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北海道の夏の終わりに想う話

皆様、お久しぶりです。北海道の海を守る西村組、ピカピカの1年生の木村です。さて、8月終わりに近づき、少し涼しくなり始めた北海道。そんな夏の終わりに想うことを書いていきます。今回は長いです。許してください。どこから読んだら、みたいなのも思いつきません笑

夏の始まりの話

6月終わり。あれは北海道が急に暑くなってきた金曜日の話です。そう、まさに夏が始まった北海道。

まだまだ、現場はいそがしくて、30℃近くあるのに、作業着(下は長ズボン、上はポロシャツ)の上につなぎを着ていた私。さらに、安全帯とライフジャケットを付けて、まぁまぁな重さ。その日は、朝から作業をして、お昼前に役所の方が来て、現場を回り、役所の方と上司が外でお話をしていたのを聞いてという午前中でした。少しずつ頭が痛くなっていって、ちょっと吐きそうだなってタイミングで役所の方と上司のお話が終わりました。最初の方は、うんうんと話を聞いていたはずですが、終わりの方には何を喋ってんのか、耳すら遠くなっていくのを感じました。20分程度の話な気がしますが、私には1時間くらいで、とにかく、しんどかったです。

なんとか歩いて、自分の車に乗り込み、エンジンをかけ、エアコンをガンガンにして、なぜか震える手で、つなぎを脱ぎました。頭はグァングァンしていて、エアコンで軽く涼んでから、「早く飲み物を…」って思いながら、休憩所にあるウォーターサーバーから水を2杯もらいました。砂漠を漂流する人ってこんな感じなのかなとか、少しのんきなことも考えていました。それでも、頭痛と吐き気はなくならなくて、現場事務所の方に戻りました。具合が悪いまま、30分くらい、内業をし、お昼休みになりました。お弁当も食べたくなくて、戦略的休憩と称して寝ていました。すると、上司が気づいて、エアコンの効いた部屋に連れて行ってもらい、氷まくらと凍らかさった飲み物をくれて、横になって気が付いたら寝ていました。いつもより、長めに休憩をもらい、調子が良くなり、仕事に戻りました。

軽い熱中症みたいなもんだと思いますが、あれからというものタブソルトと塩を持ち歩くようになりました。もう、あんな具合悪いの勘弁って感じです。それと、私の仕事って誰かの命を守る仕事なわけで、誰かの前に自分が死にかけたらお話になりませんよね。そして、誰かのことを想える優しさを手に入れれたんじゃないかな、これを機にとも思っています。

ちなみに、余談ですが、その日の夜に私の社外同期のマエルちゃんに連絡しました(そしたら、なまら心配されて、抱きしめたいとか言ってました。惚気とくことにします。)。気を付けてねって伝えたのに。それなのに、彼女は熱中症になったらしいです。あほ。ばか。

夏の半ばの話

私の現場には協力会社さんが何社か入ってくれています。そのうちの一社の協力会社の人と私との話です。

お盆に実家に帰った私。たくさんのお土産を買い、仕事場にるんるんな気持ちで行きました。技術者の先輩と上司に、うちの職人さんたちに、そして、いつも一緒に仕事をしてくれる協力会社の職人さんたちに。(結構馬鹿みたいに、いっぱいお土産買ってる気がしますね笑)協力会社の職長さんに、買ってきたお土産を「皆さんで食べてください」と一言添えて渡しました。職長さんは目をまんまるにして、「ありがとうございます」と言っていました。

次の週の月曜日。私の車には、職長さんから白い恋人の箱が置いてありました。そして、言葉が添えてありました。『我々下請けまでお気遣いありがとう御座居ます』って。なんだか、すごく寂しく感じました。実は少し前のnoteにこんな話をしています。ぜひ、お時間がある方は読んでみてください。

雇う、雇われるの関係がある中で、上下関係があるのは当然のことではあるような気がしますし、ないと困る瞬間も多々あります。でも、一緒にモノを作っていて、大切なパートナーでもあることも事実です。なんて言ったらいいんですかね、うまく言葉に出来ないんですが、自分から上も下もわざわざ立場をはっきりさせる必要がないよねみたいな感じですかね。私自身、現場で働いているとは言えど、資格があって、職人さんたちと同じ仕事をしているというわけではありません。やっぱり、経験がものを言うのも事実ですから、職人さんたちの声は大切なんです。上下関係が強くあったら、聞ける声も聞けなくなりそうで。結局、今の自分が特別に、何か出来るわけでもなくて、寂しい気持ちと無力感でいっぱいでした。そんな自分の気持ちを忘れないように、noteに残しておくことと職長さんのくれた付箋を自分の手帳に挟めました。

そして、夏の終わりの話

最近、悩んでいることがあります。私は木村宏海 a.k.a 組のじゃじゃ馬という名前でTwitterをやっています。まぁ、読んでくださっている方はご存じですね笑

なんで、じゃじゃ馬なんだっけ?

って、悩んでます。じゃじゃ馬って、性質や荒々しく、他人の言うことを聞かず好き勝手に振舞う娘のことを言うんですけど、そもそも、私の年齢は娘なのかってところと、そんなに好き勝手にいろいろやってるかなみたいなことを考え始めちゃったわけです。まぁ、つまり、そろそろ名前変えたいなって思っています笑

誰か、相談に乗ってください。切実に。

最後に

読んでくださって皆様、ありがとうございます!タイトルのように思っていた以上にいそがしかった夏を振り返ってみました。私の中で、今回お話した3つとも大切なお話です。誰かの命を守っている仕事だということ、誰かのことを想えるやさしさ、忘れたくない気持ち、迷走、いろんなこと経験した夏でした。

ありがとう、夏。さよなら、夏。また来てね、夏。

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