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コロナワクチン4回目接種の実施・後藤大臣「自治体の意見を丁寧に伺いつつ、対応する」
*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和4年4月20日(水)第728号*****
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コロナワクチン4回目接種の実施・後藤大臣「自治体の意見を丁寧に伺いつつ、対応する」
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新型コロナワクチンの4回目接種の実施について、政府・与党の自民党は「高齢者や、基礎疾患のあるリスクの高い人を対象に接種を進めるべき」との方針を示しているが、この点を問われた後藤茂之厚生労働大臣は「引き続き、検討する」として明言を避けた。
4月19日の定例記者会見=写真は3月29日の記者会見の様子。厚労省HPより=で述べた。また会見では、3回目接種の実施に当たった市区町村等が、優先接種の対象となった「基礎疾患を有する人」等の特定に苦慮した点や、政府による接種間隔の「方針転換」等で自治体が混乱した点に対する対応が問われた。
これに関して後藤大臣は「4回目接種を『実施する』となった場合には、接種券の送付事務等が円滑に行われるように、自治体の意見を丁寧に伺いつつ対応することになる」等と述べ「一方的な通告」ではなく、自治体の意見を尊重する方針を示した。
これらの件に関する、当日の記者会見の内容は次の通り。
【「4回目接種は、専門家のご意見も踏まえつつ、諸外国の対応状況を注視して検討する」】
▽記者=ワクチン4回目接種に対する考え方について、お伺いしたい。先日の自民党のワクチンPT(プロジェクトチーム)では「高齢者や基礎疾患のある、リスクの高い人を対象に接種を進めるべき」との提言案が示された。
▽現時点で、医療従事者を対象にすべきかどうかのお考えについて教えて頂きたい。
▼後藤大臣=まず、ご指摘の自民党の提言案については、まだ正式に決定されたということではないと聞いており、コメントは差し控えたいと思う。(厚労省では)3月24日の審議会(=有識者会議)で、新型コロナワクチンの4回目接種について議論した。
▼4回目接種の特例臨時接種としての実施に向けて、3回目接種を受けた全ての住民に接種機会を提供することを想定し、自治体が準備を開始することについては「適当」とするご意見を(会議に出席した委員から)頂いた。
▼ただし委員からは「有効性・安全性の議論も、十分に行うべき」とか「4回目は、よりハイリスクの方が対象になるのではないか」といったご意見も出された。4回目接種の実施については、様々な課題がある。
▼接種を行うか否か、仮に4回目接種を行う場合の対象者や、3回目接種からの適切な接種間隔については、ワクチンの有効性・安全性、効果の持続期間等に関する最新の科学的知見を踏まえて「引き続き、検討することが適当」とされている。
▼引き続き、専門家のご意見も踏まえつつ、最新の科学的知見や諸外国の対応状況を注視しながら、4回目接種を行うか否か、仮に接種を行う場合の対象者等について、今後また検討を進めてまいりたいと思っている。
【「4回目接種を実施する場合には、自治体の意見をていねいに伺いつつ対応する」】
▽記者=4回目のワクチン接種について、大臣は先ほど「自民党の作業チームの提言についての回答を差し控える」とのことだったが、この提言案の中では「高齢者や基礎疾患がある人を対象に進めるべきだ」との指摘があった。
▽接種のあり方について、どうお考えなのか? また、この接種券を配布するにあたって、国や自治体が「基礎疾患のある人を特定することは困難」と指摘していたと思うが、4回目の接種券の配布はどのように進めるべきとお考えか?
▼後藤大臣=4回目接種については、接種を行うか否か、仮に4回目接種を行うとした場合にその対象者や、3回目接種からの接種間隔をどの程度空けるかについては、ワクチンの有効性・安全性、効果の持続期間等に関する最新の科学的知見を踏まえる必要がある。
▼「引き続き検討する」という審議会の提言を踏まえて、今後、専門家のご意見も踏まえつつ検討を進めていく。4回目接種を「実施する」となった場合には、接種券の送付事務等が円滑に行われるように、自治体の意見を丁寧に伺いつつ対応することになる。
◇─[後記]───────────
このところ、後藤大臣の記者会見で、マスコミが「4回目接種の実施」についてほぼ毎回、質問を投げかけていますが、後藤大臣は「引き続き、検討を進める」との回答に止まっています。
記者がこの質問を繰り返す背景には「今後『第7波』が急速に進んだ場合」を想定しているものと思われます。3回目のワクチン接種でも、実際に接種の実務に当たる市区町村や都道府県では、接種間隔等の政府の方針転換の影響で「大きな混乱」が生じました。
現在は、例えば東京都の新規感染者数が前週比を下回る日が続いており「このまま感染が収束して『第7波』は来ないのではないか?」とも受け取れる状況が続いていますが、急に「第7波」が到来すれば3回目の時の「大きな混乱」の二の舞いになりかねません。
政府にはぜひ、早期に「4回目接種の方針」を決定してもらいたいと思います。
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