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名前は自分というものの第一歩【碧いホルスの瞳】

奴隷として連れてこられた捕虜の子ども。

神官たちの夜のひどい宴で働かされていたある子どもにシェプスト王女がこう聞いた。

「名前を教えてくれないか?」

ここで、名前は無いと答えたこの少年。

シェプストは、故郷でつけられていた名前を聞いた。

この涙の理由は何であろう。

ひとえに「1人の人間」と認てもらったという実感、これに尽きる。

名前を大切にするということは、自分を1人の人間として扱っている証拠だからだ。

名前、というのはそれほどに人にとって大切なのである。

名前を書いた紙を破られれば、そこに意味がないとしても嫌な気持ちになる人が多いはずだ。

反対に、何かあるたびにしっかりと名前で読んでくれることを嬉しいと思う人も多いはずだ。

人と付き合っていく中で、まず大事にすべきはその人の名前なのかもしれない。

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