竹倉史人さん「輪廻転生〈私〉をつなぐ生まれ変わりの物語」について
前世についてこだわりを持つ人は沢山いるような気がします。
私も多少はスピリチュアルに興味があるので、前世療法などの書籍は読んだことがあります。
正直言って、私は前世を一つの魂の流転としての興味はありません。
それは、どうしても、前世からのソウルメイトという考え方にはエゴというか、その人のロマンがに含まれていることが多い、と思うからです。
ソウルメイトや、前世と今生を安易に結びつけることは、人間の狭い脳で考えた狭い考え方という気がするのです。
しかし、なんとなく魂や心については興味があるし、見えないものに対する感覚は私にとっては大事なものです。(霊感とかないけれども)
最近、星読みYujiさんと、その周辺の方々とのYouTube Liveがとっても面白いのでよく拝聴していますが、人類学者の竹倉史人さんがゲストの、「人類はどこへ向かう⁈」は特に興味深く、何度も再生してしまいました。
それで、この竹倉史人さんの本「輪廻転生〈私〉をつなぐ生まれ変わりの物語 」を早速購入し、読んでみました。
YouTube liveで竹倉さんが語られていたように、こちらは学問としての輪廻転生についての見解で、読みやすく、とても面白かったです。
輪廻転生の概念は、原始的な呪術的な側面から洗練された哲学的な思想まで、世界中あることが分かります。それが生活慣習とつながっていたりして、我々は魂の存在を信じながら、また考えながら生きていく生き物なんだなーーと思いました。そして、自然や死への畏怖から、宗教や神の概念が生まれたのでしょう。
また、時代の価値観の変化によって、輪廻転生の考え方が変わってくるのも面白いところです。
竹倉さんのお話しで特に私が共感するのは、「生命が人体を所有している」「輪廻転生はあるが、一個の魂が受け継がれているのではなく、何個にも分裂したりくっついたりして流動的であること」というところです。
生命(魂?)についての深い考察とともに、竹倉さんの人生の裏テーマなども面白く語られているこのYouTube liveと、人類学者としての真面目?なこの本、合わせておすすめです。
地に足のついたスピリチュアルと私は感じました。
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