超私的楽器論:断言しますがチューバは底知れぬポテンシャルが!気づいた時は遅かった…
タイトル画像:チューバを吹いてる人の写真
トランペットを吹きたくて吹奏楽部に入部→転校したら天才プレイヤー、そこにコントラバス購入でコンバート→チューバ担当が練習に来なくなり急遽チューバ吹け
結構理不尽な楽器変遷でチューバにたどり着きました。そのあとまた別の楽器に行くのですが…。
コンクール1ヶ月前。楽譜が読めて、金管経験アリ、じゃあお前やれ、という頼りない状況でチューバ担当となりました。
そんな体験をつらつらと書いたブログがこちら。
下のリンク:チューバについて書き散らかしてる自分のブログ
当時の理解はかなり低い
そもそも、音楽を構成する要素として、高音・中音・低音がありまして。
これらがバランスを作って壮大な音を形成する…といったレクチャーが吹奏楽部の現場ではありませんでした。
知ってる楽器も少なく、その段階の希望調査なんかしても、そりゃー名前の知られてる楽器に集中するに決まってます。
まずはその辺をちゃんと情報出しましょう、という吹奏楽部改革案はまた別の記事で。
そんな状況で第一希望の楽器になったのに、流れついたらチューバだったのです。
そして、情報不足もあり、魅力もポテンシャルもわからぬまま。
今なら分かる低音楽器群の重要さと個々の魅力
幸い音楽が好きなまま成長できて、気付いたら大学で音楽学も学べ、さらに曲を作る仕事にありつけて。
この中で、低音に限らず、どの音域でも管でも弦でもそれぞれの楽器の魅力を感じられるようになりました。
曲から来る理解、演奏から来る理解、情報から来る理解、学問から得られた理解。これらの総合です。
その中で、低音の持つ魅力はかなり強烈に書き換えられました。
魅力1 まさに基礎
結局低音がなければ皆さん困るでしょ?という、音響的に落ち着きと完成感をもたらす低音。
和声の流れを作る時、いわゆる調性を感じさせるのに、このベース音がどれだけ重要か。
場合によっては単音でこの流れを作ることもできます。
結果、音楽をリードする感覚で低音を演奏できるのです。
魅力2 だからこそ出番の多さ
音楽の流れをリードする存在。そうなると、ずーっと出番が途切れません。
ホルンをオケで吹いていたことがありますが、2楽章全部お休み、などの楽譜にもしばしば遭遇。ある意味飛び道具的な使われ方。
対して低音は曲を通じて使われます。
魅力3 表現力の出し方が難しいからこそ
トランペットの上手い下手は割と分かりやすい。メロディの高音がちゃんと演奏できるか、などは誰にでも音で判断できます。
でも、低音パートの音を分離して聴かれることはあまり無く、結果、上手いのか下手なのかあまり気にされません。
一見悲しいお知らせ的な文章ですが、1人の演奏者として考えれば、ビッグチャンス!
ここで「上手い!」となれば実はめちゃくちゃ目立つのです。
このあたりは、行けば全員がいつも揃う、学校のクラブ活動では気付けませんでした。社会人バンドの日頃の練習で、人数が少ない時などに丸分かりになります。
上手いチューバ吹きが1人いると、めちゃくちゃバンドの音が締まるんです!
つまり、上手くなる価値があり、効果も高い、競争相手も少ない!
いいことだらけ。
魅力4 楽器は最初は買わないでいい
結構学校の楽器を使わせてもらえます。慌てて中途半端な楽器を買う必要はない。
色々な演奏経験を経て、色々な音を聴いて、色々なプレーヤーを見てじっくり購入を検討できます。
今吹いてないのです…
これに気付いた時は、チューバは吹いておらず。
コントラバスにもう一度戻ったところ。
こっちはこっちで「吹奏楽編成のコントラバス」の面白さに気付いたりして、忙しかったんです。
じゃんけんで負けたらやる楽器じゃないよ
やり甲斐、ポテンシャルを考えれば、欧州サッカー小僧がキーパーに憧れるように、チューバに希望が殺到してもいいくらい魅力があるんですよ!
ということを声を大にして言いたい。
なので、文字を大にして書きます。
チューバはいい楽器だぞ!
でもね、重かったり、家で練習しにくかったり、ぶつかりやすかったりはするんですよ。