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クリップ警察
何を隠そう、私はクリップ警察だ。
何を言っているんだコイツは…というアナタ。
まぁ、読んでってよ。
一口にクリップと言っても、写真のようなゼムクリップ、それの色が付いたバージョンのカラークリップ、もうちょっと分厚いものを挟む時に使うダブルクリップなど、事務の現場では、いろいろなクリップに出会う。
なおかつ。
各種クリップには、それぞれいろいろな大きさがある。
私は、それをきちんと分ける派だ。
えっ、普通じゃない?と思うアナタ。
そんなアナタはクリップ警察を名乗る資格のある人か、もしくは、細かいことは気にしない罪人だ。
後者によくありがちなのが、上の写真のクリップとそれより若干小さいクリップ(我々はチビクリと呼んでいる)を一緒くたにして、クリップ入れにしまう罪だ。
私の作業には、大量のクリップが必要だ。
そして、そのクリップは最終的にどこかで外され、どこかに貯まる。
私は、また、次の作業の時に、どこかで貯まったクリップを回収し、作業をする。
その時!
なぜかたまに、チビクリが出てくるのだ。
触った瞬間にわかる、あの違和感。
なぜ、一緒にするんだ。私は普通サイズじゃないと嫌なのだ。
私は、つかんだチビクリをそっと別の入れ物に仕分ける。今度こそ混ざらないように…
クリップの大小はゼムクリップだけではない。
ダブルクリップには、さらに厳しい目を光らせねばならない。
豆と極豆。幅13mmと15mm。
こいつらは、すぐにごっちゃにされる。
確かに単体では、素人には難しいかもしれない。
しかし、ダブルクリップをしまう時に、「なんか違う…」という感覚を覚えないのだろうか。
極豆を使おうとしたら、そこに明らかに違うヤツが…
これは、一大事。とばかりに、せっせと仕分けるクリップ警察。
年に何回か行われる、大量の書類廃棄作業。
様々なダブルクリップが外されて、私のもとへ。
黙々と素早く仕分ける様を見て、同僚が一言。
「にしこさん、ひよこ鑑定士になれるんじゃないっすか?」
いや、みんながきちんと分けてくれればいいと思うんだ。
恐縮です