怒りのチネイザン3

怒りのチネイザン

このタイトルは、施術を受けている間に思いついた。
映画みたいでカッコいいと思った。

昨日、チネイザンというボディワークを受けた。
正確にはマニさんのやっているチネイザンだから「マニネイザン」というらしい。

検索すると、こんなふうに説明されていた。

チネイザン療法(氣内臓セラピー)は、古代中国で発祥した気功療法の一つです。腹部に触れることを中心にしたホリスティックな療法で、胃や肝臓をはじめ、皮膚や骨なども含めたすべての臓器に働きかけます。
(日本チネイザン協会ホームページより引用)

施術してくれたのは、トミトミこと Iku Tomita さん。

出会いはこの格好だったが、タイ古式マッサージを長い間やってきた方。
話し方はふわ〜っとしているが、はじまるとやはり「オーソリティー」に変身した。

どうでもいいことだが「オーソリティー」になると、人は声が低くなるな、などと思いながら、まずは脚をほぐしてもらって、それから腹部のツボを押していく。

えっ?

ええっ???

そ、そんなとこまで、いくんですか?!

という奥のほうまで、グーッと指が「入って」くる。

僕の場合、丹田がヤバかった。
老木みたいになっていたそこを押されると、鼠蹊部あたりの神経か肉かが引き攣れて、ズーンとなった。

「痛い」というのとは違う、こういう感覚を「響く」というらしい。
確かに一カ所への刺激が他のところに響いている感じがした。人体ってつながっているんだなあと驚いた。(もっとも、やってもらっている間は、息が止まりそうだったけれど)

人生で一度も触ったことのない奥にふれられる体験なので、なかなかの驚きだったけれど、怖い感じはしなかった。チンコロチンコロとしたタイの音楽が流れていたことと、トミトミの「オーソリティー」のなせる業なのだろう。

それから約1時間。おなかを触ってもらい、肝臓をモミモミしてもらった。

そうそう、この日のテーマは「怒り」。肝臓は怒りを司るという。
人の体は左側が「不安や恐怖」、右側が「怒り」を表しているらしい。僕は心配性で、怒るのが苦手でもあったから、両方ともさぞ凝っているんだろうなあと思っていた。

でも、どっちもやわやわだった。
特に「不安や恐怖」の左側は、ぷにぷに。触られていて自分でもわかるくらいだった。ちょっとした車のクラクションとかでも猫並みに「ビクッ!」ってなるのに、とても意外だったが、体は思うよりもお気楽に暮らしているらしい。

施術が終わると、まずわかったのは声が深く、低くなったこと。
横隔膜をマッサージしてもらったからかもしれないけれど、これは心地よかった。

そのあと、奥さんとデートした。
「もしかしたら怒りが出てきちゃうかもしれません」と言われていたけれど、とてもいい時間を過ごした上に、カフェの一番いい席が空いていたり、エレベーターで二人きりになれたりした。(これはたまたまかもしれないけど)

じゃあ、なにもなかったかというと、そんなことはなくて、デトックスされた「怒り」は「悔しさ」というかたちで現れた。

オレはまだ、こんなもんじゃない。

そう思うと、悔しくて、ムカついて、やる気がみなぎった。

すでに就寝の時間だったが、燃える闘魂状態で、やる気ありまくり。
目を閉じようとすると「元気ですかー!」とアントニオ猪木が語りかけてきて、なかなか寝付けなかった。

いささか攻撃的になりすぎている感じはあったけれど、心地よかった。

で、いま、えらい早くに目が覚めて、こうしてブログを書いてるってわけ。

いやー、マニネイザン、面白かった。
全5回のコースらしいから、これから何があるかとても楽しみ。

トミトミ、どうもありがとう!

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