたり、なかなか老人Aの人間性やプライベートは曝け出されていた。

流石に曝け出し過ぎと思い
老人Aに話をしに行こうとしたが
老人Aは変則的な労働時間の日雇いに行っており数日会うことはできなかった。

そして、久しぶりに会った時の一言目が

「あの後から 揉め事ばかりや...」

話を聞くと、

まず、報酬が無かったことに文句を言っていた。
初めの話ではアリと聞いていたが、貰ったものは酒しか無かったようだ。

そして、1番厄介なことは「面識のない観光にきた若者に舐められた絡み方をされ警察沙汰になったりしている」という事だ。

たぶん、動画ではプライベートや人間性がしっかり伝わってしまい絡んでも大丈夫と認識されたのだろう。

老人Aは「当分、外に出んとくわ」と言いながら、

私に酒とタバコを買いに頼んだ。


私は紹介したことに、申し訳ない気持ちがいっぱいで軽く飲みに誘った。

だいぶ酔った頃か、

「ワシは有名人や！すぐ声かけられてこまる！」

まんざらでも無さそうに他のお客にはなしていたので、
まぁ、気にするほどでも無いのかもしれない。

そこで、学んだ
動画は仕草や喋り方、表情などでその方の人間性や内面をしっかり伝えてしまう。

見ず知らずの人に弱みを知られてしまうことは特に西成では生きづらいだろう。

私もこころがけようとおもった。

笑顔やフレンドリーな写真は
その人の人間性が写真からもわかってしまう可能性がある。
迷惑にならない程度に西成を発信していこうと、

そして、ユーチューバーは
金に貪欲だ。

自分が良ければすべて良い。

まさに、弱肉強食。

まぁ西成で、なれっこだが、

『できればそんな人間にはなりたくない』

長くなったが、
私にはコントロールできないであろう動画の怖さを痛感した。

また、撮影をし、お金を稼ぐなら協力者には報酬は必要だ。

今回のユーチューバーは報酬が無かったと聞いたが実際には渡している可能性もある。

この街の住人は忘れっぽい。

長くこの街と付き合って行くためには
金の揉め事は避けなければいけない。

そんなこんなで、
西成のYouTubeは厳しいなと思った次第

また、ユーチューバーへの紹介はもうしないことにしている。

今はYouTubeにたくさん西成のチャンネルがあると聞いているので、私からの紹介は必要ないだろうが、、

まぁ、良くも悪くも西成をみんなに知っていただけることは良い事だ。

酒が回ってきたのでこの辺で、

拙い文を読んでいただきありがとうございます。

-完-

これから西成についての質問をTwitterのDMなどに頂ければ次回のnoteにしていこうと思っています。

文章力が乏しいですが、これから少しずつ文字にしていこうと思っていますのでよろしくお願いいたします。

次回は闇市と覚醒座についてかな、、