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認知症とミトコンドリア


ミトコンドリア


ミトコンドリアとは聞きなれない名前ですね。ミトコンドリアは、一つひとつの細胞の中に存在する小さな器官で、一つの細胞につき100~2,000個ほど存在するといわれています。これが生活に必要なエネルギーを作り出す役割を果たしています。ミトコンドリアは、酸素を使って糖や脂質をエネルギーに変換するといった働きをします。また、ミトコンドリアは、アポトーシスと呼ばれる細胞の自滅を誘導する働きや、免疫・活性酸素などにも関係しています。
筋肉が付き、活性化することでミトコンドリアも増えていきます。エネルギー生産量が増え、体が丈夫になるのです。ミトコンドリアのエネルギーこそが、私たちの生命活動を支えているのです。


知症の予防改善に係わるミトコンドリア


認知症の予防には、運動、栄養、睡眠が大切であるとされています。これらの要素が認知症予防に効果的であるとされる理由の一つは、「ミトコンドリア」の働きに関連しています。
脳や心臓といった重要な器官には、多くのエネルギーが使われています。そこにミトコンドリアはに多く存在するのです。しかし、残念ながら、加齢とともにミトコンドリアの数は減少してしまいます。これが、年齢を重ねると体力が低下する原因の一つとも考えられています。しかし、最近の研究で明らかになったことは、適切なトレーニングによってミトコンドリアの数を増やすことが可能であるということです。

ミトコンドリアを活性化する方法

ミトコンドリアを活性化する方法は運動、睡眠、食事(栄養)が挙げられます。

運動

筋トレや有酸素運動は、ミトコンドリアの数を増やすのに効果的です。筋トレでは、ゆっくりとした動きを心掛けることがおすすめです。これはスロートレーニングと呼ばれており、比較的軽い負荷(自重)でも筋肉量を増やすことができます。負荷が軽いですので体の弱った人、老若男女誰にでも安心して行える筋トレです。有酸素運動では、息が切れるくらいの運動を行うことで、ミトコンドリアが活性化します。

これらの運動を続けることで、ミトコンドリアの数が増え、体全体の元気が増すというメカニズムがあります。そして、それは脳にも良い影響を及ぼし、認知症の予防につながります。

食事

ミトコンドリアの健康にとって、ビタミンやミネラルを多く含む食品を摂取することが重要です。具体的には、以下のような食品がおすすめです。

ホウレンソウ、ブロッコリー、ニンジン、赤ピーマン、キャベツ、カリフラワー、玉ねぎ、にんにく
ナッツ類(アーモンド、クルミ、カシューナッツなど)
鮭、サバ、イワシなどの青魚
アボカド、オリーブオイルなどの植物油
これらの食品には、ミトコンドリアの働きをサポートする栄養素が豊富に含まれています。
もっとも、もっとも、食べ過ぎはミトコンドリアにとって逆に有害です。食べ過ぎによって、ミトコンドリアは過剰なエネルギーを処理しきれず、活性酸素や炎症を引き起こします。これによって、ミトコンドリアの機能が低下し、細胞の老化や病気の原因になります。食べ過ぎは避け腹七分目を心掛けましょう。食べ過ぎは避け腹七分目を心掛けましょう。

睡眠

良質な睡眠は、脳のストレスを回復するのに役立ちます。脳だけでなく体の修復も睡眠時に行われます。筋肉が増えるのも睡眠時です。
アルツハイマーだけでなく、若年性認知症やレビー小体認知症も、ストレスが大きく関わっていると言われています。過剰なストレスは、ミトコンドリアに悪影響を及ぼし、その数を減らす可能性があります。しかし、質の高い睡眠により、ストレスに強い体質を作ることができます。

まとめ

ミトコンドリアを活性化させることで、体が丈夫になり認知症の予防につながります。そのためには、以下の3つのポイントを意識して生活することが大切です。

健康的な食事を心がける
適度な運動を行う
良質な睡眠をとる

私たち一人ひとりができること


これらの生活習慣の改善は、認知症予防だけでなく、生活習慣病の予防にも役立ちます。毎日の生活を見直し、健康的な生活を送ることで、より元気で豊かな生活を送ることができます。
私たち一人ひとりが、自分自身の健康を守るために、これらのポイントを意識して生活することが大切です。また、これらの生活習慣の改善は、私たちの周囲の人々にも影響を与えます。家族や友人と一緒に健康的な食事を共有したり、一緒に運動をしたりすることで、コミュニティ全体の健康を向上させることができます。
さらに、良質な睡眠を確保することで、日々の生活の質を向上させ、ストレスを軽減することができます。

認知症は、誰もが避けたい病気です。ミトコンドリアを活性化させて、認知症の予防に役立てましょう。

アンチエイジングの要 サーチュイン遺伝子とミトコンドリア|梅村健治 (note.com)

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