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がん患者「介護保険が利用できなかった」人の49.8%が「調査前に、患者が亡くなられた…」

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/_/
*****令和6年6月3日(月)第1235号*****

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がん患者「介護保険が利用できなかった」人の49.8%が「調査前に、患者が亡くなられた…」
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 国立がん研究センターの調査によると、がん患者で死亡前6ヶ月間に「介護保険を1回も利用したことがない」人(2万0,807名)のうち、23.3%(4,849名)が「申請したが利用できなかった」、7.5%(1,565名)が「介護保険を知らなかった」と回答した。

 この「申請したが利用できなかった」人のうち、約半数の49.8%(2,413名)が「介護認定に必要な調査を受ける前に、患者さまが亡くなられた」との結果に至った。この状況を受け、厚労省は自治体へ「暫定ケアプランの作成等、迅速なサービス提供」を求めた=画像・厚労省HPより。黄色と緑色のラインマーカーは、弊紙による加工

 これらの調査結果は令和4年3月に発表された内容で、厚労省は現在までに自治体へ関連する通達を出してきたが、先週金曜(5月31日)にあらためて、全国の都道府県・市区町村に対し「介護事業所および医療機関に対する周知」を、通達により依頼した。

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