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【マイクロノベル】親父の店

 山間の集落にある「親父の店」に来た。大鍋から美味そうな匂いが漂っている。女将が取り分ける。これが名物の「親父鍋」。味噌仕立てで、根菜や菜葉と共に肉が煮込まれており、刻みネギが散らしてある。具材は全て地元で調達したものばかりだそうだ。それにしても「親父」はどこにいるんだろうなあ。

(ショートショート部 今週のお題「名物」)

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