見出し画像

「楽園」(2019年)を見た

「楽園」(2019年)を見た。

12年前、青田に囲まれたY字路で幼女の誘拐事件が発生した。事件が起こる直前までその幼女といたことで心に傷を負った紡(杉咲花)は、祭りの準備中に孤独な豪士(綾野剛)と出会う。そして祭りの日、あのY字路で再び少女が行方不明になり、豪士は犯人として疑われる。1年後、Y字路へ続く集落で暮らす養蜂家の善次郎(佐藤浩市)は、ある出来事をきっかけに、村八分にされてしまう。
(Yahoo!映画より)

率直な感想は、「よくわからない」だ。
なんで「楽園」?
なんで紡に「楽園をつくれ」って?
「楽園」って何?

豪士は、「楽園だと思って来たけど、どこも一緒」と言った。
善次郎は妻の夢を叶えた場所で、結局、追い詰められていった。
紡は東京に出たけど、過去の事件に引きずられている。

「楽園」は探したところでどこにもない。
幼なじみが癌からの生還で、前向きに生きる意志を見せるところだけが、この映画のポジティブな場面な気がする。
そして、これを受けて、紡は過去の事件にケリをつけようとしているように思えた。

他人の心ない言葉や仕打ちで追い詰められる世界。

「楽園」は「生きる」方向に意志を向かわせて、自分で作るものなのだろうか。


と、つらつら考えるのも、また一興。

とりあえず、綾野剛と佐藤浩市の追い詰められていく、その様がすごい。
村社会って怖い…と思ったけど、よく考えたら、学校だって、会社だって、果てはSNSだって、人は「正しいことをしている」という思い込みで、人を平気で追い詰める。

気を付けねば。

恐縮です