日記　2024.3.12(火) 繋がり始める/雨の中出かける/ハローワークへ/図書館/安心をつくる

4時半頃に一度目が覚める。目を瞑ったまま昨日の頭の中を整理する。そのうちまた少しうとうとして6時半に起きた。昨日1日考えを巡らせているうちに、わたしが無職を続けてきた意味がぼんやり見えてきたような気がしている。ばらばらに見えていたことたちが繋がり始めているような気がしている。わたしがやってきたこと、やらなくなったこと、すべてに意味があったということなのだろうか。もう少しこのまま考え続けてみる。

今日は認定日でハローワークへ行く。昨日届いた健康保険の資格喪失通知。手続きが進んでいるということなのだろうか。失効日は2月1日となっていた。うっかり病院に行っていなくてよかった。来週の歯医者の定期検診はどうしようかな。ぼんやり考える。

今日はどんよりとした天気。無職になって雨が好きになり、最近は雨の日ほどいいことがありそうな予感がする。温かいお湯でしっかり顔を洗う。気持ちがいい。そのまま化粧と髪型を整え、着替えも済ませる。布団をあげる。いつも通りの朝。ハローワークの帰りにできれば図書館へ寄りたいので今日も梅醤番茶をたっぷり淹れておく。安心する飲み物を持っていく。梅醤番茶のボトルを抱えて暖を取る。安心感がすごい。わたしの体が喜ぶことを選んでいけば間違えない。頭だけで考えないで体に忠実に動く。たえず働くわたしの体を労り優しくする。ありがとうを伝える。

10時前、ひと段落したので先に用事を済ませよう。急いで酵素をかき混ぜるようなことはしたくない。今日の家事は家に戻ってからにする。出かけようと外に出る。雨はわずかに降っていた。イヤホンを取り出すと先のクッションがない。落ちていないか通路と部屋を探してみる。昨日のリュックの中に落ちていた。よかった。もう一度外へ出ると本格的に雨が降り出してきていた。濡れることなく出発できた。

ハローワークで淡々と認定日の手続きを終える。離職票の手続きは進んでいないようだった。まだ給付は受けられない。離職票の催促をお願いしてから2ヶ月が過ぎたので歌舞伎町のほうのハローワークへ行って問い合わせる。ハローワークの方で離職票を作成してもらえるように手続きをしたかったのだけれど、会社側が手続きをしようという意思を見せている場合は動けないのだそうだ。離職票は一生発行されないような気がしてきた。

お腹が空いたのでおにぎり屋さんでお昼ご飯を食べる。ツナ玄米とじゃこ玄米のおにぎりにお味噌汁をつけた。玄米のどっしりとした食べ応えに元気が出る。明日区役所へ行ってみるとする。
駅周辺のお店を見ていてもなんだか気分が盛り上がるようなものに出会えなかった。以前買って美味しかった食べる煮干しだけ買って早々に退散。図書館へ向かう。雨はどんどん強くなる。なんだかどんどん元気になってきた。
100円でコーヒーが飲める場所がある。年配の方に混じってベンチに座って飲む。あつあつで火傷しそうになった。途中で知り合いのおじいさんが隣にお座りになられた。気づいてらっしゃらないので声はかけなかった。お元気そうでよかった。眉毛のマスカラがカスカスになってきたのでコスメキッチンにも寄ってみる。じっくり見ていると新しい商品が目に入った。素敵なパッケージに惹かれて見ていると、スタッフの方がまつ毛用のマスカラを眉毛にも使っていますということを教えてくださった。わたしはとにかく2つ以上の使い道があるものが大好きなのできらりとした。マスカラは切らしてから使っていなかったのでちょうどよい。茜という赤土のような色のマスカラを買う。図書館へ向かいながらデパ地下であんこを探す。エスカレーターを降り切ったところにたい焼き屋さんを発見。よく通る場所だった。生地にあんこを乗せているところが見える。まんまと列に並ぶ。ごまあん、クリーム、チーズなどどれも美味しそう。特製あんとごまあんをひとつずつにしよう。後ろに並ぶ年配の男性お二人、並ぶのが恥ずかしいとしゃべっていらっしゃる。楽しそうな会話にほっこりして思わず笑顔になる。軽く会話をして楽しさを分けてもらった。
ずっしり重いたい焼きを持って駅を出る。ものすごい雨。傘をさして歩く。

15時頃図書館へ着く。カフェ内の食事ができる席でたい焼きにかぶりつく。美味しい。餡がたっぷり入っていてぷっくりとしたお腹がかわいいたい焼き。どちらも味見してより美味しい特製あんは残してごまあんを食べた。梅醤番茶もなんだか合うな。ナルゲンの飲み口に鼻を近づけて梅醤番茶のにおいをかぐ。あれ、なんかい草のにおいがする。冷めた梅醤番茶は真新しい畳の香りになっていた。くんくんと何度も蓋を開けてにおいをかぐ。落ち着く。畳の部屋に座って食べている気分になってきた。

イヤホンで音楽を聴きながらハローワークや労働局の書類の整理をする。古くなったいらない書類は処分していく。同時に頭の中も整理する。
買い物をしている途中で労働局から電話があった。現在の状況を教えてもらう。連絡が取れなくなっているということだったが、そうだろうなと冷静に話を聞く。もうあんまり動揺したり落ち込んだりしなくなってきた。おてんとうさまはみている。わたしはおてんとうさまに恥じない生き方をするだけ。そんなふうに思えるようになった。

外は暗くなって雨も激しく降っている。時間が遅くなるにつれて雨は弱まりそうな予報なので図書館で待つことにした。図書館は20時まで開いていると知る。ありがたい。アフィニティデザイナーを今日も使ってみる。昨日のやり方よりももっと簡単に描ける方法を見つけた。これならいけそうと少しほっとした。まだ雨は強い。ぬか漬けの本、味噌の本を見つけたので見てみる。さつまいものぬか漬けやってみたい。カリフラワー、レンコンも美味しそうだな。固めに茹でて冷まして漬けるのだそうだ。味噌の本にはひよこ豆味噌のレシピやそら豆味噌というのも載っていた。青梅の味噌漬けも面白そうだな。
寒くなって18時半頃帰ることにした。雨は弱まっていた。いつもの図書館からの帰り道。濡れたアスファルト、真っ暗でちょっとさみしい。寒さも緩和されるかと早歩きで帰ってみた。急に楽しくなる。家に着く頃には体もほかほかあたたまっていた。

夕飯はお味噌汁といわしの土佐煮とレッドキャベツのザワークラウトにする。大根のお味噌汁が食べたかった。にんじんのぬか漬けをぼりぼり食べながら作っていく。ぬか床に小松菜を入れると酸を中和してくれるというのを見つけたのでやってみた。取り出して食べてみるとしゃきしゃきとめちゃくちゃ美味しい。ぬか床の状態が良くなったかは分からなかったけれど、とにかく小松菜の美味しさに感動してしまった。厚揚げ、にんじん、ワカメも入れて具沢山のお味噌汁。今日は実家の濃い色の味噌を使う。あたたかい味噌汁が沁みる。

今日の最後に家事を進める。酵素たちのお手伝い、底からぐるっと持ち上げるようにかき混ぜる。じっくり育つタイプの生姜酵素も少しずつ泡が出てきたような気がする。鼻を近づけ香りをかぐ。酵素は今日も元気に育っている。
自分の中に安心をつくっていく。明日も健やかに過ごせるように。