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2024/6/12 FOMC FRBパウエル議長 プレスカンファレンスをわかりやすく訳してみた

世界経済や株式市場に大きな影響を持つFOMCというアメリカの政策金利などの金融政策を決める委員会の会見を毎度の如く関西弁でわかりやすくお届けしていこうと思います!

おおきに。
うちらはアメリカ国民のために、最大の雇用と安定した物価の二つを達成するっていう"デュアルマンデート"っていう目標を達成することに集中しとる。過去2年間で、うちらの経済はこの両方の目標に向けてかなり進展してきたんや。
労働市場は、強い雇用増加と低い失業率で、バランスが取れてきとるわ。インフレは7%のピークから2.7%に大幅に緩和されたけど、まだまだ高すぎるんや。うちらは、すべての人に利益をもたらす強い経済を支えるために、インフレを2%の目標に戻すことに強くコミットしとるんや。

今日、FOMCっちゅう委員会みたいなもんでな、"政策金利"っていう国の中で基準になる金利を据え置いて、そのうえで証券保有を減らし続けることを決定した。うちらは、需要と供給を一致させて、インフレ圧力を減らすために、引き締め的な金融政策のスタンスを維持しとるんや。経済について簡単にレビューした後、金融政策についてさらに詳しく説明するで。

最近の指標は、経済活動が堅実なペースで拡大し続けてることを示しとるんや。昨年第4四半期のGDP成長率は3.4%から今年第1四半期の1.3%に鈍化したけど、在庫投資、政府支出、および純輸出を除く国内最終需要は、第1四半期に2.8%成長して、2023年後半とほぼ同じくらい強力やったんや。消費支出の成長は昨年の堅調なペースからは鈍化したんやけど、依然として底堅い。また、設備投資や無形資産への投資は、昨年の低迷から回復しとるわ。供給条件の改善が堅調な需要を支え、過去1年間の米国経済の強力なパフォーマンスを支えてきたんや。経済予測の概要では、委員会の参加者は、GDP成長率が昨年のペースから鈍化し、今年は2.1%、次の2年間は2.0%と予測しとるんや。

労働市場では、供給と需要のバランスが取れてきとる。4月と5月の給与雇用増加は平均して月に218,000件で、第1四半期のペースよりも少し低かったけどな、依然として強力やった。失業率は4%に上昇したけど、依然として低いままや。
過去数年間、ものすごい雇用が創出されて、そんでもって、25歳から54歳の労働参加率の増加や移民がめっちゃ増えたことで、労働者の供給の増加が起きたんや。名目賃金の成長は過去1年間で緩和され、労働者と仕事のギャップは縮小したんや。全体として、幅広い指標は、労働市場の状況がパンデミック前の水準に戻り、比較的タイトやけど、過熱はしていないことを示してる。FOMCの参加者は、労働市場の強さが続くと予想しとる。失業率の予測の中央値は、今年の終わりには4.0%、来年の終わりには4.2%やで。

インフレは過去2年間で著しく緩和されたけどな、依然として私たちの長期目標である2%を上回っとる。
総合PCE価格は4月までの12か月間で2.7%上昇し、変動の激しい食品およびエネルギーカテゴリを除くコアPCE価格は2.8%上昇したんや。消費者物価指数(CPI)は今朝発表されたんやけど、通常PCE価格指数よりも高くなっちゃってな、5月までの12か月間で3.3%上昇し、コアCPIは3.4%上昇したんや。今年初めのインフレデータは予想より高かったけどな、最近の月次のデータはやや緩和されてきとる。長期のインフレ期待は、家計や企業および経済の専門家の広範な調査とか、金融市場から測定されるんやけど、依然としてしっかりとしとる。総合PCEインフレの予測の中央値は、今年は2.6%、来年は2.3%、2026年には2.0%や。

うちらはな、高いインフレが購入力を侵食し、特に食品、住宅、交通などの必需品のコストを負担することが困難な人々に大きな苦難をもたらすことを痛感してる。
うちらはな、金融政策を通じて、アメリカ国民のために、最大の雇用と安定した物価を促進するという二つの使命(デュアルマンデート)を目指しているんや。
この目標の達成に向けて、委員会は今日の会合で政策金利の目標範囲を5.25%から5.5%に維持し、証券保有を減らし続けることを決定したで。
昨年の労働市場の緩和とインフレの低下によって、雇用とインフレのリスクはより良いバランスに向かっとる。でもな、経済の見通しは不確実やから、インフレリスクはめっちゃ注意を払っとる。

うちらはな、インフレが持続的に2%に向かっているという確信を得るまで、政策金利を低下させるべきだとは思っとらん。今年のデータからまだ確信までは得られてないんやけど、最近のインフレの読みは年初よりも好ましいものでな、インフレ目標に向けたさらなる進展が見られる。インフレが持続的に2%に向かっているという確信を強化するためには、さらに良いデータが必要や

金融政策の引き締めをやめるのを早めすぎたり、過剰に緩和するとな、またインフレが加速する可能性があるんや。
でもな、引き締めをやめるのが遅すぎたり、緩和が不足するとな、経済活動と雇用を弱体化させる可能性がある。政策金利の目標範囲の調整を検討する際には、委員会は今後のデータ、見通しの進化、リスクのバランスを慎重に評価していくで。

そんでな、FOMC参加者が考える、今後の最も可能性が高いシナリオに基づいた政策金利の今後の展望を記載しとるで。
経済が予想通りに進展すればという前提やけどな、委員の中央値の予想やけど、今年の終わりに適切な連邦資金金利の水準が5.1%、2025年の終わりには4.1%、2026年の終わりには3.1%になると見込んどる。けどな、これらの予測は委員会の計画でも決定でもないんや。
経済が進化するにつれて、最大の雇用と物価の安定という目標を最も促進するために、適切な政策金利は変わってくるで。経済が堅調に推移し、インフレが持続する場合、私たちは政策金利の今の水準でもうちょっと維持しとくことも考えとる。でもな、労働市場が予想外に弱体化したり、インフレが予想より早く低下したりした場合、対応する準備もできとる。
雇用と物価という二つの目的の両方を追求する上で直面するリスクと不確実性に対処するのに適した政策なんや。
データや見通し、リスクを考えて、会議ごとに決定を下すで。

連邦準備制度は、金融政策のために最大の雇用と安定した物価という2つの目標を与えられとる。うちらは、インフレを2%の目標に戻し、長期的なインフレ期待をしっかりと固定することにコミットしておる。物価の安定を回復することは、長期的に最大の雇用と安定した物価を達成するために不可欠なんや。これらの目標を達成することの成功は、すべてのアメリカ人にとって重要やで。うちらはな、うちらの行動が全国のコミュニティや家族、企業に影響を与えることを理解しとる。うちら、連邦準備制度は、最大の雇用と物価の安定という目標を達成するためにできる限りのことを行っていくで。ほなまたな。

以上、カンファレンスのスピーチでした。
個人的な印象ですが、インフレもだいぶ収まってきており、経済も底堅いため、まだ余裕を感じる内容です。
インフレが落ち着けば、利下げは必然になってくると市場は見ているのでしょうね。

気に入ってくれる人が多ければ、また続編をやろうと思います!
ではでは!

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