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介護現場でのICT活用に対する懸念の声「結果的に事故等の増加につながるのでは…?」

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和4年6月13日(月)第763号*****

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介護現場でのICT活用に対する懸念の声「結果的に事故等の増加につながるのでは…?」
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 直近で政府は、介護分野の施策で「ICTを活用する」方針を「骨太の方針」やデジタル臨調で、相次いで打ち出している(=弊紙6月7日号・8日号で既報)が、これに対して介護業界側からも「懸念」の声が次々と上がっている。

 6月3日の自民党の「社会保障制度調査会・介護委員会」では「介護現場における生産性向上」で介護業界団体にヒアリングが行われ、全国老施協は「配置基準を超える場合に、しわ寄せ(犠牲)となる事項が出てくる」等と訴えた(=弊紙6月6日号で既報)。

 同じくヒアリングでは、日本介護福祉士会が資料を提出し「デジタル・テクノロジー導入に対する介護現場の介護福祉士の声」を発表した。ここでは「人員配置基準の緩和により、結果的に事故等の増加につながるのではないか?」等と、現場での懸念の声を伝えた=画像・日本介護福祉士会HPより。黄色のラインマーカーは、弊紙による加工

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