見出し画像

【朗読後記】嫌い、嫌い、大好きな話を読む

北村兼子の『ねこ』を読みました。

北村 兼子(きたむら かねこ、1903年〈明治36年〉11月26日 - 1931年〈昭和6年〉7月26日 )は、大阪生まれのジャーナリスト。女性の権利運動に関心を寄せて執筆をする。日本飛行機学校に入学、パイロット資格を取りヨーロッパ訪問飛行を志すが病いで果たせなかった。
Wikipediaより

この時代に女性パイロットを目指したというのですからかなり飛んでた方だったんですね。かっこいい!文章もかなりかっこいいです。作品に出会ったときこれは読みたいと思いました。
私の場合、かっこいいなと思う文章ほど読めません。これも難しかったなぁ。もう少し練習すればよかったとも思いますがキリがないので区切りをつけました。でもこれは自分の十八番にできたらいいなと思う作品なので、何年もかけて完成させたいなと思います。

うるさい子猫が部屋に来て面倒臭いわ、来ないでよ、もうあっちに行って!あ〜なんて子かしら!かわいいわね、というぼやきです。
困っていながら居ないと気になり、言っていることと思っていることが違うように見えます。文章を読み上げるだけだとつまらないし、感情的になりすぎるのもどうかと思うし。

「以前猫を飼って……」の段落が最後までしっくりこなかったなぁ。言葉が流れてしまいがちなので気をつけるようにしたのですが、何が悪いのかな。録音をしないでここで呟いている分にはそう悪くないんだけど、マイクを前にするとできなくなるにはなんでだろう?毎度のことながら反省点が山積みです。

今回はひとつ新しいことをしました。地の文からセリフ、セリフとセリフのつながりの部分です。その間(ま)の呼吸を変えてみました。切り替えが必要なのでこれまでは当たり前のように一呼吸入れていました。
ところが先日のレッスンでは、そこに呼吸を挟むと間が伸びるという指摘がありました。朗読は顔や動作で演技をしないので実際の会話のような間は必要ない。息継ぎすることで文章の流れが途切れてしまうと。
今までは何も考えずに息継ぎしていましたが、この作品ではそのリズムが合いそうなので取り入れてみました。考えてみたら日常で会話する時、相手の話が終わるのを待ち、一呼吸挟んでから自分の話をすることなんてほとんどありませんね。

息継ぎをしていた時よりもパリッとした読みになるかも。狙った音も出しやすい気がします。そしてテンポがいい。
多分、セリフのところだけではなく、全体を通して使えるといいんだろうなあ。
今まで指導されてきたことを振りかえると少しづつパズルのピースがつながってきます。とても面白いです。

タイトルの写真の猫は我が家の猫です。4年前、庭で下半身を引き摺っていたのを保護して2週間後くらいのものです。今(下の写真)も片足不自由ですが元気に過ごしています。

キジトラの猫がソファーの上で寝転んでいます。

よかったら聞いてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?