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「メキシコ🇲🇽⇨コロンビア🇨🇴⇨メキシコ🇲🇽」  ラテンアメリカを駆け抜ける気鋭の若手社員 小川晃司について

色々遡ってみると、僕が彼と初めて連絡をとったのは2016年11月14日。もう4年前ことです。「御社で、インターンとして働きたいんです」という日本人の青年。首都のメキシコシティにあるオフィスで会ったのが初対面でした。身長が高くて、線は細い。お世辞にも、海外で生活する上で必要なタフさがあるように見えないし、ラティーノ達と仲良くスムーズにコミュニケーション出来るように思えない青年。中高時代には部活漬け、新卒で入った企業は商社と、体育会系の世界で青春時代を過ごしてきた僕としては「なんだか頼りないなぁ」と思って、採用に後ろ向きだった。海外で住むことや仕事をすることは、独特な愉しさもあるけれど、心への負担も大きいことを身をもって体感していたことも起因してる。彼が強い心を持っている様には、全く見えなかった。

小川晃司。2020年12月現在、26歳。日本人の方々は殆ど、彼の存在を未だ知らないでしょう。彼の半生や今後の活躍について、此方のnoteでこれから書き記していくと思うので、ぜひこれを読んでいる方々はフォローしてみてください。

これから色々書きますが、小川くんはEncounter Japanの黎明期を2年近く過ごし、コロンビアに行って日本食レストランの立ち上げを経験した後、コロナウイルスを通じたパンデミックが発生。長い「STAY HOME」期間を経て、2020年9月にEncounter Japanへ帰ってきました。この記事は、コロンビアに発つ前に、僕自身で書いた小川くんの記事です。

最初の一年は期待値が低かった。Izakaya GOENの開業で花開く

冒頭で書いた通り、社員ではなく、インターン生という立場であっても、僕は彼の採用にネガティブでした。僕は自分自身のコンプレックスで「努力してもセンスがなければ報われない」とか「頑張ることに意味がない」という意識が強く、「人は変われない」と考えていました。それでも、何の気まぐれなのか。当時のこの判断は経営者として失格なんですが、その時、当社で働いてくれていた若きインターン生達に「小川くんと面接して、合否は貴方たちが決めなさい」と伝えました。困惑したインターン生達が出した答えは「採用」。次の日からEncounterで働くことになります。

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今思い返しても、なんて駄目で責任逃れな判断をしてるんだろうと思って情けなすぎて笑ってしまいます(笑)。僕自身、未だに未熟ですが、当時はもっと駄目で。社長の仕事なんて何一つできていなかったと、振り返ってみるとよく分かります。嗚呼、文章にするのもお恥ずかしい。

その後、1年程度のインターン期間中の小川くんと僕は、殆どコミュニケーションを取ることなく時間だけが過ぎ去っていきます。小川くんは間違いなく、イノセントな筈の僕にびびりまくってるし、僕も小川くんに殆ど期待せず、あまり話をすることもなかった。コミュニケーションが増えたのは、グアナファト州レオン市内にGOENを開業した後くらい。「オーセンティックな日本食を提供する」ことを目指すGOENをOpenしてから、小川くんは間違いなく戦力になっていました。4年間、魚屋で働いてきた彼は、魚介類に対する知識や理解、そして技術が突出して優れていたんです。

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彼がコロンビアへ発つときは、寂しかった

「いつかコロンビアで働くことが夢です」と常日頃から話していた小川くんは、就労先も決めず、ビザも持たずにメキシコを去ったのが2019年です。「コロンビア」。麻薬や危険なイメージがメキシコ以上に強いと思いますが、百間は一見にしかず。私自身、コロンビアは20代前半で世界一周の旅で訪れた中でも指折りの素敵な国です。美女が街中に溢れ、外国人の僕に対して圧倒的に親切に接してくれた「優しい国民」が生活する国。

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小川くんは美女に魅了されたのか、国民の優しさに惹かれたのか真相は不明ですが、コロンビアに鞄一つで乗り込んでいく小川くん。「Encounterを辞めて、コロンビアに行きます」と聞いたときは悲しかったし、寂しかった。

Encounter Japanの企業理念は「ラテンアメリカと日本の新しい歴史を創り、人々の人生を豊かにすること」。メキシコだけじゃなく、将来的にはラテンアメリカの国にも攻めていきたいなと常々思ってるんですが、小川くんがメキシコを発つ前に話していたとき「将来、一緒にEncounter Colombiaやろうね」と約束したことをよく覚えています。

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「STAY HOME」期間中に、ラティーナを虜にするインフルエンサーへ

「TikTokのフォロワーが14万人。小川晃司が。何故。嘘でしょ」フォロワーは皆、ラテンアメリカの10-20代の女の子たち。ラティーナの心を掴むには、ダンスだと思っていたのですが。小川くんはダンスも踊らないし、ラティーナたちが好きそうな筋肉質で頼り甲斐がありそうなタイプじゃないのに。気づけば彼はインフルエンサーになっていて、彼目当てにGOENに食事をしにくる若い女性がいるほど。今日、GOENに予約手配の連絡がきて「私の息子は Koji(小川くん)のファンなの!そして明日が18歳の誕生日。ぜひ GOENで食事したいと言ってるんです!」とそのファンの母親から連絡がきました。男性が、というのも引っかかるのですが、何はともあれラテンアメリカ全域でファンが増えている小川くん。どこまで有名になっていくか、期待しています。

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コロンビアに行って、チャレンジしたけど色々あって。その後COVIDの影響で国境閉鎖、外出禁止令が発効され、コロンビアに閉じ込められた小川くん。その状況を僕も知っていたし、僕もコロナ期間中は本当に辛い日々だったけど、中長期的には「小川くんに戻ってきて欲しい」と思って連絡をしました。

コロンビアからいつ出れるか分からない状況の中で、不安やストレスも多々抱えながら辛い日々を送っていたと思うんですが、漸く9月にコロンビアを脱出し、メキシコに戻って3ヶ月が経とうとしています。

メキシコに帰ってきて、Izakaya GOEN。そして新規事業を担当します

どこにいっても相変わらず、メキシコ人に絶妙に好かれるキャラクターの小川くん。Izakaya GOENで週末はキッチンで働き、手が開くと頻繁にメキシコ人のお客様とコミュニケーションを積極的に取っている。平日はF&Bの新規案件の立案と企画に精を出している。既に動いている大型プロジェクトにも10月から参画し、目まぐるしく仕事をしてもらってるけど、いい目をしながら仕事してる。料理人としての技術も、ビジネスセンスも知識だって、まだまだですが、僕らが大切にしている「Business is Love」の様な、周りの仲間にも、店舗にも、会社にも、愛を持っているのがぼくは本当に嬉しい。

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*写真は全く関係ありませんが、天皇陛下への祝賀記帳に、なぜか、何故なのか分かりませんが二人で行った時。本当になんでだろう(笑)

小川くんの才能やインフルエンサーとしての力を活かしきれていないのが、会社としても僕としても課題です。これまでメキシコと日本で培ってきたノウハウや知見、そして人や企業との繋がりを活かして、私自身も知恵を絞りながら彼が大化けできる様な取り組みに挑戦していきたいと思っています。もちろん、彼だけじゃなくて、Encounterで働いてくれる全てのメキシコ人と日本人に対して、その様に思っています。Encounter Japanという会社を通じて、自己実現や挑戦を繰り返し続けて欲しい。これから会社が大きくなっていったとしても、大事にしていきたい気持ちです。

Encounter JapanのF&B部門ではシェフを募集しています!

私たちEncounter Japanは「ラテンアメリカと日本の新しい歴史を創り、人々の人生を豊かにする」ことを企業理念とした、総勢37名のベンチャー企業です。個性豊かなメキシコ人と日本人が集まり、現在はBusiness Development Dept.とFood & Beverage Dept.、そしてそれを支えるCorporate Center (所謂、経理や人事部、アシスタント等)の三つの部門が存在します。

Business Development Dept.では主に映像・グラフィック制作や広告代理店事業、コンサルティングサービスの提供や人材紹介の事業を行っています。主に BtoBのビジネスが多いですが、「メキシコ⇨日本」の矢印で新規事業の立ち上げを準備中です。Food & Beverage Dept.ではメキシコ合衆国のグアナファト州に直営店を3店舗経営しており、近隣の州では経営委託を受けて料飲施設の運営を行う等しております。

現在、Food & Beverageでは日本人のシェフを募集しております。詳細についてはぜひ以下のリンクをご覧ください。貴方の培ってきた、世界に誇れる「日本食」の技術をメキシコで活かしてみませんか?そして一緒に、ラテンアメリカと日本の新しい歴史を創りましょう。




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