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仏教本を通じて、こころや考えを豊かに「本願寺ブックセンター」

西本願寺の安穏殿1階にある「本願寺ブックセンター」では、経本をはじめ、経典の解説書や法話集など浄土真宗に関する本だけでなく、仏教を題材にした絵本やマンガなども販売しています。

ブックセンターで扱うさまざまな書籍の中から、これまで仏教にあまり馴染みのなかった方でも手に取りやすい本を、本願寺出版社の川越広慈(かわごえこうじ)さんにご紹介いただきました。

江田智昭が語る お寺の掲示板入門/江田智昭(著)/本願寺出版社

最初に読むとするなら、 お寺の掲示板を紹介している「江田智昭が語る お寺の掲示板入門」はいいかもしれませんね。最近はSNSなどで秀逸なお寺の掲示板が話題に上がることも多いですが、歴史上の人物の名言やお経の言葉を載せています。今は表現の自由度が高くなり、漫画やドラマ、タレントさんの言葉などを仏教的に解釈し、掲示板に載せているお寺もたくさんあります。

この本では「輝け!お寺の掲示板大賞」の企画・立案者である江田智昭さんがチョイスした掲示板の言葉が掲載されています。私が読んだ中では、タモリさんの言葉について書かれている掲示板が一番ユニークで気に入りました。終始楽しく読んでいただけるので、仏教初心者の方にはピッタリじゃないでしょうか。

新・仏事のイロハ /末本 弘然 (著)/本願寺出版社

こちらは、浄土真宗のお葬式や法事、仏壇の装飾や作法、お墓のことなどをイラスト付きでわかりやすくまとめた本です。これまで仏事を行っていたおじいちゃん、おばあちゃんが亡くなられると、残されたご家族がどうしたらわからないと困ることがあります。そんなときにとても参考になる本です。仏事以外にも『仏壇のローソクはなぜつけるのか』『仏花はなぜこちら向きか』などの素朴な疑問についても答えてくれています。

西本願寺への誘い〈改訂版〉/岡村喜史 (著)/本願寺出版社

西本願寺には、たくさんの文化財があるのですが一部非公開となっています。この本は、非公開の文化財も美しく撮影されていて見どころ満載です。建造物にまつわる歴史や成り立ちなど詳しく書かれているので、西本願寺の魅力をより知っていただけると思います。

正信偈講座(しょうしんげこうざ)/梯 實圓(著)/本願寺出版社

他の3冊と違い、「もう少し浄土真宗について知りたい」という方におすすめの書籍です。この著者の梯 實圓(かけはしじつえん)さんは、近代における浄土真宗の教学(宗教を研究する学問)で大変功績を残された僧侶であり、学者なんです。その方が、朝日新聞主催のカルチャースクールで親鸞聖人の書かれた書物「正信偈(しょうしんげ)」について講義をされ、その内容をまとめた本です。

一般の方に向けてわかりやすく伝えているので、非常にわかりやすいと思います。ネットでも販売していますがとても好評で、仏教関係者以外にも、幅広く読まれています。

ブックセンターでは本以外にも、西本願寺にちなんだモチーフの一筆箋や手ぬぐいなどの小物類、記念品などを扱っています。参拝の際には、ぜひお立ち寄りくださいね。

オリジナルブックカバー
西本願寺オリジナルのガチャガチャもありますよ!

<表紙の本>

<西本願寺ブックセンター>
場所:安穏殿1階
営業時間:月〜金:9:00~17:00/土日祝:9:00~16:00