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いつから「妾(めかけ)」でなく「愛人」と呼ぶようになったのか 

何故「愛人」というのは、不倫相手に使うのでしょうか。

日本では、古くから「妾(めかけ)」という言葉があった。

語源は、”目をかけて世話をする” からきているとされる。

妻の次という意味で「二号」ともいう。

正妻が「一号」です。

妻もその存在を認めている場合がほとんどで、ただの不倫相手との大きな違いがある。

衣食住を男性がすべて面倒をみて、その上で“お手当”を渡す関係です。

平成・令和においては、「愛人を囲う」ことよりも、その都度の「お手当」だけの気軽な関係が多いようです。

それは、男女共に、束縛し合うような窮屈な関係を好まない社会的な風潮があるからでしょう。

「愛人」という言葉は、1947年の太宰治の代表作のひとつ『斜陽』にて不倫相手のことを、そう表現したことが始まりとされている。

1970年代から80年代には、不倫関係にある男女の「愛人」を主題にした歌謡曲などが散見されるようになる。

この頃、現在の意味での「愛人」という言葉が世間に定着していたと言えます。

私の父や祖父の時代には、近所で「二号さん」という言葉が実際に使われていました。

昭和の財力のある経営者や政治家の男性の「二号さん」が多かったですね。

「情婦」「二号さん」という単語はそのままだとあまりにも露骨なため、一見して曖昧な「愛人」という単語で置き換えたわけです。

不貞行為を「不倫」と言い換えるようになったのも同じ理由ですね。

英語では、既婚者が A lover とかA sweet (heart) と言うような場合、それは「愛人」を意味します。

妾は、A mistressです。

愛人宅で亡くなる経営者を何人も知っていますが、愛人宅で亡くなったとは決して公表されません。

愛人宅といっても、彼女を住まわせている”自分の家”でもあるのですが・・・。

あるいは、愛人との旅行先(国内外)で亡くなる事例もいくつか知っています。

その場合、周りの人間が、そのホテルには愛人がいなかったこととして処理するのが一般的です。

そういう意味では、ホテル側も”手慣れている”と言えます。

例えば、ある友人(経営者)はタイのバンコクの宿泊先の高級ホテルで病死しました。

その時に部屋にいた女性(20代の日本人)は、彼の関係者により、(お金を渡し)口止めをした上で即刻日本への帰国を命じられ、その後奥様に死去の報告をしたのです。

あれこれ考えていくと、言葉の響きとしては「愛人」という表現はしっくりくるように感じます。

まるで、奥様との愛よりも、深い愛があるようにさえ感じます。

事実として、そうなのかもしれませんが・・・・。

ここまで書くと、「愛人」は女性限定のように解釈されてきましたが、令和の時代には、男性の愛人も一般的になることでしょう。

ただし、経済的な面で、女性が男性を囲うことは”ヒモ男”と言われてしまうので、愛人というニュアンスとは違ってくる。

現代のように女性が社会で大きく活躍する時代に、経済力のある女性はますます増えています。

そういう女性は、愛人(男性)を囲うことも可能でしょう。

今のところ・・・女性が男性を囲うのは「たかられている」「貢いでる」「遊ばれている」という印象になりがちです。

その社会の認識が変わった頃に、女性にも本当の意味の「愛人」の存在が必要になるかも分かりません。

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