「ドルの終焉」は起こらない　〜BRICS通貨も実現しない〜

「西側諸国の決済システムに対する信頼性と信用が西側諸国自身によって徹底的に損なわれている。ロシアの輸出決済における非友好国のいわゆる"有害通貨"の割合は半減した。輸出入におけるルーブルの割合は増加しており、現在40%に近づいている」プーチン大統領

2023年、BRICSの「共通通貨」を立ち上げるという議論もあったが、明らかにトーンダウンしているようです。

例えば、ユーロという欧州の共通通貨が立ち上がったのは、欧米人のグローバリスト達の思惑が一致したからです。

簡単に言えば、民主的に選ばれた各国首脳・大統領の上に、EU連合のグローバリスト組織が存在します。

BRICSは、反グローバリスト（欧米型）を旗印とするもので、加盟国の間での金融政策の調整が必要であるが上手くいってない。

ロシアとしては、BRICS間での政治的な調整をしている猶予はないでしょう。

米国による”SWIFTからの排除”、欧米・カナダ・日本などによる”経済的な制裁”は、戦争が長期化すればロシア経済への影響は大きくなる。

尚且つ、BRICSの中心となるはずのGDP世界第2位の中国の、急速な国内経済衰退と世界市場から信頼の失墜も影響している。

こうした状況を踏まえると、BRICS通貨は当分の間実現しない状況となってきた。（世界的なCBDC転換での可能性はあるか？！）

世間では、「ドル通貨の終焉」と大騒ぎしていますが、冷静になって世界経済を俯瞰すれば、そう簡単なことではないようです。

【一　遼（にのまえ　りょう）の毎日投稿のSNS】

『一流の知識をたった3分の努力で習得する”学び”チャンネル』

・ノート：https://note.com/ninomaeryou

・エックス：https://twitter.com/ninomaeryou/

・インスタグラム：https://www.instagram.com/ninomae_ryou

・フェイスブック：https://www.facebook.com/ninomaeryou/

・リンクトイン：https://www.linkedin.com/in/ninomaeryou/