独裁権力を手にし、維持する方法~北朝鮮の体制を支える日米と軍産複合体~

前回の続き。独裁権力を維持するためにどうしたらいいかを北朝鮮を例に考えてみたい。
 
・北朝鮮がなぜ独裁体制が続くのか?
北朝鮮とかいうミサイルを撃つのが大好きな国がある。でも、あれは意味があってやっているのだ。
わたしたちはてっきり、日本にミサイルを撃たれていると勘違いしがちだが、そうじゃない。
あれは国内向けのプロパガンダ。「偉大なる金正恩同志は、米帝と戦っている」
そういうフィクションを自国民に刷り込むのが目的だ。
とはいえ、アメリカに向けてミサイルを本当に打ち込めば反撃してくるかもしれない。だから、アメリカじゃなくて近くの日本にうつ。在日米軍もいるしね。ちなみに韓国にうつと休戦状態が終わっちゃうからやらない。日本は朝鮮戦争では裏方で、直接戦った韓国や国連軍を名乗るアメリカと同盟関係にあるから、ちょっかい出すのにちょうどいいってわけだ。日本が本気で憎いからではないと思う。
要するに、「いま自分の国は戦争中なんだ」と国民に納得させることができれば「欲しがりません勝つまでは」を人民に押し付けることができるという話だ。さすが大日本帝国の植民地だった国だ! よくできて偉いね。
日本やアメリカが北朝鮮を非難したりするけれど、あれはすべて逆効果で、かえって金正恩の権力強化を助けている。要するに茶番なわけだ。
北がミサイル撃ってくれないと、中国はめったなことでは日本に攻撃するようなことをしてくれないし、ロシアも北方領土に手を出さない限りあっちから仕掛けることはない。いまはウクライナと争ってるしね。
それだと困るんだよ(日米の軍産複合体が)。防衛費増額の口実がなくなる。

・日米軍産複合体の本質
戦争だから、災害だから、そういう口実をつけて絶対的権力を握る。それが自民党の憲法改正草案96条の緊急事態条項というやつで、彼らも結局北朝鮮みたいな理想国家(?)にしたいわけだ。さすが大日本帝国をリスペクトする北朝鮮兄貴だ!
日本にとってもアメリカにとっても、軍事力を維持する口実が欲しい。そのためには敵国、ならず者国家が必要だ。
絶対的権力を握るために必要なものに軍隊がある。軍隊がある程度まで大きくなると、それを維持するために軍産複合体という利権集団ができて、そいつらが自分たちの利権を守るために勝手に頑張ってくれる。総理大臣や大統領はそいつらに任せて、言うことを聞いておけば強い権力が維持される。
日米の総理大臣や大統領が文民でなければならないという縛りがあるけれど、あれは文民じゃなくて武官にやらせると軍部大臣現役武官制みたいなゴミ法律ができると軍部に政治を牛耳られて逆らえなくなるからだったりする。軍人のトップといっても派閥とかあるし(陸軍、海軍、空軍そのほか)、軍人からしても文民のほうがいいのかもしれないね。
じゃあ文民なら大丈夫、クリーンかというともちろんそんなことはない。
総理大臣も大統領も軍産複合体のメンバー、かなり中心メンバーといっていい。なぜかこのことは陰謀者もあんまりいわない。
トランプが大統領になればトランプは大儲けするかもしれないね(トランプは朝鮮戦争終わらせようとしたことあるけど、だから軍産複合体と敵とは限らない)。
岸田も防衛費増額でこっそり儲けているのかもしれないとわたしは怪しんでいる。あいつはついでに外遊と海外へのバラマキ、紐付き融資でも儲けていそうだ。だから総理をやめたくない(腐敗の典型例だ。ご褒美に政治か道徳の教科書に載せてあげよう)。
軍産複合体は岸田支持なのだろう。どうりでなかなか終わらないはずだ。
で、軍産複合体が何かって話だけど、わたしがここでいう軍産複合体というのは、『国民のみなさまから吸い上げた税金』(安倍晋三の国会発言より引用)を軍事方面に使い、それによって関係者みんな得する利権集団のことだ。
日本だと、在日米軍や自衛隊、三菱重工をはじめとする民間防衛関連企業などに加えて、霞が関のボス財務省もかかわってくる。
軍産複合体たたきするときはなぜか民間企業の名前が出てくるけど、違うから。総理大臣と大統領だから。だって、総理大臣は自衛隊の指揮権を、アメリカ大統領は軍の最高指揮官なんだぞ。
有権者はそういう観点で選挙に投票してるのかな? してないだろうね。
総理大臣、大統領は2重の意味の権力者だ。つまり、税金の入り口と出口だ。
軍産複合体の利益の源泉は税金だ。だから、国民から吸い上げた税金を使って、軍産複合体に回し、軍産複合体から献金やバックマージンやら、キックバックやらが戻ってくる。
『国民のみなさまから吸い上げた税金』、財布を管理しているのは財務省なんだから財務省が出すといわないと出せない。考えてみれば当たり前のことだ。だから、まず財務省が防衛費に支出して、それを民間の軍事関連産業や政治家などが分け前を受け取る。そのどちらも総理大臣、大統領がかかわっている。
軍産複合体の全体像がわかると、なんで財務省は消費税減税に反対で、防衛費増額を圧砕認めるのかがわかる。
おそらく防衛費が増額されるとそれが巡り巡って財務省のお偉いさんに還元される仕組みがあるんだろうね。財務省は金と権力があって、様々な分野に御用学者を配置しているから防衛費増額をマスコミは叩かない。
逆に、少子化対策や、消費税減税は財務省や利権集団の得にならないからやらない。社会保険料値上げで国民から吸い上げてやったふりをする。これが日本国の誇る自民党政治だ!
これが絶対的権力を握るということだよ。
ちなみにわたしは自民党を非難したいからこういう話をしているわけではない。
ああ、いいなあ。わたしもほしいな。絶対的権力。腐りきった旧体制の犯罪者どもを豚箱送りにしたい! 国にはびこる寄生虫どもを公職追放したい! 
というわけで。わたしに絶対的権力をください。そうすればきっといいことが起こるよ(誰にとって? だって。くだらないことを聞くなよ)。

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