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遥かに大きく、遥かに複雑に


細菌と古細菌の融合は、20億年ほど前におこなわれたという。


ミトコンドリアといわれる内部共生体の存在が、私たちの進化のルーツと言っても良い。


真核生物はエネルギー生産をミトコンドリアにたくした。この選択が大きく道をわけることになる。


細菌のような細胞は、エネルギーを細胞膜上で生産している。このことが細菌じたいの体を大きくすることを拒む。

表面積より、体積のほうが大きくなり、エネルギー供給がある時点から間に合わなくなるから。


それに対して、エネルギー生産に特化したゲノムを持つ細菌を体内に獲得したとき、真核生物となり制約からから解き放たれる。


体積に制限されること無く、エネルギーを生産し消費することができるから。


より複雑に、より大きく構造を変えることができ、その後の進化につながっていく。


植物が植物でいられるのは、魚が魚でいられるのは、人が人でいられるのは、このエネルギーシステムに起因している。


ミトコンドリアの存在が私たちを形づくっている。



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