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【朗読後記】1年後に読んでみた

毎度どの作品も苦労しますが、太宰治の「待つ」は長く取り組んだにもかかわらず、特にダメだったものの一つです。あの後、たまに読んでみたのですが、いつまで経っても自分にとって心地いい音が聞こえてこない作品です。

久しぶりに去年収録したものを聞いてみました。
あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……
なんだこれは……
これを「ましだ」と思っていた当時の私の未熟さよ……。

ひどっ…💧

この1年で耳が進歩した証拠ですね。当時は知らなかったけど、いろんなことがわかるようになったということ。今だからできる反省をしなければなりません。

①発声が良くない。全編息が漏れすぎ。すべて同じ声で工夫がない。
②繋がりが切れて聞こえるので文章がブツブツ切れている。
③ノープラン。それっぽい感情に任せて読んでいるので音がバラバラ。雰囲気で誤魔化しているだけで、文の構造に添えていない。
④音が全くはまっていない。不安定で気持ち悪い。③のせいで自分の音と完全にずれている。こんな音になるわけがない。それに気付かず流されて読んでいる。

合格はほど遠いな。今の自分が点数をつけるなら20点。 チーーン

今回録ったものが良くできているというわけではありませんが、上に挙げた反省点を踏まえ、ある程度は改善できていると思います。
①発声は響かせる音を主とし、息を混ぜた声をポイント使いしました。他の人が聞いてわかるかどうかはさておき、自分では初の試みです。これは使えるなと手応えあり。今後、この辺りを研究していこうと思います。
②繋がりの部分は以前よりも気を付けて読めるようにはなっていますが、まだまだ甘いですね。テキストへの集中が途切れるのかな。
③今回は自分なりに構成と演出ができたと思います。まだまだ精度が低いので今後の課題です。
④音はだいぶ改善されてきたかなあ。前回の気持ち悪さは薄れたと思います。ただ、根本的な問題として、まだ自分が知らないことはあるはずなので、最適な音になるにはもう少し鍛錬が必要だと思います。
⑤どうもはじめがうまくいかない。駅で座ってみているまでのシーンをどうにかしたいのだが、まだ良くわからないのだ…。

まあ、来年になればまた違う批評ができるようになっているでしょう。1年でどんな知らない世界に出会えるか。楽しみながら取り組んでいこうと思います。

2022年バージョンです。よかったら聞いてください。

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