尾道の旅
2016年11月の日記です。
先週の土日は尾道一泊旅行だった。
毎朝お弁当を作る監視人殿にサービスして
諸々の風当たりを和らげるのが目的だが、
勿論、そんなことは口に出さない。
土曜の朝は絶好の小春日和、
姫路から新幹線と山陽線を乗り継ぎ、昼前に尾道に到着、
駅の北側は線路に並行して小高い山が迫り、
山頂の千光寺までロープウェーもあるが、歩いてもさしたることはない。
山腹には階段の続く小道が縦横に走り、
旧い住宅の前に、猫がたむろしている。
駅の南側、瀬戸内海との間に商店、食べ物屋、ホテル等があり、
一応は商業地になっているが、人は殆ど見ない。
線路に平行した旧いアーケード街を歩くと、
衣料店、カフェ、備前焼などの個人商店が並んでおり、
雰囲気は20年前に来た時と変わらない。
取りあえずは、寿司屋に入るが、ここでは
夜の冷酒に備えて小ビールで我慢する。
午後は、アーケード街の一筋南側、
岸壁沿いの遊歩道を往復して海を楽しむ。
海の向こう正面に向島が広がり、その間が幅数十メートルの尾道水道だ。
向島には鉄塔のような造船所のクレーンがならび、
左手数キロ先には地上数十メートルに尾道大橋を望める。
尾道と向島を結ぶ一隻の小型フェリーが片道5分、
往復10分余りで、間断なく往復している。
フェリーが着くと前面のゲートが開き、軽自動車に続いて、
大人や学校に通う子供、自転車、バイクが降りてくる。
後ろに赤いボックスを抱えたのは郵便局バイクだ。
乗り降りが終わるとゲートが閉まり、直ぐに出発、停泊時間は1,2分。
生活に無くてならない、渡船フェリーらしく料金は格安、
大人100円、子供50円、軽自動車は120円、
これで成り立つのか、と心配になるが、
直ぐに採算、事業性などを考えるのは悪い癖だ、反省する。
海沿いのカフェに入り、コーヒーを飲みながら、
午後の日ざしを受けて無数の星の如く煌めく海を眺めながら
時間をつぶして、今夜の宿、「竹村屋」に向かう。
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