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子供を3人育てている父親と自由な人々

僕には妻と3人の娘がいる。結婚して12年。辛いこともあったけど、楽しいことの方が多かった12年だった。ただ今日は辛いことの話をしたい。

辛いことはたくさんあるが、突き詰めていくと、金銭面での問題にぶち当たる。3人の子供を育てるというのは、簡単なことではないとつくづく感じる。子供がいると、仕事で稼いだお金はあっという間になくなる。それも、自分が遣いたくないものに。このお金があれば、と思ったことは一度や二度ではない。

どのくらいお金がなかったかというと、つい最近まで丸亀製麺のかけうどん以外の食べ物をランチで食べたことはなかった。ランチを食べるお金がないから、一人で食べるしかなかった。(余談だが最近グルテンアレルギーということが判明した。うどんを食べ過ぎたせいかもしれない)

僕は滅多に飲み会に行かない。飲み会に行くのをやめたのは、お金がないからだった。お酒が飲めないので、飲み会に行くということは他の人の代金を払っているようなものだし、大抵飲み会の話はつまらない。誰かの自慢話か、誰かの悪口か、愚痴だ。つまらない話にお金を払って聞くのにうんざりして、会社の飲み会はもう何年も顔を出していないし、社外の人との飲み会は1ヶ月に1回行けば多いほうだ。

飲み会のことを書いていて思い出したのだが、一番辛かったのは、会社の同僚が楽しそうに旅行に行ったり、ライブに行ったり、美味しいものを食べている姿がSNSで共有されることだ。これは本当に辛かった。

飲み会は嫌いだけど、美味しいものを食べたくないわけじゃない。ライブにも行きたいし、旅行にも行きたい。サッカーを観に行きたい。でも、行けない。自分が働いている会社は独身の人が多いこともあり、可処分所得が多い。何気なくSNSに楽しそうな画像がアップされるのには堪えた。

サッカーだって観に行きたいけれど、子供も、嫁も、サッカーが好きではない。お金もかかる。これがnoteに淡々と映像で観た試合のレビューをアップする理由でもある。コタツ記事と批判されようが、これしか方法がないのだ。

自分が働いている会社は、お世辞にも子育てがしやすい会社とはいえない。少なくとも僕はそう感じている。なぜなら、独身や子供がいない夫婦が多い会社においては、僕はマイノリティーだからだ。生きづらいとすら感じている。結婚する人、子供がいる人も少しずつ増えてきたけど、自由を謳歌する人もまだまだ多い。もちろん、子供が欲しくてもできない人もたくさんいるし、どちらの人生が良いというわけではないけれど、人はないものに憧れる。

生活のためにお金を稼ぎ、稼いだお金を家族が遣っていく。自分の手元には全く残らない。一方で会社では自由を謳歌する(ように見える)人々がいる。楽しさと辛さ、自由と不自由。ストレスは溜まる一方で、少なくとも2度体調を崩し、仕事量をセーブする事態に追い込まれた。

子供が3人いて、家族4人を養っていかなければいけないというのは、全く合理的ではない。自分の楽しみを優先したいなら、こんな生活を選ばないほうがいい。でも僕は選んだのだからしょうがない。しょうがないと思いつつ、自分のやりたいこと、やらなければならないことと必死に折り合いをつけて生きているのだけど、生きていると自分より楽しそうな人が目に入る。

なんでこんなことを書いたかというと、子育てしている父親を軽視しているのではないか、と思うような出来事があったからだ。そうではないということは後で個別に会話して分かったけれど、ちょっと残念な出来事だった。

そして、心の隅にしまっていた、嫌なことを思い出してしまった。

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