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人生の河。

休み三日目。
この三日間、仕事から距離をとって、奥さんと過ごした。
日中、僕を衝き動かしていた流れが止み、静かに自分に還る感じがした。

職場というのは、仕事が流れている河のようなものかもしれない。
過去にしてきたことがあって、いますることがあって、次にすることも待っている。それらに取り組んでいるうちに時間は過ぎ、何事かが為されていく。迷うことも不安になることも少ない。

しかしそこから離れてみると、仕事の河は、私たちの人生の一部に過ぎない。「いったいどこに行きたいのか」「なにを為したいのか」「なんのために生まれてきたのか」といったことは、もっと大きなところで私たちを促している、人生の河が導く。

一人一人、たとえ共に暮らしている奥さんでさえも、異なる人生の河の中のいる。多くの他人とは出会うこともなく生きてゆく。その河の位置がたまたま近いところにいる人同士が同じ方向を目指せる。そういうことなのだろうか。

私たち一人一人に与えられた河が、いったいどこにたどり着くのか。
それが知りたくて、僕たちは毎日人生を営んでいるのかもしれない。

僕はといえば、九月に南畑に来て以来、ずいぶん遠くに流されてきた気がする。今回の休みで久しぶりに奥さんといっしょに過ごして、彼女とはだいぶ離れたところを泳いでいたことにも気がついた。

僕たちはいったいどこに流れていくのだろう。
流されるばかりの人生なのに、そこになんの意味があるのだろう。
その答えは杳としてしれない。

だから今日も河に飛び込み、流されてみているのだろうか。

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