見出し画像

ダイエットを成功するために大切なたった一つのこと 前編~食事制限やハードな運動は続かない

1.はじめに・・・続かないのはコンセプトに問題あり

 皆さんは、これまで様々なダイエット方法を試しては見たものの、なかなか続かず、思うような成果が出なかったのではないかと思います。
 「1か月で〜キロ」とか、「半年で10キロ以上」とか、そんなタイトルのダイエット本や記事は、本当に多いですね。でも、そこで書かれた方法論が合う人はごく僅かです。当たり前です。それだけ無理してますから。

 無理して行うダイエットや食事制限は、長くは続きません。皆さんの意志が弱いのではなく、そもそも「我慢」は長くは続かないのです。
 あるいは、特別メニューの運動をこなしたり、食事メニューを作ったりするやり方も、続きません。これも皆さんの意志が弱いのではなく、ただでさえ忙しい生活の中で、あるいは疲れて家に帰ってきて、「普段やらないことをしなければいけない」コンセプトにそもそも無理があるのです。特別な負荷は、義務でない限り、長続きはしないのです。

 良く考えれば「そうだよな」と納得する方がほとんどのはずです。そうです。皆さんは、実はこのような、そもそも無理がある方法論でダイエットを試みてきたんです。それを自分の意志が弱いから、ダイエットが続かないと思いこんで来たのではないですか。でもそうではありません。そもそものコンセプトに問題があるのです。

 正しいやり方をしなければ、それは虚しい努力でしかないのです。大きな数字に惑わされてはいけません。

2.「無理せずダイエット」を続けた結果~継続は力なり

 まず、私が今の方法論でダイエットを続けた結果どうなったか、読者の皆さんが関心のある部分から紹介します。
 私は、今のダイエットを一年間続けた結果、
 体重 -4.2キロ
 腹囲 -4.5センチ
という結果になりました。

 私は、40代半ばの男性ですが、年齢を重ねて来ると新陳代謝も落ち、だんだんとお腹辺りが出てきて体調への影響も心配になります。
 特に昨年から今年にかけては、新型コロナウィルスの影響で、緊急事態宣言等による外出自粛やテレワークでどうしても運動不足になりがちでしたが、そんな中での結果ですので、自分自身でも満足しています。
 今のところリバウンドも来ていませんので、このまま、継続して行こうと思います。久しぶりに会った女性から「痩せました?」と言われて、「見た目でわかるぐらい効果が出たんだな」と感激したことを昨日のように思い出します。男性でも、やはりそう言われると嬉しいですよね。今ではスーツを着ても、ベルトが緩いぐらいで、スーツを着るたびに成果を実感できる喜びも感じています。

 上記の数字を評価するかしないかは、人それぞれだと思いますが、体重を落とそうとしたことある方や痩せようと努力しようとした方は、2キロ落とすこと、2センチ減らすことの苦労はご理解いただけているかと思います。この数字に価値を見出していただける方は、この本の方法論も参考になるのではないかと思います。

 私もこれまで、色々なダイエットを試してきました。でも、過度な運動によるものは続かないですし、食事制限によるものは体調への影響が出てきます。いずれも長続きしませんでした。
 でも、今の方法論に変えてから、1年以上続いています。
今回は、私が実践してきた「無理せずダイエット」について、コンセプトやその理由、実施していく上でのポイントについて、書いていきます。

 ダイエットについては個人差がありますので、あくまで参考情報にすぎませんが、単なる方法論だけではなく、なぜ、そのような方法論を取ったのかをできるだけ記載するようにしましたので、同じようなことでお悩みの方や考え方に共感いただける方には、できる部分は試してみていただけると嬉しいです。考え方に共感いただける方や我慢することを前提としたダイエットが続かなかった方の参考になる部分も少なくないと思います。

3.「無理せずダイエット」のコンセプト

 私は、性格的には根気強く続けられる方だと思うのですが、これまでも「痩せなきゃ」と思ってダイエットははじめるものの、過度な運動や食事制限をするタイプのダイエットは続きませんでした。
 でも、健康面を考えると体重を落とさないといけない。そこでこれまで、なぜダイエットが続かなかったかを改めて振り返り、その反省点を踏まえて考えたのが、今でも実践している「無理せずダイエット」(ネーミングがベタですみません)です。
 
 「無理せずダイエット」とは、具体的には、食事制限はしない、そして、家でダイエットのための特別な運動の時間はとらない、お金の無駄遣いになるのでジムにもいかない、というコンセプトでダイエットを続けていくものです。特別メニューの食事も面倒なので作りません。

 改めていいますが、何かを我慢したり、普段やらないことを無理して続けようとしても、ダイエットは続きません。続かないと、ダイエットはできません。続かないと意味がないんですね。
 だったら、どういう形でダイエットをやるかよりも、そもそも、「どうやったら続くか」を考えることが先で、この点を考えるのが、実はダイエットを成功させる、ただ一つの重要事項なんです。そして、その続けられるやり方を無理なく続ける。これが、「無理せずダイエット」です。
 この後詳しく解説していきますが、私が実践してきた「無理せずダイエット」は、普段どおりの生活の中で、ダイエットを行い、それを生活習慣として定着させるため、「我慢しない」、「無理しない」、「特別なことはしない」をコンセプトに、そのコンセプトで徹底的に進めていきます。

 私は、もともと煙草はすいませんが、仕事のあとの一杯は、私にとっては心の健康を保つためにも不可欠です。特にコロナ禍では色々な制約があり、ストレスもたまりますし、ストレスをためると、健康面でも良くないですし、暴飲暴食などかえってダイエットの障害になりますので、「お酒も普通に飲む!」こともスローガンにしていました(緊急事態宣言等による飲食店の時間短縮で、飲める時間は減りましたが)。また、たまに食べたくなるおやつや仕事が遅くなる時の間食(=栄養補給)も制限はしませんでした。
 「そんなやり方で続くの?」と思った方が大半ではないかと思います。しかし、続くんです、というか続いたんです、これが。だからこそ、参考にと思い、今回、本にしたのです。

 私のやり方が皆さんに当てはまるとは思いません。もちろん、体質や生活習慣、日頃の食事の内容等により、個人差がありますので、効果を保証するものではありません。私もこのやり方なら絶対大丈夫なんていいません。
 でも、「無理せずダイエット」のコンセプトは、結構誰にでも当てはまるもので、皆さんが日頃続けている生活パターンを踏まえて、我慢せず、無理せず、できることは何かを考えそれを実践されれば、私のように、気づいたら結果が出ていたということになるかもしれません。

 今までの「我慢する」「特別な運動や食事を無理して続ける」式のダイエットとは正反対のコンセプトに興味がある方は、あくまでも参考情報として、読んで見てください。
 今の時代、精神論は敬遠されますが、でもよく考えると、従来のダイエットの方法論は、「痩せるために頑張りましょう」という精神論がベースですよね。なぜ、ダイエットになると、その精神論が幅をきかせるのでしょうか。不思議だと思いませんか。

4.無理せずダイエットの方法論〜続かないダイエットとの比較

(1)重要なのは、いかに「続けられるか」

 ダイエットを考えた場合、ついた脂肪を落とすことと、脂肪がつかないようにすることを考えると思います。前者の場合は運動をたくさん行う方法、後者の場合は糖質制限等の食事制限が挙げられます。
 もちろんこれらの方法で続けることができて、効果の出ている方は、そのまま効果の出ている方法を続けていくことが望ましいでしょう。その方法論を否定するつもりは全くありません。自分に合った方法、自分が続けられる方法で進めるのが一番です。

 しかし、従来の方法論は、「我慢すること」、そしてそれを続けるために強い意志を持つことが前提となっています。
 「痩せたい」という強い意志は誰しもあると思いますが、「我慢」はそうそう続くものではありません。そして、我慢を続けて結果が出たら、いままで我慢していた反動で、リバウンドしてしまう。これでは、何のために我慢したのかわかりません。我慢することでストレスもたまりますし、食事制限で十分な栄養も取れないとなると、体調にも影響がでてきかねません。

 だから、私がダイエットを続け、成果を出すために、最も重視したのは「我慢しない」(我慢することを極力減らす)ことです。これは、続けていく上では非常に重要な要素です。
 基本的には「我慢しない」しないので、ストレスもたまりません。食べたいものを食べ、適度な運動を効率的かつ合理的に行い、大好きなお酒も飲む。だから続くのです。
 ダイエットをする上で、最も重視すべきこと、それは、「続く方法」「無理のない方法」を見つけることです。

(2)プライベートの時間を極力削らない

 「我慢しない」ことや「無理しない」ことに関連して、もう一つ私が重視したのは、「プライベートの時間を必要以上に犠牲にしない」ということでした。
 従来の、特に運動をしてダイエットするというアプローチのものは、自宅で、食後や寝る前に、「こういう運動を何分、何回(何セット)続けてください」とか、土日等の休みを使ってジムにいくものがほとんどです。
 私の場合、まずジムにいくのは続かないのでお金の無駄にしかならないので選択肢から外れます。ジムに行って運動をするというダイエットは、日ごろから、ジムにいく習慣のある方、つまり筋力トレーニングやスイミング、フィットネス、ヨガ等、ジムでいろいろな時間を過ごす習慣には最適だと思いますが、そうでない方は、だいたい3日坊主(3回ぐらいで挫折)に終わることが多いのではないかと思います。
 私はプールでスイミングをすることはあっても、ジムに行くという習慣がありませんので、ジムにいく方法は絶対に続かないとわかっていましたので、最初から、このやり方は選択肢から外しました。
 もう一つの自宅でのトレーニングをする方法、これは過去に私も何度かチャレンジしましたが、挫折を繰り返したので、今回のダイエットでは、その方法も選択肢から外しました。
 私の場合、自宅には家族がいますので、自分の部屋はあれど、家庭ではそこまでトレーニングに打ち込める環境にはありません。また、仕事も夜遅くまでかかる場合もあるため、深夜に帰って寝て、また翌朝早くから出張(仕事)にでるというようなケースが少なくないので、運動する時間が取れず(運動してしまうと、目が覚めてしまい、寝付けず逆に著しい睡眠不足になる)、自宅でトレーニングという方法論は合いません(部屋も狭いので、トレーニングできる場所もない)。

 そもそも、自宅や勤務終了後の時間は体や心を休める場所で、プライベートの時間です。プライベートの時間は、気持ちも体もリラックスして過ごすのが一番で、その場所・時間を削ってまで、緊張感を維持してトレーニングしたり、トレーニングしなきゃという義務感によるストレスを感じることが、私には「違う」と思えてしまうのです。
 この点は考え方は人それぞれですし、そういう習慣があるかないかでも違うと思いますので、自宅トレーニングの方法が続けられる方は、その方法を続けていただくことがよいと思いますが、私のように自宅はプライベートの空間・時間、体と心を休める時間と考える方は、おそらく自宅トレーニングは続かないのはないでしょうか。
 だから、私は、過去に何度も挫折していることも考慮して、自宅トレーニングの方法も選択肢から外しました。根底には徹底して、「続けられるか」という問題意識があることが分かっていただけると思います。

 ちなみに、自宅はプライベートの空間・時間、体と心を休める時間という考え方のため、私は在宅勤務は逆に捗らないタイプです。私にとっては、そもそものコンセプトが、自宅や自室は仕事をする場所ではないですし、仕事の時の緊張感を維持できる場所でもない、ということです。だから自宅で、自室でという方法論は、好きなこと以外は続かない性格です。

(3)糖質制限は私には逆効果

 運動を主体とする従来の方法論が私には合わないことを説明してきましたが、脂肪をつけないことを目的とした食事制限、特に糖質制限の方法も私には合わない方法でした。
 もちろん、甘いものばかりを食べていればそれは太りますので、やらないことは当然ですが、仕事がら、頭を使う仕事なので、私にとっては適宜糖分を取り、脳が働く状態を維持しておくことが仕事のパフォーマンスを上げる上では不可欠ですし、自宅や自室でも読書をしたり趣味の関係での考え事をすることで頭を使いますので、糖質は制限したくない。
 個人的には、素人考えかもしれませんが、糖分(炭水化物)を燃やして運動エネルギーに変えるのに、その成分を制限することが意味不明と思っていて、糖質制限自体に矛盾を感じていることもあります。体質的に、糖分が不足すると眠たくなることもあり、仕事やプライベートの時間に睡魔に襲われて時間を浪費するのが好きではないため、そもそも糖質制限等の食事制限をしようとは思いませんでした。

 私は、むしろ、過剰になりすぎない程度の糖質は、脳や体を働かせ、たまに食べる甘いものを楽しむことでのストレス解消(心の健康)のためにも、必要であるという考え方をベースにダイエットの方法論を考えました。
 私はカクテルの本も出しているように、カクテルが大好きで、バーに行っては馴染みのバーテンダーさんと、様々なカクテルを試すのが私にとっての最大のストレス解消方法です。カクテル作りでは糖分の結構入ったリキュールを多用しますので、そもそも糖質制限は私には向かないということです。
 このように、「我慢は続かない」というコンセプトをとことん徹底していくことが、私のダイエットが続いた秘訣なのです。

この続きは、後編で紹介します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?