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SNSは人類には早すぎた

コロナショックは、ぼくが50年生きてきた中でも初めての体験だ。それについて、少し思うところを書きたい。

ぼくが子供の頃、小学校で「デマ」について習った。1912年に起きた関東大震災に際して、「朝鮮人が井戸に毒を投げ込んだ」というデマが流れ、何人かの朝鮮人がリンチで殺されてしまったということだった。そして、「こんなバカみたいなデマは現代ではもう起こらない」ということを先生は言った。また、ぼくたちも子供ながらに「確かにそれはそうだろう」と思いながら聞いていた。

そうしてそのまま、ぼくらは大人になった。先生の言ったように、30歳くらいまで、ぼくらはデマとは無縁の生活を送っていた。ところが、そこからネットが広まって、さらにはSNSが始まって、そしてスマホが普及した。

すると、世の中はいつの間にかデマが飛び交うようになっていた。正しい情報は行き渡らなくなり、むしろ間違った情報が世間を席巻するようになった。

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