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日記 2024.7.24(水) お母さんと分け合う笑顔と安心。

4時に目が覚める。ちょっと早すぎるのだけれどすっきりして目が覚めたのだもの、仕方がない。ごそごそと布団の上の時間を楽しんだ。クマに話しかけたり何度も寝返りをうったりして気持ちがいい朝。

夜中に背中が熱くて一度起きてしまった。エアコンをつけてまた寝たのだけれどあんまり効いていなかったような気がする。朝方エアコンを消して扇風機の風を自分におくったほうが断然涼しかった。扇風機の弱い風が少しだけ肌に触れ産毛をゆらす。風が好きだ。じいちゃんの軽トラックの後ろに乗って、風をいっぱいに受けた時の気持ちよさが忘れられない。みんなで軽トラックの後ろに乗り込み、墓参りに行った日を思い出す。

朝は鏡の前に立ち自分の顔を見る。肌の色もよくて顔もやさしい雰囲気。お母さんは自分の眉間にシワが深く刻まれていることを気にしているのだけれど、自分のことを好きになっていくことができれば自然とそのシワもなくなるのではないだろうか。わたしも近ごろはいつも眉尻が下がっていて、自分の顔を見るたびにほっと気が抜けて安心するようになった。心の中が変わると表情も変わる。

今日のお弁当は野菜炒めをおかずにしたいと思っていた。ピーマン、玉ねぎ、長ねぎ、キャベツ、昨日の夜のうちに具材はカットしておいたのでごま油で炒めていく。ここのところ暑さもあってお味噌汁を食べていなかった。味噌の味が恋しいので味噌炒めにしよう。紅しょうがを漬けたあとの汁を入れたりしてちょっとよく分からない味になりかけたのだけれど、最後に鰹節をまぶしたらおいしくまとまった。卵焼き、オクラを蒸したもの、紅しょうが、失敗ザワークラウト。今日もボリューム満点のお弁当となった。朝ごはんにはバナナにバゲット2切れ、卵焼きひとかけらと野菜炒めの残りも食べてもりもり元気いっぱい。

作業を終わらせるためにまた今日も早めに学校へ。夏休みということもあるし、ほかの教室にだーれもいない。静かでいい時間だったのでするすると作業ははかどって、課題は完成した。

お昼ご飯のあと、お手洗いに行って窓の外をみると雨が通り過ぎた後だった。ゲリラ豪雨によって濡れたアスファルト。5階の窓ガラスも濡れていてなかなかすごい雨だったのではと予測する。洗濯物は濡れただろうなと窓から外をのぞいていると北の空に稲妻が走るのが見えた。ぴきっと亀裂が入ったように地面に向かって走る稲妻。なんだかきれいでしばらくみとれてしまった。

今日はまた退屈な授業だったので課題をいじって復習したりして時間をつぶした。授業中だってなんだって、自分で組み立てながら時間を過ごしてみたい。

適当ということばがわたしは好きだ。これまで適当に始めたことはなんだかんだうまくいっているような気がする。意気込んでから進めたことは意識し過ぎてうまく進めることができなかったりする。適当にやっている時のそのリラックスした感じがわたしには必要なのだ。ちょうどいいところを見つけるために、テキトーに始める。テキトーに始めてながら考え始め、ちょうどよい適当なところを見つけるやり方がわたしには合っているのかもしれない。だからやっぱり毎日の実践が必要なのだ。思いついたらすぐに動けるようにするためにやっぱりいつも暇である必要がある。

今日は土用の丑の日。鰻食べたいななんて思いながら駅の中にあるお魚屋さんへ行ってみた。想像した倍の値段に、高くて手が出なかった。小さなひとかけらでいいのだけれど、そんなのは売っていなかった。お刺身コーナーやお寿司のコーナーを見ていたらお刺身も食べたい気分になってきてアボカドを買った。1個138円。小玉スイカも美味しそうで半分カットのものを買った。鰻がアボカドとスイカになって笑う。

アボカドは木綿豆腐と紅しょうがと合わせて実ざんしょうのしょうゆ漬けをかけてみた。鰻丼っぽさを少しでも表現してみたいと思いながら作ったのだけれど全然そうはならなかった。でも美味しい。お味噌汁も作る。キャベツと大根の皮の干したもの、わかめ、長ねぎ、最後にピーマンを一個ごろっと大きめ切って入れた。ピーマンのお味噌汁ってほんと美味しいな。ピーマンと味噌がほんとうによく合うのだと思う。そういえばピーマン味噌のレシピをメモしておいたのだった。今度作ってみたい。ねぎしの青唐辛子の味噌漬けみたいなやつも美味しいよな。ピーマンとか青唐辛子とかパプリカとかが本当に大好きだ。畑をするなら絶対に育てたい野菜たち。(メモ。)

お母さんに土用の丑の日だよ、鰻食べよーとメッセージを入れておいた。お母さんは穴子の方が好きみたいで穴子を買って準備してあったようだった。鰻とご飯の間に卵を挟むというのは東京に出てきてから知った食べ方だがその方法をお母さんに伝えてみる。早速穴子丼で試してみるとの回答だった。
わたし宛に同窓会の案内のハガキが届いているという。この件については電話の方が話が早いと思い電話をかける。メッセージのやり取りをしている途中だったのでお母さんはすぐに電話に出た。(珍しく。)中学校の同窓会が8月のお盆にあるらしい。わたしはもちろん欠席ということはお母さんもよく分かっているので欠席と書いて出しておきましょうかと言ってくれたのでお願いする。

お母さんは今日は家でのんびりしている様子だったので話をする。先日送った梅肉エキスは冷蔵庫に入れてまだ食べてないらしいのでちょっとなめてみてと言って味を共有したり、たわいもない話をする。声の大きさ、トーン、テンポ、電話で話すだけでもお母さんのいまがよく分かる。わたしもお母さんとしゃべりたかったみたいでほっとした。しゃべりながら食べたスイカはちょっと鮮度が落ちていたけれどすごく美味しく感じた。お母さんはわたしとしゃべるとなぜか喉が渇いてくるらしく、拒否反応が出ているのかもと言ってわたしを笑わせる。
そろそろ梅干しも干したいねと話していたら、実家の隣町のいつも通る道の近くでみた赤紫蘇畑から紫蘇を分けてもらえることになったと言っていた。隣町の畑からたどっていって生産者までたどり着き、自分の欲しいものを手に入れるお母さん。その行動力には本当にいつも驚かされるしわれわれ家族をいつも面白く演出してくれる。いいと思ったらどんなところでも行けてしまうフットワークの軽さがお母さんにはある。こういうところほんとうにいいなと思うし、見習いたいところ。

久しぶりにお母さんと爆笑しながら話したらわたしはすっかり安心して満足してしまった。最後はお決まりの、実家の電話が鳴ってじゃあまたね。ありがとう、お母さん。鰻を食べるよりもわたしは元気が出たよ。

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