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第4回シン・ウルトラマン雑感とみせかけて。

結論、庵野秀明と樋口真嗣って言ういままでウルトラマンが専門外(って言ったらめちゃくちゃ怒られそうだけど)の人らが作った映画だからお笑い芸人がバンドやって売れてなんか面白くねえな。

みたいなもんなんすよありゃ。

あれが果たしてほんとに面白いかって言ったら良し悪しも微妙なラインだし。

ウルトラマン…じゃないよね?
怪獣映画…だよね??
いや、怪獣…???

みたいな。

だから大きく賛否あるのも当然で、ガメラにせよエヴァにせよいままでオタクに対して素晴らしいコンテンツを出してきた人達の作品だから
そら手放しで喜ぶ人もいて当然だし。

だからあんまり何かを比べるのは好きではないけれど

「庵野秀明」

っていう絶対的にメジャーな存在に対して「いや、田口監督の方が」とか「いや、辻元監督の方が」とか言っても響かないと思うのでここで出したいのが

「三池崇史」「金子修介」

と、いう日本映画界においても重要な存在が作ったウルトラマン。

得に金子監督は普通の映画だけじゃなくゴジラや

「平成ガメラ三部作」


といった特撮界でも活躍されている監督さん。

そんな二人がどんなウルトラマンを作ったか。

どちらともウルトラマンマックスに登場するのですがまずは三池崇史監督の


「第三番惑星の奇跡」


特オタがニヤッとするタイトルですが

完全生命体イフ

と、いう怪獣が登場します

↑こいつです。

このなんだかわからない塊は人類になんか危害を及ぼしたわけではないのですが
なんだかわからないので防衛隊が攻撃を開始したり早々とウルトラマンが出てきちゃいます

そしたら

ふ、ふつくしい…


こうなりました。(完)



ミサイルを打てばミサイルを覚えてミサイルを打ち返す。

ウルトラマンが光線を打てば光線を覚えて打ち返す。

結果


あの物体がこんなお姿に


そしてウルトラマンも歯が立たず街を破壊しまくります。

なんでもない真っ白な丸い塊でしかなかったのに
人類は得体のしれない物への恐怖心から先制攻撃した結果


真っ白なキャンパスに一番最初に暴力を教えてしまいました


次から次へと強力な攻撃を浴びせた結果、それらを吸収しやり返す。
そしてウルトラマンすら同様にその光線を覚えられ、街をウルトラマンの光線で破壊しまくります
結果、明日にも地球が滅びる勢いでこいつは進化を遂げてしまった。

人類は恐れから他者に刃を向けることで破滅を選択してしまった。

そしてこの話にはこれとは別の本筋の話があります。

絵を描くことが大好きな孤児院で暮らす少女がいます。
しかし、病気で失明してしまい絵を描けなくなるもピッコロをはじめます。
明日そのピッコロの発表会なんです。




↑コイツが現れなかったら

発表会の会場もめちゃくちゃにされました。

そして少女は感情を抑えきれず孤児院を飛び出します。

焼け野原の中を盲目の少女が彷徨ったらなぜかイフの眼の前に辿り着きます。


そして少女はイフに言います。


ってなお話。

ぶっちゃけベタofベタなのに24分で2時間の映画を見た気持ちになれる作品。
しかし当時の三池監督のインタビューからもウルトラマンであることへのこだわりとウルトラマンからはみ出さずにどうやるかっていうものが伺えます。

そして金子監督。

「バラージの預言」


タイトル通り、初代ウルトラマンの「バラージの青い石」のリブートです。
初代ウルトラマンのリブートなんでこれも一つのシン・ウルトラマンと同じ形の物なので
これはもうこれこそ四の五の言わずにとりあえずというやつで。

バラージの民やノアというワードもからみ合いながらオリジナルとは近くて遠い見事な現代版のバラージの青い石に仕上がっています。

で、


バラージの青い石のリメイクではないのですが

もう、タイトル…!タイトルが!

こちらは我らが田口監督作品。
ここにもバラージの青い石が登場いたします。

ウルトラマンもティガもバカクソにカッコいい映画です。

映画なんで大娯楽作品。

ウルトラマン世代のじいちゃんもティガ・ダイナ世代のパパもニュージェネ世代のちびっ子も楽しめる作品でございます。

そんなわけで
売れるのが良いことなのは百も承知ですがひっそりと

メジャーの流れに抗って行きたい。



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