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米国相場振り返りと6/19週に向けて

こんにちは。nishinaです。6/12週の米国相場振り返りと6/19週にむけて、テクニカル視点で見ていきます。

この記事は投資助言や勧誘にあたるものではありませんので、投資はあくまで自己の判断のもと、自己責任で行ってください。

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今週の振り返りと来週の指標

まずは今週を振り返り、来週の指標を見ていきます。
今週はFOMCでの政策金利の利上げが予定通り据え置かれたことが一番のニュースでしょうか。一方で、従来、ターミナルレートの最終目標は現在の水準から0.25bp上だったのですが、0.5bp上に引き上げられたことで市場が反応しましたが、0.5bpも上がらないだろうという観測により発表直後に株価は戻して、上昇しています。先週、これからのロングはおすすめできないと言っていましたが、今週大きく伸びており、予測を外しました。すみません。引き続き押し目を作るまでロングしにくい相場です。

来週からはFRB理事の発言が始まります。水曜日にはパウエル議長の議会証言がありますし、木曜日には新規失業保険受給者数やシカゴ連銀全米活動指数、金曜日にはPMIの発表があります。

GMOクリック証券に掲載の経済指標を抜粋


相場の振り返り

ヒートマップ

今週は全体的に上昇しましたね。引き続きエネルギーセクターは弱く、ヘルスサービスがまちまちですが、それ以外は強いといった感じです。

6/12週のヒートマップ
6/5週のヒートマップ


来週決算を迎える企業

出典:Earnings WhispersのTweet


投資家心理を示す指標から

今回もFear and Greed IndexとNAAIM Numberの状況を見ていきます。
Fear and Greed Indexは82となっており、完全に楽観の状態です。75以上では過熱気味とされており、これからの下落に注意すべき水準です。
NAAIM Numberは少し低下して、81.66となっています。これで先週の値が高値となりました。従って、先週の記事の通りの傾向が今回も発生するのであれば、来週の水曜日のSp500の価格は今週の水曜日の価格よりも低くなると予測できます。NAAIM Numberのbearishが-50となっているので、ショートを仕込んでいる人も出てきている模様です。

Fear and Greed Index (6/18時点)
NAAIM Number(6/18時点)
NAAIM Number詳細

Fear and Greed IndexやNAAIMはこちらの過去の記事で書いています。


金利の見通し

7月のFOMCでは政策金利を引きあげる予測

今回のFOMCで利上げは見送られましたが、FedWatchToolをみると7月は利上げ行い、利下げ開始時期が従来より遅くなって1月開始となっています。これまでの傾向だとリセッション入りするのは利下げが始まってからのことが多く、株価が大きく下落するとしても2024年のことになりそうです。
一方で、村松先生は今週のnoteで金融不安を引き起こすという懸念から7月も利上げができないのではないかと指摘されており、既に7月の利上げが織り込まれている今の状態からすると、もし7月に利上げがスキップされるのであれば株価の上昇要因となります。

政策金利予測

この利上げの見通しはFed Watch Toolで確認することができます。

こちらのBloombergの記事にも年内は利下げしないという予測が出ていますね。


チャート分析

US10Y

株価との相関が高いと言われるUS10Yのチャートです。
現在は週足の高値と安値の間でレンジっぽく動いています。エリオット波動の考え方で行くと5波が伸びきれずFailureを起こしたという扱いになるかと思います。従って金利が下がっていく形に見えます。

US10Y(移動平均線は4時間足、日足、週足、月足それぞれの20SMA)


US20Y

こちらも上昇の勢いが鈍って落ちてきています。3.93%あたりの水準は週足の安値とトレンドラインがある為、すんなりと下抜けしていくのは難しそうです。

US10Y(移動平均線は4時間足、日足、週足、月足それぞれの20SMA相当)


SPXとNDX

まずは週足のチャートから見ていきます。上がNDXのチャート、下がSPXのチャートです。
先週はNDXもSPXもピンバーでどうなるかという感じでしたが、NDXもSPXも今週は大きく上昇しています。金曜日の下落で少し上髭をつけており、来週もう一度高値をトライして、超えられなければ調整が見えてくるかと思います。といっても、落ちたら買おうという人が沢山いると考えられますので、今回の上昇からすれば小規模な調整となり、まだまだ上昇トレンドが継続すると考えられます。
上昇の勢いが強く、中期的にはNDXは14700もしくは14300、SPXは4300もしくは4200を目途とした調整が考えられます。

US10YとUS20Yのチャート(週足)


今後の動きを予想してみる

SPXもNDXもSOXXも月足、週足、日足で上昇トレンドなので、全体的に上昇トレンドです。ちょうどNDXの4/25~6/16の上昇が3/13~4/4の上昇の1.6倍程度となっており、折り返しても不思議ではないので、来週から調整するかつ、上昇トレンドが継続するストーリで各指数の予想図を描いてみました。8月くらいにはさらに高値をつけそうに見えます。

SPX

SPX日足(移動平均線は4時間足、日足、週足、月足それぞれの20SMA相当)

NDX

NDX日足(移動平均線は4時間足、日足、週足、月足それぞれの20SMA相当)


SOXX

SOXX日足(移動平均線は4時間足、日足、週足、月足それぞれの20SMA相当)


おわりに

今週は全体的に上昇しました。上昇の勢いが強く、一旦の調整に来週から入るのか注目されます。月足、週足、日足で上昇トレンドなので、押し目で買っていきたいですね。

以上、テクニカルをベースに来週の見通しを書いてみました。参考になれば幸いです。


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