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書評「学びを結果に変えるアウトプット大全」

星野リゾートの星野佳路社長のインタビューで「星野リゾートに新たに加わる社員におすすめの書籍」として紹介していて手にとった書籍。

「星野リゾートの教科書」はビジネスに関する教科書が網羅されている書籍として必読の書籍で、僕もとりあえずここで紹介されている書籍は全て読んでみた。

星野さんが教科書を選ぶときの基準は明確で、僕も本を選ぶときの参考にしている。

私が使うのは研究者が書いた教科書であり、いずれも企業の事例の積み上げから法則を導いています。その内容は例えば医学や化学と同じ科学の世界であり、正しさが証明されています。私は教科書を通して証明された法則を知り、それを経営に活用しているのです。

日経ビジネス「星野リゾート代表「100%教科書通り」の経営が会社を強くする
」より

自己流ではなく、事例の積み上げから導かれた法則を元に正しさが証明されている教科書どおりにやってみる。教科書どおりのことを、基本的なことを徹底的にやることで生まれるのがオリジナルなのだ。僕は折に触れて思い出すようにしてる。

そういえば、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」で紹介されていたが、プロボクサーの井上尚弥さんも基本的な準備運動に時間をかけているそうだ。

少し横道にそれたが、本書「学びを結果に変えるアウトプット大全」は精神科医でもある著者がタイトル通り「学びを結果に変える」ためのアウトプットの方法を紹介している書籍だ。

本書の冒頭では「知識を詰め込むインプットの学びだけでは現実は変わらない」「インプットしたら、その知識をアウトプットすることで、脳は「重要な情報」ととらえ、初めて長期記憶として保存し、現実に活かすことができると記載されています。こうした本書に書かれているエピソードはファクトに基づいて書かれているところが、さすが精神科医の著書。

本書では「基本法則」「話し方」「書き方」「行動力」「トレーニング」という5つのチャプターに分けて紹介している。最も印象に残ったのは「トレーニング」の項目に書かれていた「インプットしたらアウトプットする」方法として「ブログに書く」が紹介されていたことだ。ここを読んだとき、僕がブログを始めた動機を思い出した。

僕がブログを始めた理由は、お金が儲かるんじゃないかと思ったのもあるが、本当は自分が学んだことをノートのように書き留めておくこと、それを続けること、そしてノートを公開することで後で読み直しやすい内容に必然的に整えるので自分のためになるのではないか。そう考えて始めたのに、いつのまにかお金を儲けることが目的になっていて、学びを深めるという本当に大切なことを見失っていたのではないか。そのことを本書は思い出させてくれた。本を読んだら感想を書くというルールも、いつの間にかやらなくなってしまった。最近学びが少ないと思っていたけど、それは自分自身の行動に原因があったのだ。

なお、本書の書評を書いているのは、本書に「インプットしたらすぐにアウトプットする」と書いてあったので、すぐにアウトプットしてみようと思ったので書いた。人から言われて、いいと思ったことはとりあえずやってみる。それも学びを定着させる方法だと思う。

そんなわけで、有料のnoteはやめても、noteをノート代わりに使うことは続けてみる。本書は一度読んだ後も、折に触れて読み直しそうな一冊。


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