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草をむしって野菜をもらう四十路前の男の休日

僕が引越してきたエリアにある公園は
草が生え放題で全く整備がされていない

ここ1ヶ月ほど、通るたびに見ていたが
一向に改善されることはなく、
草はどんどん伸びて事態は悪化の一途だった。

公園美化を知らせる回覧板

平成初期、僕が小学生の頃。
隣の家に回覧板を持って行くのが習慣だった。
なんとも懐かしいメモリー。

まさか令和5年になって回覧板を受け取り、
隣家に回しに行くことになるとは
思っても見なかった。

その回覧板は「公園美化」の知らせだった。
朝8時に公園に集合して近隣住民で
草むしり
をするとのこと。

あの気になっていた草を
自分でむしることになるとはと思いながら
地域行事に参加するのも初めてなので、
新参者として挨拶含めて参加することにした。

当日は軍手とタオルを持ち集合場所の公園へ。
30人ほどの人だかりがあった。
9割が65歳を超えていそう
だ。

妻が昔からお世話になっていた
おばさん(65歳over)もいて
草刈鎌での雑草のぬき方を教えてもらった。

草刈鎌を使ったのも初めてだった

おばさんからは「ホープ」と呼ばれた。
若手がいないので40歳前の僕がホープらしい。笑

僕は覚悟を決め、黙って袖を捲った。
(Tシャツだったが)

草むしりに見るパレートの法則

地域の新参者兼ホープということで
僕にはもう草をむしりまくるしか
存在価値を示す方法はない

任されたエリアの雑草を瞬殺で刈り取る。
その周辺のエリアもガンガン刈っていった。

劇的なビフォーアフター①

集中して草刈りに没頭していると
早朝だが汗が頬を伝い顎から滴った。
学生の頃にアート引越センターで
バイトした時以来の肉体労働だ。

ふと周囲の人の動きを見ていると、
概ね下記の4種類に分別されることに気づく

  1. 必死に草むしりをしている人

  2. 草むしりをしているフリをする人

  3. お喋りして完全に手が止まっている人

  4. また直ぐ生えてくると否定する人

完全にパレートの法則だ。
1〜2割の人が草を猛烈にむしり
残りの8〜9割は戦力になっていない

「80:20の法則」ともいわれ、「売上げの8割は2割の社員に依存する」といった傾向をさす。集団の報酬や評価が一部の構成員に集中するという経験則。

NRI ナレッジインサイトより引用

ふーむ。どうしたものか。と、
マーケティング観点で効率的な草むしり方法を考えていると
おばさんから手が止まっているとの指摘アリ。笑

終了予定時刻から少し延長したが
9:30頃に草むしりは終了。

劇的なビフォーアフター②

労働の対価として夏野菜を頂いた

近所の方々に挨拶をして家路につく帰り際、
手厳しい指摘をくれたおばさんに呼び止められて
ゴーヤとナスなどの野菜を頂いた。

草むしりで獲得した野菜たち

最近は物価の高騰で野菜も高いので本当にありがたい。
予期していない報酬は、想像以上に嬉しいものだ。

おばさんの畑を今度手伝う話にもなり、
一緒に育てた野菜を頂けることに。

田舎暮らしの醍醐味を味わった
晩夏を感じる休日の朝だった。


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