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削減するつもりで余計に消費する、という現象。トータルエコという概念はどうでしょう。

タイトル画像:マイナスかけるマイナスがプラスになる、という式

CO2削減、ごみ削減、紙の無駄削減、など、サステナブルでエコでなんとかかんとかのこの世の中、削減することは割と推奨されていたりします。

それを受けて、様々なサービスや技術が「何かを削減」する一方、その削減行為が「何かを発生」させてしまうこともあります。

要するに、グローバルで俯瞰で包括的風の視点が必要、ってことに簡単には表現できます。

しかし、技術が絡むとなかなか簡単ではないですよね。

この記事では、それぞれをどう落とし込むべきか、という手前までを記事にして、課題を見つけるまでを書いてみます。

何かを削減する、という段階で既にエネルギーが

スローガンに基づいて、何かを削減しましょう!というお題目が降ってきたとします。

お偉いさんのお仕事はそこで終わり。実際大変なのはそこから担当者が動くところ。

さて、この「命令」を賜った我々はどう動くのでしょう。思いつくまま書いてみます。

・何を削減する?を考える
 ・色々と候補を上げて色々と要素分析やら調査を行い候補を一本化
 ・上層部に説明、ツッコミを修正して確認を数往復
 ・決定、の一言をもらう
・どうやって削減するか概要設計
・いつやる
・誰がやる
・どうやってやる、の詳細設計
・根拠をいっしょに出すか出さないか検討
 ・出すなら根拠を調べてまとめる
 ・出し方を検討する
・これらを実行する
・実行結果を検証する
 ・プロセス計画にフィードバックする
・結果を出すか出さないか検討
 ・出すならどのように出すか決める
 ・出すための準備を行う
 ・出す
・出した場合、外部からのリアクションを受ける窓口を作る
 ・窓口でのオペレーションを設計する
 ・オペレーションを実行する

ほら、ざっと書いても、あっというまにこんなに「削減する」ことから「発生する」ことが生まれます。

しかも、二つ目、三つ目の項目。

 ・色々と候補を上げて色々と要素分析やら調査を行い候補を一本化
 ・上層部に説明、ツッコミを修正して確認を数往復

ここでもたつく組織は多いでしょう。さっさと決めやがれ、と担当が思っても、決定者が「削減案件」の実績がない場合、判断ができずにだいたい無用なデータを要求してきたりします。

つまり、削減ってコストがかかること、でもあります。

このコストが容認されたとしても本題の問題が。電気自動車で考える。

無事、削減作業にGOが出たとして、そこからも本当は大変。

「本当」と書いたのは、この記事の趣旨である、「全体で削減になっているか」ということを強調したいからです。

例えば自動車のCO2削減。

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画像:なにやら優しい笑顔の電気自動車のイラスト。本当に優しいでしょうか?

単体で買ってくることを考えれば、

・100%電気自動車

を選べば良い。瞬間的に使う場面で測定すれば、CO2はドライバーの呼吸くらいですね。素晴らしい。

しかし。

電気を使ってます。つまり、この電気を作るのにCO2は発生してることも足し算しないと「全体で削減になってるか」問題が解決しません。

他にも、その電気自動車の製造過程でたくさんのCO2が発生してます。それを総販売台数で割り算した分も乗せないといけません。

他にも、メンテで出てくるタイヤの交換ではタイヤ、オイルの注入ではオイル。これらはCO2排出なしには作れません。鉄板も、シートの材料も。

さらに電気は原子力ならCO2排出、少ないよね?などと簡単でもなく。

瞬間的なCO2発生は少ないのですが、開発、運用時、ウラン採掘と精錬、廃炉、廃炉後の敷地運用、なども踏まえたCO2の総発生量を瞬間の電気利用分で割った分が足し算される必要があります。

まだありますぞ。

太陽光発電。

これを使って削減できるCO2。

ここまでだと瞬間的には間違いなく良さそうです。

同じように、太陽電池の製造で発生するトータルCO2排出量も考えないといけませんし、発電量が年々低下することも計算が必要。さらに廃棄のサイクルでもCO2は発生。

さらに立ち行かなくなった業者の不法投棄の処理の税金による負担というコスト。

ついでに災害時に太陽電池パネルから発生した火災の影響。

要するに、「全体で削減になっているか」ということ。

そんな例が他にもたくさんあります。

ごみを削減するとは?

発生を抑えること、或いは出たものをゴミとしないこと、などのアプローチが普通です。

前者を考えてみましょう。

発生を抑えるには?

梱包を簡易にする、個包装を止める、使い捨てをやめる、などが考えられます。

良く出てくる割り箸。

毎回捨てて、不経済ですよね?これは無くした方が良さそう。

本当でしょうか?

割り箸は、間伐材という、山を整備する際に出てくる、建材などの商品に使いにくい木材が使われることも多くあります。

間伐材は比較的小さい=若い材木。つまり、成長と共にCO2をたくさん消費してくれる材料。成長するとCO2消費は減ります。

なので、これを材料にするのは割とCO2削減には有効です。

でも、割り箸をやめてなにを使ってますか?

プラスチック箸?プラスチック製造にCO2は使われてますね。さらにそれを毎回洗う。洗剤の製造、洗う水の上下水システムでもCO2は発生。

さらに、間伐材の利用価値がなくなると、間伐そのものをやらなくなることもあります。そうなれば、山は荒れて、元々の建材用木材も質が下がり、放置される山も。そうなると水害などで山崩れの原因になったりもします。その復旧にもCO2は使われる。

これを計算して、割り箸廃止!ならば自分も大賛成。

出たもののリサイクル

これも、いいことですよね。

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画像:リサイクルマークの周りに色々な物が配置されてるイラスト。真ん中に植物の双葉。

ただし、これも全体を考えてみましょう。

プラスチック製品の分別作業。ここにどれだけのコストとエネルギーを使うか。

さらに洗浄。ここで使う水とコストは?

さらにそれを処理して次の工程に流す過程でも輸送やパッケージにCO2は発生します。

それを使って新しい商品を作るのに、やはりCO2は使われます。

石油をそのまま材料に使う方が、処理分のCO2は削減できるのです。

例えば、火力発電で石油燃料を使います。ならば、廃プラスチックを燃料として石油がわりに燃やしたらどうでしょうか。その際に出るCO2、総合的にリサイクルをする際に出るCO2、どっちが多いか分かりますでしょうか?

(私は分かってないのです。でも、数字はともかく、単純じゃないことまでは分かってるつもりです)

だからやめよう!ではなく、「だからその次を考えよう」

文句を言って結局CO2削減する気ないのか?と言われてしまいそうですが、そうではなく。

せっかく根付いてきた節約とリサイクル、代替策を取り入れること。

これを、単なる流行とするのはもったいない。

本当にCO2削減につながる「全体を考える」ことに進めるタイミング、とすれば良いわけです。

これまで上げた例は、全部、入り口としてはCO2削減に有効です。ここからさらに知恵を絞って、より効果的な動きにつなげて行ければ良い。

つまり、「次のことを考えていけるステージ」にいる状態です。

子供たちにスローガンを伝えるのはできた。大人はトータルで考えてより賢くこの流れを続けられるようにする、という段階なのかなーと考えてます。

これまでのエコが概念や単体だとしたら、

設計→製造→運用→廃棄+周辺への影響

までを全部をしっかり考える

トータルエコ

というネーミングはどう?

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#リサイクル
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