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第93話あとがき 長い付き合いになりそう

眠気との戦いがある。
仕事や勉強をするとき、まずそれがある。
眠気というものはどこからやってくるんだろう?
脳の奥底から湧き出して、だんだんと全体に広がっていく。
眠い、いや描こう。眠い、でも描こう。ああ、やっぱり眠い。
このまま椅子がフワァとベッドに変身して、緩やかに横になれたら、それはそれは心地の良い眠りにつける気がする。
だめだ、諦めて一回寝よう。と歩いて布団の部屋まで行って、体を横にすると、もう眠気は消え失せていて、布団の中で虚無の時間を過ごす。しばらく眠気の痕跡を追ってみるけど、追えば追うほど煙のように空気に溶けて見えなくなる。そのまま横になっていても、もう眠れそうにない。
諦めて起きよう。
少しはスッキリしたかも知れない、と自分に言い聞かせてまた仕事を始める。
するとどういうわけか、気がつくと脳全体をまた、眠気が覆っているのだ。

こんにちは。
睡眠障害のニシハラハコです。
現代社会、睡眠事情になんの不調もないという人はほどんどいないのではないでしょうか?起きたい時に眠くなり、寝たい時には眠れない、そんな具合に一筋縄で行かないのが睡眠です。今日はこの睡眠について解き明かしてみたいと思います。嘘です。そんなことはできないです。ただ、仕事していてあまりにも眠いので、その状態を書き記してみただけです。
夫が転職して、帰りが夜中になることが多くなりました。家にいる日も次の日が仕事だと、早めに寝てしまいます。
それに伴い、私の夜の時間の過ごし方も変化が訪れて、直近の課題として「寝るタイミングがわからない」というものがあります。
娘を寝かしつけ、寝室から抜け出し、とりあえずビールをプシュッと開けてみて、それからなぜかあっという間に2時とか3時になってしまうのです。

夜、夫がいた頃は、
「そろそろ歯磨きしようかな」
と夫が席を立つと、
「ならば私も」
と、そのタイミングで寝支度を始めていたのですが、今はその一歩目が自分に委ねられているのです。そうすると、寝支度そのものが面倒く、なかなか一歩を踏み出せない。ダラダラとビールを飲み続け、気がつくと夜更かししています。
先日そうやって夜更かししていて、でも特に何もすることがなく、夫に
「寝るタイミングがわからない」
とラインしたら、
「いま寝ろ」
と返ってきました。
そうね、寝るか、とダラダラと残りのビールを飲み干し、ダラダラと歯磨きをし、ラインから40分後に床につきました。

なんかもう、いやいや寝てる感じです。
夜一人で過ごす不毛な時間は何にも変えがたく楽しいもので、眠気が一向に来ないのです。何にも縛られていない時間に感じられて、1分1秒でも長く味わいたい。そのくせ、何かができるわけではなく、ただただビールを飲んでいる。ともすれば、みんな眠りについていて、何があるわけでもない、閉ざされた時間とも言えるのに、私にとっては開放感に満ちた時間に感じられるのは、なぜでしょう?
周りに人がいないことが、開放感なのかな。
昼間、人が起きている時間は、誰かに見られているような気がして窮屈なのかな?その時間も、だいぶ自由に生きている気がするのに。

そして翌朝、眠気との戦いと共に一日が始まるのでした。

さて、あとがきに参りましょう。

結構前に張っていた伏線を回収した回ですね笑

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