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日記 2024.4.9(火) 素直になっていく。

眠っている間に毛布をけってしまうくらいの気温となってきた。いまいちばん好きな服が着られる時期。今朝は朝から雨。しかも大雨になってきた。今だと思って短パンを取り出して履く。長袖の大きめのカットソーを着て念のためタイツを履いたらわたしの好きな着こなしが完成。大きめのカットソーやスウェットに短パンを合わせる格好が好きだ。低身長なわたしにはこのバランスがすごく合うように思う。夏までのわずかな時期しか楽しむことができないこの着こなし。タイミングを逃すとあっという間に半袖しか着られない季節になってしまう。短い期間のお楽しみをいま存分に味わいたい。

それにしてもよく降る雨。風もざーっと吹く。今日は認定日のためハローワークへ行く。新宿駅からは地下を通るため外に出なくて済む。家から駅までは傘が必要。ほんの6分くらいの距離だけれどぐちゃぐちゃになりそうなほど降っているな。途中から高架下を歩こう。

今日の番茶は梅の代わりに桜の花の塩漬けを入れて桜醤番茶にしてみた。桜醤番茶というものは聞いたことがないけれどなんだか合いそうだなとひらめいた。桜の花の塩漬けはまいちゃんが贈り物としてくれたもの。ナルゲンのボトルにふわふわの桜の花が咲いてなんともうつくしや。

桜醤番茶。

この桜の花びらは多分精製塩で漬けてある。こぼれた塩を舐めたらそんな感じだった。これはシンプルに桜茶にするよりも天然醸造のお醤油と自家製の生姜の粉末、おいしい番茶と混ぜ合わせたほうがいいかもと試してみた。すごく美味しくなった。工夫次第でなんとでもなる。食べ物も無理に避けるよりも、いただいたもの、わたしのところにやってきたものは楽しんで工夫していただきたい。

駅に向かって歩く。風が強く長靴に雨が当たる。ゴムに当たる雨の音と感触が心地よい。水たまりを見つけたら飛び込みたくなってきた。無敵な気分。長靴を買ってよかったと思った。傘もしっかりした方の傘を選んでさしてきた。強風でも簡単にはひっくり返らなくてすごく大きい折り畳み傘。少々重いので大雨の日だけ使っている。
この傘は元住人がいつかのなにかのプレゼントでくれた。すっごく頼れる存在のこの傘を本当に気に入っている。もう3、4年くらい使っているかな。骨組みと生地を縫い止めてあるところがほつれてきたり、マジックテープが取れかけたりしたけれど、何度も直してまだまだ大事に使える。わたしの好きな傘の条件にほとんど当てはまるこの傘をそう簡単には手放さない。自動開閉機能のありがたさはいうまでもなくいい。大きな傘がいいけれど、普通の傘だと畳んで持った時に低身長には長すぎる。大きくわたしをすっぽり包んでくれるサイズ感で折りたたみというところもいい。はてなマークになっていない持ち手は不便ではあるがうっかり電車の手すりに引っ掛けて忘れてしまう心配もない。痒いところに手が届くとはまさにこのこと。自分のクセや性格を理解しているかのようなこの傘はまさに右腕というに相応しい品だと思う。ただの黒い普通の傘、ノーネームの潔さもいい。このプレゼントはきっと、本人が欲しいものを考えていて見つけてくれたのではないかなと思った。2,980円で買ったハンターの長靴も、これから大事に履いて右腕となってくれるに違いないと思った。

悪天候の中のハローワークはそんなに混雑していなかった。なんだかのんびりした雰囲気。離職票はまだ提出されていない。窓口で相談しながら状況を話す。素直に状況を説明する。ここでは素直に自分を出して話をする練習をさせていただいている。別な建物へ移動して離職票の斡旋の催促をお願いしてみる。離職票は会社が作ると言っている限りハローワークの方で作ることはできないとの回答。それはもう何度も聞いた。会社側が離職票を作ると言ってからももう1ヶ月以上なにも動きがない状況があってもこれを言われるのか。
雨は弱まったものの風が強い。それでもわたしの強い強い傘はなんとかがんばって強風に立ち向かってくれた。大事な瓶を返してもらってないことに気づいて元住人に電話をかける。瓶を口実にして話を聞いて欲しかったのだ。久しぶりにしゃべる。長靴の話とか、お昼ご飯はなにを食べたとか最近の出来事をしばらくぶわーっとしゃべる。彼は時々返事をしながら話を聞いてくれるふりをしてくれた。大体いつもこうだ。わたしの話なんてほとんど聞いてはいない。彼の興味のある話になった時だけ反応が返ってくる。いつも通りの対応が嬉しかった。

風が強いのでだんだん寒くなってきたので帰ることにする。夕飯はカレーの残りがあるからスーパーにも寄らずに帰った。そういえば今朝家を出る時にハトスケがいたのだった。電気メーターのボックスに巣作りを始めたと思っていたハトスケはあれからいなくなってしまっていたのだけれど、強風を避けるために戻ってきていたのだった。可愛くて近づいて見ていると目が合った。するとハトスケは驚いた顔で飛び立ってしまった。驚かせてごめん、近づきすぎたね。ハトスケはもう戻って来なかった。

台所の床に座ってヒーターで暖をとる。あたたかくてほっとする。YouTubeを流しながらしばらくぼーっとする。カレーとご飯を温めて夕飯にする。小松菜の菜の花を一緒に蒸してみた。カレーのお皿にザワークラウトを添えて酒かすで作った粉チーズをご飯に混ぜて食べる。なんだか豪華な夕飯となった。昨日作ったヒラタケカレーには完成した乳酸玉ねぎを入れてみた。粗みじん切りにして仕込んだのでいい具合に食感が残っていて美味しい。カレーに本当に合う。素敵なスパイスを買ってもっといろんなカレーを作ってみたくなる。むくむくとカレーへの興味が湧いてきているのを感じる。

ふと、無職の活動とは人の話を聞きすぎない練習なのかなと思えてきた。周りの人の気持ちや声を敏感に察知して自分のことのように感じてしまうわたし。周りに合わせ過ぎて自分を出せなくなるわたし。自分を抑えることに重点を置いてしまっていたわたしを解放していく。
自分だけ、ひとりになるとどんどんと出てくる好きなこと、やってみたいこと、やりたくないこと。見逃さないで認めてひとつひとつ試して自分を知っていく。無理していたんだな、素直じゃなかったんだなとだんだん気づいてくる。人の意見は人の意見として聞けばいい。自分との違いを知っていくことは面白いことだから。
子どもの頃いつも休憩時間や休みの日にやっていたひとり遊びを思い出す。いつも大好きな絵を描いたり空想したり漫画を描いていた。ひとりの時間と誰かといる時間、子どもの頃のわたしはうまく使い分けてバランスをとっていた。
自由の陰には責任があることが少しずつわかり始めたいま。小学生のわたしをお手本にやってみよう。自立した子どもになっていく。なにか楽しいイメージがわいた。

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