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【映画感想】やはり池井戸潤は面白かった!半沢直樹との違いを感じよう

■鑑賞日

令和4年9月4日

■映画名

アキラとあきら

■概要

産まれ、育ち、考え方が全く違う2人の主人公を中心に、銀行と企業のやり取り、そして、働く人々が描かれます。個人的に大好きな金融ドラマです。「半沢直樹」で有名な作家、池井戸潤の原作を映画化したもので、詳しくは知りませんけども、原作はかなり長いようです。自分を原作を読んだことはないので、原作との違いは判らないです。ちなみに、著者の作品を映画館で観るのは初めてでした。そして、今作の感想は・・・とても面白かったです!
正直、話の展開はいつもの池井戸作品と似ておりますし、最後はどうなっていくのかは想定通りでした。けど、良いものは良いです。もしかしたら、今の仕事が経理なため、少しだけ親近感がわいたからかもしれないのです。が、以前に観た著者の作品よりも面白く感じました。ちなみに、「半沢直樹」よりも、役者の演技が濃くなく、大げさでもないです。全体的に爽やかな作品に仕上がっています。
では、いくつかのトピックを行ってみましょう!

■徒然なるままに

◎いきなり専門的

物語の冒頭で、2人の主人公が入社時のプレゼン対決をするというエピソードがあります。これが、いきなり始まったかと思ったら、専門的な話が入りまくります。そして、以降も結構複雑な話をサラッと投入してきます。自分としては楽しかったのですけども、ついていけない人も結構いるのではないかなと感じました。

◎冒頭の回想シーンが感動ポイント

序盤で、主人公の回想シーンが挿入されます。そこで登場する人物のうち、その後の物語に大きく絡んでくる人物がおり、最後までいい味出してくれます。まさか、ここまで引っ張ってくるとはぐらいには関わります。とても感動的な演出であり、著者と監督の力量を感じました。かなり序盤なので、映画館で観る場合、遅刻は厳禁です!

◎主人公の上司がカッコよすぎ問題

個人的に大好きな俳優である、江口洋介が演じている主人公の上司。この役、とてもいい役でした。堅物だけど筋は通すというスタイルの典型的なキャラクターです。正直、非常にわかりやすいキャラクターで、最後にどういう行動に出るかも容易に想像出来ます。しかし、それが素晴らしかった。登場シーン的にはそれほど多くないにも関わらず、その存在感は圧倒的でした。個人的には、最後にかっこいいところを全て持っていった感じです。ほとんど人が好感を覚えたまま、観劇を終えることでしょう。

◎主役から脇役まで、役者が豪華

流石は池井戸作品とうべきか、とにかく役者が豪華です。一瞬しか登場しない役者にも金をかけています。映画だからというのもありますけど、やはり演技のうまい役者を多く起用してくれていると安心感は桁違いです。そして、某有名声優さんも登場します。いやぁ、変わらずに素晴らしい声を披露してくれますよ。

◎観終わった後の爽快感は格別

全体を通して、若干駆け足気味であることは否めません。しかし、原作は相当に長いみたいですので、これは仕方ないかと思います。むしろ、良くまとめているのではないかと感じました。
今作品は、冒頭で記したように、金融関係を扱っている作品の割には重たい雰囲気は出ていません。映画を観終わった後の帰り道、とても清々しく帰路に着くことが出来ました。この感想だけで、どういった作品に仕上がっているかは伺い知れるのではないでしょうか。かといって、池井戸作品のしっかりとテイストは守られています。ファンの方には強くお勧めできます。少なくとも後悔はしないかと思いますよ!

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