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健康診断

そのイメージは
前回の続きだった




医師に悪性腫瘍を宣告された後
ショックで塞ぎ込んで
布団の中で泣きながら現実を受け止めて
それでも前に進もうと
再検査を受けたら
良性腫瘍になっていて
医師が頭を何度も傾げていた




医師:おかしいなぁ。
こういうこともあるんですね。
でも本当によかったですね!
念のため経過観察はしていきましょう…







出来過ぎている……
でもこの浮かんだイメージを
信じることにした
どちらにしろ
結果は受け止めなければいけないのだから





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健康診断の当日は
気持ちよく晴れていた
久々の外出がせめて楽しくなるように
去年出来たばかりの新しい健診センターを
予約していた





そこでの健診は
例えるなら
スタンプラリーのような
アトラクションのような感じで
案内のお姉さんたちのさわやかさに
気を取られていたら終わっていた




『最後に医師から説明があります』




部屋に入ると
同い年くらいの女性のお医者さんがいた



医師:特に大きな問題はなさそうですが
何か気になる点はありますか?




わたし:腕にしこりのようなものがあるのですが…(と言って見せる)


医師:(押しながら)
痛いですか?


わたし:痛くはないです


医師:位置的にも血液検査から見ても
良性腫瘍のガングリオンだと思いますが、
しばらく重いものなどを持たずに
痺れなどが出る場合は
必ず病院で検査して下さいね




検査はあっけなく終わった




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