個人開発と”お金”の話

みんなが大大大好きなお金の話。
「うわー、2記事目で金(かね)の話かよ。高額な情報商材へ誘導するんでしょ?」と思われてしまうかもしれない。
でも、そんなことはないので安心してください。
無料級の情報を無償で提供することを心がけております。

どうなの?稼げるの?

結論から書くと、稼げる。
しかし、稼げない。
矛盾した回答なのだけど、詳細についてはこれからできる限りの説明をする(つもり)。
※あくまでも僕の経験をもとに書いてるだけなので、間違ってたら本当にごめんなさい。

前提として

個人開発で稼ぐ!と聞くと、自分で作ったWEBサービス・ゲーム・アプリで収益が発生することをイメージする人が多いと思う。
が、これをすぐに実現するのは難しい。
ほとんどの個人開発者はどこかの組織で働きながら、趣味(副業)として個人開発を続けて、膨大な時間をかけながら収入の比率を逆転させている。

間接的に稼ぐ

ほとんどの人がこれ。
個人開発してると、息を吸うようにプログラムを設計して書けるようになる。
そのため、フリーランスとして開発の仕事をするだけで月100万円以上稼ぐことができる(人もいる)。
プログラムを書くだけで時給5,000円以上もらえるの不思議ですよね。
まぁ、実際の時給がどのくらいになるか?は自分のスキルというよりも取引先の予算次第だけど。
(僕の観測してる世界と経験則では、RailsとReactができれば時給5,000円~12,000円くらいが相場かな?って感じ)

フリーランス業で稼げてしまう故に、「あれ?フリーランスとして働いたほうが効率よいのでは?」と気づいて個人開発をやめてしまう人も…
これは「自社開発のためにSESで食いつないでたらSESがメインの事業になっちゃいました系の会社」と似ている。
ビジネスとしては正解かもしれないけど、なんか悲しい。

直接的に稼ぐ

これはタイトルの通り、個人開発したサービスで利益が発生している状態。
「そうそう!!これこれ!!ここを目指してるんだよ!」と夢見る人が多い地点だが、これは長期間赤字を垂れ流し、虚無と対話し続けた猛者のみが辿り着ける境地でもある。
机上の空論かもしれないが、現在進行形で赤字を垂れ流している僕が運営中のAsked Q&Aというサービスを例に考えてみる。

Asked Q&Aを例に考えてみる

サービス内容の説明は面倒なので、下の画像からサービスに飛んで、TOPページを読んでからこの記事に戻ってきましょう。

ランニングコスト

まず、利益を出すためにはランニングコストを超える売上が必要。
Asked Q&Aのランニングコストは月15,000円(※ミニマム)くらい。
個人開発にしてはランニングコストが高めで、インフラのコストが大部分を占めている。
サービスの性質上、スパイクが発生しやすいためスケーラビリティを確保するとミニマムのランニングコストが上がってしまう。
※自分の人件費は考慮しないものする

マネタイズ

Asked Q&Aでは、主に広告とアフィリエイトから収益を得ている。
ブロガーやYouTuberと同じで、GoogleアドセンスやAmazonアソシエイトなどの一般的なマネタイズ手段を採用。
僕自身の(謎の)こだわりで「画面内に広告は1枚まで(※ページではなく画面)」というルールを設けているため、一般的なブロガーよりもPV単価は低い。かなり低い。

ランニングコストを賄うには?

ランニングコストとして発生する15,000円を回収するための計算をしてみる。
「それくらいの売上なら簡単に稼げるのでは?」と思うかもしれないが、実際にやってみると意外と難しい。
意外というか普通に難しい。普通でもないや。かなり難しい。ほんとに。

広告のみで計算してみる

15,000(ランニングコスト) / 0.05(PV単価) = 300,000(必要PV数)

※広告はユーザーがページのコンテンツに興味を失うタイミングの箇所に貼るポリシー

アフィリエイトのみで計算してみる

15,000(ランニングコスト) / 40(1CVあたりの報酬) = 375(必要CV数)

※Amazonアソシエイトの1回あたりの決済金額を2,000円と仮定(決済金額の2%が報酬)

フリーランス業の収入を超えるには?

とりあえず、売上100万円を基準に考えてみる。

広告のみで計算してみる

1,000,000 / 0.05(PV単価) = 20,000,000(必要PV数)

アフィリエイトのみで計算してみる

1,000,000 / 40(1CVあたりの報酬) = 25,000(必要CV数)

はぁ、きっつい。

20,000,000PV(2千万PV)、もしくは25,000CV(2万5千CV)が必要…
成功するかわからない不安を抱えながら、この規模のサービスを支えるためのスキルを揃えて、ここまでサービスを成長させて、それでやっと1,000,000円(100万円)という…
まぁ、この規模になるまでに他のマネタイズ手段を導入するはずだから、これはあくまでも単純計算として考えた場合の話。
※サービスが成長するとランニングコストも増えるし。

個人開発に(金銭的な)夢はない

賛否あるだろうけど、個人的な感想としてはこれ。
YouTuberやストリーマーと同じで「好きなことで生きていく」なら夢がある。
つまり、趣味。
事業として考えてる人は、個人開発ではなく、起業して資金調達するのがおすすめ。

最後に

この記事を読んで「お前が無能だから稼げないだけだろ?俺ならもっとうまくやれる」と考える人も多いと思う。
もちろん、それを否定する気はない。
そんな人には、”ぜひ”個人開発界隈に足を踏み入れて素早く一発当てていただきたい。(そして、こっそり成功の秘訣を僕に教えてください)
厳しい世界だからこそ、自信・やる気・根性がある人は貴重。
歓迎するよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?