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新NISAで資産形成を始めるべき理由・目的・メリット・始め方を徹底解説

いよいよ来年から始まる新NISA。「とりあえず、お得そうだし、始めてみようか」という流れで資産形成を始める方も多いと思う。

ただ「資産形成を始める必要性」については、今後我々が直面する状況も含めてしっかりと認識しておいた方が良いだろう。「やってみよう」が「やるしかない」に変わるはずだ。


文字量が多いので一字一句読んでもらわなくても、太字部分と図解だけでも流し読みしてもらえれば大体の大枠は把握できる形にしているのでサラッと見てもらえると嬉しい。

まずは結論から

<資産形成が必要な理由>
日本の将来的な情勢を鑑みると国や政府に依存し続けることはリスクとなる。一人ひとりが将来に備えた投資で着実な資産形成をする必要がある。


◆ あなたは「資産形成」に取り組んでいますか?

日本では資産形成に取り組んでいる人の割合は決して高くない。どれくらいの人が資産運用を行なっているのかをデータがある。投資型の資産運用をした経験がある人は男性で7割、女性で4割とのこと。概ね約半分の人は資産運用に取り組んでいるようなイメージ。

<データ出所>
保険マンモス株式会社調べ
調査日:2022年04月17日~2022年04月25日
調査方法:インターネットによる選択・記述式回答
調査人数:500人

今後日本は少子高齢化が進行して人口が急激に減少していく。未来を考えると辛くなるが、2050年には9,515万人、2100年にはなんと4,717万人にまで減少すると推測されている。2022年の人口は1億2,494万人なので、約30年後には3,000万人がいなくなり、80年後には7,500万人がいなくなる計算だ。

総務省「我が国における総人口の長期的推移」より抜粋

人口が減少するだけではなく、高齢化率にも着目して欲しい。2022年の高齢化率が29.1%だが、2050年は39.6%、2100年は40.6%と人口の約4割は高齢者。そんな将来を見据えた時に、日本の社会は今のように機能するだろうか。当然未来は分からないが、難しいと考えて動いた方がベターだろう。

前提として日本は年を追うごとに状況は悪くなっていく算段が大きい。であれば、投資をして資産形成をしておかなければ、将来の財政的な安定を築くことも難しくなる可能性が高い。人口が減るわけなので税収が足りなくなるのは明白。税金は増加、仕事も減り収入も減少、国力低下による円の価値減少など資産が目減りすることも想定しておく必要がある。

このような状況下になったとしても、未来をしっかりと生き抜ける財政的な基盤づくりの重要性は年々増加している。現在の状況と未来を見据えて、投資による資産形成で未来を明るくする第一歩を踏み出していくべきだ。

◆ 資産形成とは何か?

そもそも資産形成とは何なのか。資産形成とは財産や資産を増やすプロセスで、単に銀行口座に貯金をしておけば良いというものではない。基本的にはお金を将来成長が見込める投資先に投資をして運用する。稼いで投資したお金が、新たなお金を生み出すことで資産を成長させることができる。資産形成は短期的ではなく、長期的視野で計画性を持って取り組むことがほとんどだ。

資産と一言で言っても様々な形態がある。主な金融資産には以下のものがあり、一般的にポピュラーな投資商品は株式などの証券や投資信託だろう。

  • 現金:銀行預金、財布の中の紙幣や硬貨など、即座に使用可能なお金。

  • 証券:株式、債券、債権、株式オプション、先物契約など、金融市場で取引される証券。

  • 投資信託:資産管理会社によって管理され、複数の投資家の資金で構成されるポートフォリオ。

  • 預金証書:銀行または金融機関から発行される定期預金証書など。

  • 生命保険:貯蓄性がある保険商品のみが対象で掛け捨ては対象外。

  • 商品券・小切手:運用商品ではないが流動性がある。

◆ 資産形成をする3つの目的

資産形成の目的については一人ひとりの人生設計により異なると思うが、「経済的な安定」「財政的な自立」「リタイアメントの準備」の3つは、資産形成に取り組む人にとって共通した目的になるのではないだろうか。

経済的な安定

資産のボリュームは人生におけるQOL(Quality of life)の向上に大きな影響を与える。また資産に余裕があると、緊急時や突発的な支出におけるセーフティネットとしても機能する。先行き不透明な時代だからこそ、経済的なゆとりは生活の安定に直結する。

財政的な自立

資産形成がしっかりと出来ていれば、国の制度や年金の仕組みに対する依存度は自ずと低くなっていく。仮に将来、年金制度や税金体系が改悪された場合でも財政的に自立できていれば一喜一憂することもなく、金銭的な不安やストレスを大幅に軽減できる。

リタイアメントの準備

人生100年時代と呼ばれるほど人間の寿命は伸び続けている。資産を築くことは、リタイアメント(退職)後の生活を豊かにするための基盤になる。老後の期間が20年や30年あったとしても、生活を支えてくれる強固な資産があれば、安心感を持って余生を過ごせる

◆ 資産形成をする4つのメリット

資産形成をするメリットについても理解しておきたい。資産形成に取り組むことで概ね次のようなメリットを享受できる。

資産の成長

資産形成の主要なメリットは資産が成長するということ。株式市場においては経済成長や長期的な時間の経過とともに価値が上昇し、将来的な資産の価値を高めていく。当然、資産は減少する場合もあるが、10年などの長期的な資産運用の場合は時間がリスクヘッジしてくれることが多い。自分が労働をしなくても、稼いで投資した資産が働いてくれる状態が、資産の成長を加速させていく。

複利の恩恵

複利は資産形成において強力な要素だ。元本に対する利子や利益が再投資され、元本自体が増加することを複利という。この効果により資産は直線的にではなく、指数関数的に成長する。利益を再投資することで、元本が増えて獲得できる利益が時間の経過に比例して大きくなっていく。長期的な視点で複利を享受することで、資産の増加が加速し、将来の財政的な目標達成につながる。

リスク分散

資産形成においてリスク分散は重要な戦略の一つ。異なる資産クラス(個々の資産の種類や分類のこと)に分散的に投資することでリスクも分散させることができる。特定の資産クラスや投資対象に集中投資してしまうと暴落により自身の資産が半減するなどという事態を回避できる。リスク分散は投資ポートフォリオの安定性を高め、市場の変動に対する耐性を向上させる。

税金優遇

2024年から始まる新NISAもそうだが、投資には税金優遇措置が設けられているものがある。税金優遇を活用することで、投資から得た利益を最大限に引き出し、納税額を最小限に抑えることができる。特に日本では今後税金はますます増加することが予想されるので、税金優遇を活用した投資は資産形成を助け、財政的な利益を最大化するのに貢献する。

◆ 資産形成を始める4つのステップ

資産形成は勢いで始めると失敗してしまうこともある。大切なのは継続的な資産形成なので、無理なく継続できる計画をしっかりと考えた上で取り組みたい。

目標設定

最初のステップは、明確な資産形成の目標を設定すること。どのような理由で資産を形成したいのかを整理しておこう。一般的な目標には「退職資金の準備」「家の購入」「子供の教育資金」「旅行」「緊急時の備え」「FIRE」などがある。目標とその目標に必要な資産を定量的に設定することで、達成への道筋がクリアになってくる。

予算立て

目標が設定できたら、無理のない予算立てをすることが重要。毎月の収入と支出を詳細に分析し、削減できる無駄な支出を特定。節約の余地がある場合は、その資金を投資に回すことで家計を圧迫せずに投資の原資を確保できる。収入と支出のバランスを取りながら資産を増やすための余裕ある計画を作ろう。

投資戦略

資産形成の重要なステップは適切な投資戦略の構築だ。投資戦略を検討する上で、「リスク許容度」「投資期間」「資産クラスの選択」「分散」「リバランス」などを考慮するべき事項は多い。一般的な投資には「株式」「債券」「不動産」「投資信託(ETF)」「年金」などがある。一点集中するのではなくリスクを程よく分散させて長期的な目標に合った適切な投資ポートフォリオを構築しよう。

定期的な見直し

資産形成は一度すれば完了というわけではない。定期的な見直しを行うことが不可欠だ。個人や家庭の財政状況の変化はもちろん、社会や市場動向も鑑みた上で、投資戦略や目標を適宜見直すこと。目標の進捗確認を定期的に行いながら必要に応じて投資クラスや投資額をチューニングする。また、緊急の支出が発生した場合の資金も用意しておくことを忘れてはいけない。突発的な支出が発生するたびに投資資産を取り崩していては、複利の恩恵も受けれず資産形成が進まないからだ。

◆ まとめ

日本の将来においては、暗いニュースが多く不安を抱えている人も日に日に増えている気がする。今資産形成に向けてアクションを起こさないと、本当に数年後、数十年後に大変なことになる可能性もある。だからこそ、大きな税金優遇措置が施された新NISAは活用するべきだ。持続可能で無理のない資産形成プランを作成して実行することで「将来の安定・安心」を今から少しずつ構築していくことが賢明だと思う。

僕は今まで資産形成をして2,000万円ほどの資産を築くことができた。今後は新NISA枠1,800万円の夫婦二人分である3,600万円の投資枠を5年間で埋めて、長期的に保有しながら1億円を作ろうとしている。そして仕事もサイドFIRE的に行いながら、1億円から得られる配当収入で世界196ヵ国を巡る夢を実現する。叶えたい夢やライフスタイルを実現する為に、これからも積極的に資産形成に取り組んでいく。


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